ESXi ホストが SCSI または NVMe プロトコルを使用して Virtual Volumes 環境内のストレージに接続されている場合、データおよび構成 Virtual Volumes は VMFS6 でフォーマットされます。その結果、VMFS で使用可能な容量再利用プロセスをデータと構成、両方の Virtual Volumes に適用することもできます。Virtual Volumes データストアの容量を再利用する場合は、esxcli storage vvol コマンドを使用して、Virtual Volumes から空きブロックのマッピングを手動で解除できます。

注: 8.0 Update 3 以降:
  • NVMe でバッキングされたデータ Virtual Volumes では、ゲスト OS からの容量再利用要求がサポートされます。
  • 構成 Virtual Volumes では、容量の自動再利用がサポートされます。容量を手動で再利用するには、所定の手順を実行します。

前提条件

手順

  1. VMFS でフォーマットされた構成 Virtual Volumes のストレージ コンテナ ID とメタ vVol UUID を取得します。
    1. Virtual Volumes を含む仮想マシンに移動します。
      例:
      [root@:~] cd /vmfs/volumes/vvol_datastore/VM_1
    2. パスから、ストレージ コンテナ ID とメタ vVol UUID を抽出します。
      [root@:/vmfs/volumes/vvol:4abe7eb4bf234ee0xxxxxxxxx/rfc4122.1ffee4bd-9c55-49b9-876d-xxxxxxxx
      この例では、次のようになります。

      コンテナ ID は vvol:4abe7eb4bf234ee0xxxxxxxxx

      メタ vVol UUID は rfc4122.1ffee4bd-9c55-49b9-876d-xxxxxxxx

  2. 次のコマンドを使用して、構成ボリュームから空きブロックのマッピングを解除します。
    esxcli storage vvol virtualvolume unmap
    このコマンドには次のオプションがあります。
    オプション 説明
    -c|--container-id=<str> ストレージ コンテナ ID。このオプションは必須です。
    -n|--reclaim-unit=<long> 反復ごとにマップ解除する VMFS ブロックの数。
    -u|--uuid=<str> メタ vVol UUID。このオプションは必須です。
  3. hostd ログ ファイルを確認して、ブロックのマッピングが正常に解除されたことを確認します。
    grep "Total Unmapped blocks from vmfs" /var/run/log/hostd.log

例:

  1. [root@:~]esxcli storage vvol virtualvolume unmap -c vvol:4abe7eb4bf234ee0xxxxxxxxx -u rfc4122.1ffee4bd-9c55-49b9-876d-xxxxxxxx
  2. [root@:~] grep "Total Unmapped blocks from vmfs" /var/run/log/hostd.log

    出力は次のようになります。

    2023-06-01T10:27:45.836Z In(166) Hostd[1000342556]: [Originator@6876 sub=Libs opID=esxcli-5f-1861 sid=523fac9d user=root] Unmap: Done : Total Unmapped blocks from vmfs6 volume rfc4122.1ffee4bd-9c55-49b9-87 6d-xxxxxxxx : 0 (LFB Pass)

    2023-06-01T10:28:13.279Z In(166) Hostd[1000342556]: [Originator@6876 sub=Libs opID=esxcli-5f-1861 sid=523fac9d user=root] Unmap: Done : Total Unmapped blocks from vmfs6 volume rfc4122.1ffee4bd-9c55-49b9-87 6d-xxxxxxxx : 259421 (SFB Pass)