DirectPath I/O によって、I/O メモリ管理ユニットがあるプラットフォームの物理 PCI 機能への仮想マシンのアクセスが可能になります。

DirectPath で構成されている仮想マシンでは、次の機能は使用できません。

  • 仮想デバイスのホット アドおよび削除
  • サスペンドおよびレジューム
  • 記録および再生
  • フォールト トレランス
  • 高可用性
  • DRS(可用性の制限。仮想マシンはクラスタの一部にすることは可能ですが、ホスト間では移行できません)
  • スナップショット

ホストでのネットワーク デバイスのパススルーを有効にする

パススルー デバイスは、リソースを効率よく使用するための手段を提供し、環境のパフォーマンスを高めます。ホストに対してネットワーク デバイスの DirectPath I/O パススルーを有効にすることができます。

注意: ESXiホストが USB デバイスまたは USB チャネルに接続した SD カードから起動するように構成されている場合は、USB コントローラの DirectPath I/O パススルーを有効にしていないことを確認します。USB デバイスまたは SD カードから起動する ESXiホストに対して USB コントローラをパススルーすると、ホストが構成を維持できない状態になることがあります。

手順

  1. vSphere Clientナビゲータでホストに移動して参照します。
  2. [構成] タブの [ハードウェア] を展開し、[PCI デバイス] をクリックします。
  3. ホストに対して PCI ネットワーク デバイスの DirectPath I/O パススルーを有効にするには、[編集] をクリックします。
    使用可能なパススルー デバイスのリストが表示されます。
    アイコン 説明
    緑色のアイコン デバイスはアクティブで、有効にできます。
    オレンジ色のアイコン デバイスの状態が変更されました。デバイスを使用する前にホストを再起動する必要があります。
  4. パススルーで使用するネットワーク デバイスを選択し、[OK] をクリックします。
    選択した PCI デバイスがテーブルに表示されます。デバイス情報が画面の下部に表示されます。

仮想マシンでの PCI デバイスの構成

パススルー デバイスは、リソースをより効率よく使用するための手段を提供し、環境のパフォーマンスを高めます。vSphere Client で仮想マシンのパススルー PCI デバイスを構成できます。

バージョン 2.6.20 以前の Linux カーネルでパススルー デバイスを使用している場合は、MSI および MSI-X モードを使用しないでください。これらのモードにすると、パフォーマンスに重大な影響を及ぼします。

前提条件

パススルー ネットワーク デバイスが、仮想マシンのホスト上に構成されていることを確認します。ホストでのネットワーク デバイスのパススルーを有効にするを参照してください。

手順

  1. vSphere Clientで仮想マシンを探します。
    1. データセンター、フォルダ、クラスタ、リソース プール、またはホストを選択し、[仮想マシン] タブをクリックします。
    2. [仮想マシン] をクリックしてリスト内の仮想マシンをクリックします。
  2. 仮想マシンをパワーオフします。
  3. アクション メニューから [設定の編集] を選択します。
  4. 設定内容を表示するダイアログ ボックスで [仮想ハードウェア] タブを選択します。
  5. [メモリ] セクションを展開し、[制限][制限なし] に設定します。
  6. [新規デバイスを追加] ボタンをクリックして、[その他のデバイス] で [PCI デバイス] を選択します。
    [新規 PCI デバイス] ドロップダウン メニューが [仮想ハードウェア] タブのリストに追加されます。
  7. [新しい PCI デバイス] ドロップダウン メニューから、使用するパススルー デバイスを選択し、[OK] をクリックします。
  8. 仮想マシンをパワーオンします。

結果

仮想マシンに DirectPath I/O デバイスを追加すると、仮想マシンのメモリ サイズにメモリ予約の値が設定されます。