vSphere vmkfstools コマンドのデバイス オプションを使用して、物理ストレージ デバイスの管理タスクを実行できます。

LUN の SCSI 予約の管理

vmkfstools コマンドを使用して、ESXi ホスト専用として SCSI LUN を予約します。ほかのホストがその LUN にアクセスできるように予約を解放したり、ターゲットからの予約をすべて強制的に解除して予約をリセットしたりすることもできます。

-L|--lock [reserve|release|lunreset|targetreset|busreset|readkeys|readresv] device
注意: -L オプションを使用すると、SAN 上のほかのサーバの操作を中断できます。 -L オプションは、クラスタリング設定のトラブルシューティング時のみ使用してください。

当社から指示がないかぎり、VMFS ボリュームをホストする LUN ではこのオプションは使用しないでください。

-L オプションには、複数の指定方法があります。

  • -L reserve: 指定した LUN を予約します。予約後は、その LUN を予約したサーバだけがアクセスできます。ほかのサーバがその LUN にアクセスしようとすると、予約エラーが表示されます。
  • -L release: 指定した LUN の予約を解放します。ほかのサーバが、その LUN に再びアクセスできます。
  • -L lunreset: 指定した LUN の予約をすべて消去し、その LUN をすべてのサーバで再び使用できるようにすることで、LUN をリセットします。リセットすることによって、デバイス上のその他の LUN に影響を与えることはありません。デバイス上でほかの LUN が予約されている場合、その予約は引き続き有効です。
  • -L targetreset: ターゲット全体をリセットします。リセットすると、ターゲットに関連付けられたすべての LUN の予約を消去し、すべてのサーバが再びそれらの LUN を使用できるようになります。
  • -L busreset: バス上のアクセス可能なすべてのターゲットをリセットします。 リセットすると、バスからアクセスできるすべての LUN の予約が消去され、すべてのサーバが再びそれらの LUN を使用できるようになります。
  • -L readkeys:LUN に登録した予約キーを読み取ります。SCSI-III の Persistent Group Reservation 機能に適用されます。
  • -L readresv:LUN での予約状態を読み取ります。SCSI-III の Persistent Group Reservation 機能に適用されます。

device パラメータを入力する場合は、次の形式を使用してください。

/vmfs/devices/disks/disk_ID:P

デバイス ロックの解除

vmkfstools コマンドを使用して、特定のパーティションのデバイス ロックを解除します。

-B|--breaklock device

device パラメータを入力する場合は、次の形式を使用してください。

/vmfs/devices/disks/disk_ID:P

データストアの拡張、エクステントの追加、再署名など、データストア操作中にホストに障害が発生した場合にこのコマンドを使用できます。このコマンドを実行するときには、その他のホストがロックを保持していないことを確認してください。