vSphere Client では、アラームは、アラーム定義ウィザードを使用して定義します。アラーム定義ウィザードには、[設定] タブの [詳細] からアクセスできます。

アラームの作成または編集

環境を監視するには、vSphere Client でアラーム定義を作成します。アラーム定義には、[設定] タブからアクセスできます。

[設定] タブでアラームを作成します。

前提条件

必要な権限: アラーム.アラームの作成または アラーム.アラームの変更

手順

  1. インベントリ オブジェクトを選択し、[設定] タブ、[詳細] の順にクリックします。
  2. [アラーム定義] をクリックします。
  3. [追加] をクリックしてアラームを追加します。
  4. アラームを有効にするには、アラームを選択して、[有効化] をクリックします。
  5. アラームを無効にするには、アラームを選択して、[無効化] をクリックします。
  6. アラームを削除するには、アラームを選択して、[削除] をクリックします。
  7. [編集] をクリックして、アラームを編集します。
  8. [モニター] > [トリガ済みアラーム] の順に選択して、アラーム定義を編集することもできます。
    1. [アラーム名] のリストで、アラームを選択します。
    2. [アラーム定義の編集] をクリックして、アラームを編集します。

アラーム名、説明、およびターゲットの指定

アラーム定義の設定では、アラーム名、説明、ターゲットを定義します。

前提条件

  • 必要な権限: アラーム.アラームの作成または アラーム.アラームの変更

  • [アラーム定義] ページで、[追加] をクリックします。アラームの作成を参照してください。

手順

  1. 名前と説明を入力します。
  2. [ターゲット タイプ] ドロップダウン メニューから、このアラームで監視するインベントリ オブジェクトのタイプを選択します。

