使用容量と I/O 遅延のしきい値を指定することで、Storage DRS の積極性が決まります。
Storage DRS は、データストア クラスタ内のデータストアのリソース使用情報を収集します。vCenter Server では、データストア上の仮想ディスクの配置用の推奨を生成するため、この情報が使用されます。
データストア クラスタに低い積極性レベルを設定した場合、Storage DRS では、明らかに必要な場合にのみ、Storage vMotion の移行が推奨されます。たとえば、I/O ロード、容量使用率、またはそれらの負荷分散の不均衡が高い場合です。データストア クラスタに高い積極性レベルを設定した場合、Storage DRS では、データストア クラスタが容量または I/O ロードの分散によって利益を受けるときはいつでも、移行が推奨されます。
vSphere Clientでは、Storage DRS に対する積極性レベルの設定に、次のしきい値を使用できます。
また、詳細オプションを設定し、Storage DRS の積極性レベルをさらに構成することもできます。
- 容量使用率差
- このしきい値は、ソースとターゲットで使用されている容量の差が最低限になるようにします。たとえば、データストア A で使用された容量が 82% で、データストア B が 79% の場合、差は 3 になります。しきい値が 5 の場合、Storage DRS はデータストア A からデータストア B への移行推奨を行いません。
- I/O ロード バランシングの起動間隔
- この時間の経過後、Storage DRS で I/O ロードの調整が実行されます。
- I/O 不均衡のしきい値
- この値を下げると、I/O ロード バランシングの積極性が低下します。Storage DRS は、0 と 1 の間の I/O 公平性のメトリックを算出します。1 は、最も公平な分散を表します。I/O ロード バランシングは、算出されたメトリックが 1 より小さい場合 (I/O 不均衡のしきい値 / 100) のみ実行されます。