ESXi は、iSCSI および iSER プロトコルでのジャンボ フレームの使用をサポートしています。ジャンボ フレーム は 1500 バイトを超えるサイズのイーサネット フレームです。最大転送ユニット (MTU) パラメータは ジャンボ フレーム のサイズを測定するために通常使用されます。

iSCSI トラフィックに ジャンボ フレーム を使用するとき、次の点に注意してください。

  • すべてのネットワーク コンポーネントは、ジャンボ フレームをサポートする必要があります。
  • ご使用の物理 NIC および iSCSI アダプタがジャンボ フレームを確実にサポートしていることをベンダーにご確認ください。
  • ジャンボ フレーム の物理ネットワーク スイッチを設定して検証するには、ベンダーのドキュメントを参照してください。

以下の表では、ESXi が ジャンボ フレーム に提供するサポートのレベルを説明します。

表 1. ジャンボ フレームのサポート
iSCSI アダプタのタイプ ジャンボ フレームのサポート
ソフトウェア iSCSI サポート
依存型ハードウェア iSCSI サポートあり。ベンダーに確認。
独立型ハードウェア iSCSI サポートあり。ベンダーに確認。
VMware iSER サポートあり。ベンダーに確認。

ネットワークのジャンボ フレームの有効化

トラフィックに VMkernel ネットワークを使用する ESXi ストレージ アダプタで、ジャンボ フレームを有効にすることができます。これらのアダプタには、ソフトウェア iSCSI アダプタ、依存型ハードウェア iSCSI アダプタ、および VMware iSER アダプタが含まれます。

ジャンボ フレームを有効にするには、最大転送ユニット (MTU) パラメータのデフォルト値を変更します。iSCSI トラフィックに使用している vSphere スイッチの MTU パラメータを変更できます。詳細については、『 vSphere のネットワーク』ドキュメントを参照してください。

手順

  1. vSphere Client で、ESXi ホストに移動します。
  2. [設定] タブをクリックします。
  3. [ネットワーク] で、[仮想スイッチ] をクリックし、変更する vSphere スイッチをリストから選択します。
  4. [設定の編集] アイコンをクリックします。
  5. [プロパティ] ページで、MTU パラメータを変更します。
    この手順は、その標準スイッチ上のすべての物理 NIC に対して MTU を設定します。MTU 値は、標準スイッチに接続されているすべての NIC で最大の MTU サイズに設定します。 ESXi では、最大 9,000 バイトの MTU サイズがサポートされます。

独立型のハードウェア iSCSI のジャンボ フレームを有効にする

ESXi ホストの独立型ハードウェア iSCSI アダプタでジャンボ フレームを有効にするには、最大転送ユニット (MTU) パラメータのデフォルト値を変更します。

[詳細設定オプション] 設定を使用し、iSCSI HBA の MTU パラメータを変更します。

手順

  1. vSphere Client で、ESXi ホストに移動します。
  2. [設定] タブをクリックします。
  3. [ストレージ][ストレージ アダプタ] をクリックし、アダプタのリストから独立型ハードウェア iSCSI アダプタを選択します。
  4. [詳細オプション] タブをクリックし、[編集] をクリックします。
  5. MTU パラメータの値を変更します。
    ESXi では、最大 9,000 バイトの MTU サイズがサポートされます。