    監視対象として選択したターゲットのタイプに応じて、[ターゲット] に続くサマリが異なります。

  3. [次へ]をクリックします。
    注: 監視対象として選択したアクティビティのタイプに応じて、[アラーム ルール] ページのオプションが異なります。

結果

アラーム ルールを設定します。

アラームのルールの指定

アラームを起動するイベント、状態、または条件は、[新しいアラーム定義] ウィザードの [アラーム ルール] ページから選択して構成することができます。

アラーム定義を保存するには、少なくとも、トリガー 1 個を含める必要があります。

前提条件

必要な権限: アラーム.アラームの作成または アラーム.アラームの変更

手順

  1. ドロップダウン メニューからトリガを選択します。
    結合されたイベント トリガが表示されます。1 つのイベントのみのルールを設定することができます。複数のイベントには複数のルールを作成する必要があります。
  2. [引数の追加] をクリックして、ドロップダウン メニューから引数を選択します。
    [すべて] ベースの式がサポートされており、 [任意] を選択するオプションは使用できません。トリガごとに個別のアラーム定義を作成する必要があります。 vSphere Client では、 [OR] 演算子はサポートされていません。ただし、複数の条件トリガを [AND] 演算子と組み合わせることができます。
  3. ドロップダウン メニューから演算子を選択します。
  4. ドロップダウン メニューからオプションを選択して、アラームを起動するためのしきい値を設定します。
  5. ドロップダウン メニューから、アラームの重要度を選択します。
    条件は [警告として表示] または [重大として表示] に設定できますが、両方に設定することはできません。警告および重大ステータス用に個別のアラーム定義を作成する必要があります。 [ターゲットの現在の状態を維持] オプションは、イベント ベースのアラーム条件に対してのみ有効です。たとえば、アラームのルールに [仮想マシンをパワーオフできません][ターゲットの現在の状態を維持] を選択すると、重大度が [警告] または [重大] の他のすべてのアラーム ルールと組み合わせることができなくなります。アラーム ルールによってターゲット オブジェクトの状態が変更されないため、これらのアラームにはリセット ルールが含まれません。
  6. E メール通知を送信
    1. アラームが起動したときに E メール通知を送信するには、[E メール通知を送信] を有効にします。
    2. [宛先] に受信者のアドレスを入力します。複数のアドレスを入力する場合は、コンマで区切ります。
  7. vCenter Server インスタンスでアラームが起動したときにトラップを送信するには、[SNMP トラップの送信] を有効にします。
  8. スクリプトの実行
    1. アラームが起動したときにスクリプトを実行するには、[スクリプトの実行] を有効にします。
    2. [このスクリプトを実行] 列に、スクリプトのフル パスを入力します。
      /var/myscripts/myAlarmActionScript
      環境変数を使用すると、アラームが起動したときにアラーム アクションが発生するように、複雑なスクリプトを定義し、それを複数のアラームまたはインベントリ オブジェクトに適用できます。
      表 1. アラーム環境変数
      変数名 変数の説明 サポートされるアラーム タイプ
      VMWARE_ALARM_NAME 起動されたアラームの名前。 条件、状態、イベント
      VMWARE_ALARM_ID 起動されたアラームの MOID。 条件、状態、イベント
      VMWARE_ALARM_TARGET_NAME アラームが起動されたエンティティの名前。 条件、状態、イベント
      VMWARE_ALARM_TARGET_ID アラームが起動されたエンティティの MOID。 条件、状態、イベント
      VMWARE_ALARM_OLDSTATUS アラームの旧ステータス。 条件、状態、イベント
      VMWARE_ALARM_NEWSTATUS アラームの新しいステータス。 条件、状態、イベント
      VMWARE_ALARM_TRIGGERINGSUMMARY アラームのマルチライン サマリ。 条件、状態、イベント
      VMWARE_ALARM_DECLARINGSUMMARY アラーム式の 1 行の宣言。 条件、状態、イベント
      VMWARE_ALARM_ALARMVALUE アラームを起動した値。 条件、状態
      VMWARE_ALARM_EVENTDESCRIPTION アラームのステータス変更イベントの説明テキスト。 条件、状態
      VMWARE_ALARM_EVENTDESCRIPTION アラームを起動したイベントの説明。 イベント
      VMWARE_ALARM_EVENT_USERNAME イベントに関連付けられたユーザー名。 イベント
      VMWARE_ALARM_EVENT_DATACENTER イベントが発生したデータセンターの名前。 イベント
      VMWARE_ALARM_EVENT_COMPUTERESOURCE イベントが発生したクラスタまたはリソース プールの名前。 イベント
      VMWARE_ALARM_EVENT_HOST イベントが発生したホストの名前。 イベント
      VMWARE_ALARM_EVENT_VM イベントが発生した仮想マシンの名前。 イベント
      VMWARE_ALARM_EVENT_NETWORK イベントが発生したネットワークの名前。 イベント
      VMWARE_ALARM_EVENT_DATASTORE イベントが発生したデータストアの名前。 イベント
      VMWARE_ALARM_EVENT_DVS イベントが発生した vNetwork Distributed Switch の名前。 イベント
      スクリプトでアラーム環境変数を使用しない場合、構成フィールドに必要なパラメータを入れます。中括弧でパラメータを囲んでください。例:
      /var/myscripts/myAlarmActionScript {alarmName} {targetName}
      スクリプトを実行できることを確認します。
      chmod +x /var/myscripts/myAlarmActionScript
      vCenter Server 8.0 以降では、スクリプトの所有者に vpxuser 権限が必要です。
      chown vpxd /var/myscripts/myAlarmActionScript

      root ユーザー権限を必要とするスクリプトの詳細については、ナレッジベースの記事 KB87918 を参照してください。

  9. (オプション)アラームの移行と頻度を構成します。
  10. ドロップダウン メニューで高度なアクションを選択します。
    仮想マシンとホストに対する高度なアクションを定義することができます。これらの高度なアクションは、仮想マシンとホストにのみ適用することができます。仮想マシンとホストのターゲット タイプに基づいて、異なる高度なアクションのセットがあります。
    アラームには複数の高度なアクションを追加することができます。
  11. (オプション)高度なアクションの頻度を設定します。
  12. アラームに別のルールを追加するには、[他のルールを追加] をクリックします。
  13. アラームに同じルールを作成するには、[重複ルール] をクリックします。
  14. アラームの既存のルール セットを削除するには、[ルールの削除] をクリックします。

