データストア クラスタは、リソースと管理インターフェイスが共有されたデータストアの集まりです。データストア クラスタとデータストアの関係は、クラスタとホストの関係と似ています。データストア クラスタを作成すると、vSphere Storage DRS を使用してストレージ リソースを管理できます。
注: データストア クラスタは、vSphere API でストレージ ポッドと呼ばれます。
データストア クラスタにデータストアを追加すると、データストアのリソースはそのデータストア クラスタのリソースの一部になります。ホストのクラスタと同様に、データストア クラスタを使用してストレージ リソースを集約することで、データストア クラスタ レベルでリソース割り当てポリシーをサポートすることができます。次のリソース管理機能も各データストア クラスタで使用できます。
- 領域使用率のロード バランシング
- 領域使用のしきい値を設定することができます。データストアの領域使用量がしきい値を超えると、ストレージ DRS によって推奨が生成されるか、Storage vMotion 移行が実行されて、データストア クラスタ全体で領域使用量のバランスが調整されます。
- I/O 待ち時間のロード バランシング
- I/O 待ち時間のしきい値を設定して、ボトルネックを回避できます。データストア上の I/O 待ち時間がしきい値を超えると、ストレージ DRS によって推奨が生成されるか、Storage vMotion 移行が実行されて、I/O の高負荷が軽減されます。
- 非アフィニティ ルール
- 仮想マシン ディスク用の非アフィニティ ルールを作成できます。たとえば、特定の仮想マシンの仮想ディスクは別々のデータストアに配置する必要があります。デフォルトでは、仮想マシンのすべての仮想ディスクが同じデータストアに配置されます。