次のタスク

[次へ] をクリックして、リセット ルールを設定します。

アラーム リセット ルールの指定

アラームを起動するイベント、状態、または条件は、[新しいアラーム定義] ウィザードの [リセット ルール] ページから選択して構成することができます。

アラーム リセット ルールを設定することができます

前提条件

必要な権限: アラーム.アラームの作成または アラーム.アラームの変更

手順

  1. [アラームを緑にリセット] オプションを有効にします。
  2. ドロップダウン メニューからトリガを選択します。
    結合されたイベント トリガが表示されます。1 つのイベントのみのルールを設定することができます。複数のイベントには複数のルールを作成する必要があります。
  3. [引数の追加] をクリックして、ドロップダウン メニューから引数を選択します。
    [すべて] ベースの式がサポートされており、 [任意] を選択するオプションは使用できません。トリガごとに個別のアラーム定義を作成する必要があります。 vSphere Clientでは、 [OR] 演算子はサポートされていません。ただし、複数の条件トリガを [AND] 演算子と組み合わせることができます。
  4. ドロップダウン メニューから演算子を選択します。
  5. E メール通知を送信
    1. アラームが起動したときに E メール通知を送信するには、[E メール通知を送信] を有効にします。
    2. [宛先] に受信者のアドレスを入力します。複数のアドレスを入力する場合は、コンマで区切ります。
  6. vCenter Server インスタンスでアラームが起動したときにトラップを送信するには、[SNMP トラップの送信] を有効にします。
  7. スクリプトの実行
    1. アラームが起動したときにスクリプトを実行するには、[スクリプトの実行] を有効にします。
    2. [このスクリプトを実行] 列に、次のスクリプトまたはコマンドの情報を入力します。
      コマンドのタイプ 入力内容
      EXE 実行可能ファイル コマンドのフル パス名。たとえば、C:\tools ディレクトリの cmd.exe コマンドを実行する場合は、

      c:\tools\cmd.exe と入力します。

      BAT バッチ ファイル c:\windows\system32\cmd.exe コマンドの引数としての、コマンドのフル パス名。たとえば、C:\tools ディレクトリの cmd.bat コマンドを実行する場合は、

      c:\windows\system32\cmd.exe /c c:\tools\cmd.bat と入力します。

      注: コマンドとそのパラメータは、1 つの文字列にする必要があります。
      スクリプトでアラーム環境変数を使用しない場合、構成フィールドに必要なパラメータを入れます。中括弧でパラメータを囲んでください。例:
      c:\tools\cmd.exe {alarmName} {targetName}
      c:\windows\system32\cmd.exe /c c:\tools\cmd.bat {alarmName} {targetName}
      スクリプトは任意のプラットフォームで実行できます。スクリプトおよび引数のキーへのパスを指定する必要があります。例:
      /var/myscripts/myAlarmActionScript {alarmName} {targetName}
  8. (オプション)アラームの移行と頻度を構成します。
  9. [高度なアクションの追加] ドロップダウン メニューで高度なアクションを選択します。
    アラーム リセット ルールに複数の高度なアクションを追加することができます。仮想マシンとホストに対する高度なアクションを定義することができます。これらの高度なアクションは、仮想マシンとホストにのみ適用することができます。仮想マシンとホストのターゲット タイプに基づいて、異なる高度なアクションのセットがあります。
    アラームには複数の高度なアクションを追加することができます。
  10. (オプション)高度なアクションの頻度を設定します。
  11. アラームに別のリセット ルールを追加するには、[他のルールを追加] をクリックします。
  12. アラームに同じリセット ルールを作成するには、[重複ルール] をクリックします。
  13. アラームの既存のリセット ルール セットを削除するには、[ルールの削除] をクリックします。

[次へ] をクリックして、アラームの定義を確認します。

アラームの確認と有効化

vSphere Client でアラームを確認して有効にすることができます。

アラーム ルールを設定した後、アラームを有効にする前にアラームを確認します。

前提条件

必要な権限: アラーム.アラームの作成または アラーム.アラームの変更

手順

  1. [アラーム名][説明][ターゲット]、および [アラーム ルール] を確認します。
  2. (オプション)アラームの移行と頻度を設定します。
  3. アラームを有効にするには、[このアラームを有効にする] を選択します。

結果

アラームが有効になります。