通常のストレージ ハードディスク ドライブ (HDD) に加えて、ESXi はフラッシュ ストレージ デバイスをサポートしています。
駆動パーツを含む磁気デバイスである通常の HDD とは異なり、フラッシュ デバイスはストレージ媒体として半導体を使用し、駆動パーツがありません。通常、フラッシュ デバイスは回復力が高く、データに高速でアクセスできます。
フラッシュ デバイスを検出するため、ESXi では、T10 規格に基づく照会メカニズムを使用します。ご使用のストレージ アレイが ESXi のフラッシュ デバイス検出メカニズムをサポートしているかどうかについては、ストレージ アレイのメーカーにお問い合わせください。
ホストが検出したフラッシュ デバイスは、いくつかのタスクや機能で使用できます。
NVMe ストレージを使用する場合は、ストレージ パフォーマンスを向上するために、高性能プラグイン (HPP) を有効にします。VMware High Performance プラグインとパス選択スキームを参照してください。
ESXi での NVMe ストレージの使用方法の詳細については、VMware NVMe ストレージについてを参照してください。
機能 | 説明 |
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vSAN | vSAN には、フラッシュ デバイスが必要です。詳細については、『VMware vSAN の管理』ドキュメントを参照してください。 |
VMFS データストア | フラッシュ デバイス上で VMFS データストアを作成します。データストアは、次の目的で使用します。
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仮想フラッシュ リソース (VFFS) | ベンダーから要求される場合は、仮想フラッシュ リソースを設定し、I/O キャッシュ フィルタに使用します。vSphere での仮想マシン I/O のフィルタリングを参照してください。 |
フラッシュ デバイスと仮想マシン
ゲスト OS では、フラッシュベースのデータストアにフラッシュ仮想ディスクとして存在する仮想ディスクを識別することができます。
ゲスト OS は SCSI デバイスに SCSI VPD Page (B1h)、IDE デバイスに ATA IDENTIFY DEVICE (Word 217) などの標準的な照会コマンドを使用できます。
リンク クローン、ネイティブのスナップショット、デルタ ディスクの場合には、照会コマンドによってベース ディスクの仮想フラッシュ ステータスが報告されます。
- フラッシュ仮想ディスクの検出は、仮想ハードウェア バージョン 8 以降の仮想マシンでサポートされます。
- 共有 VMFS データストアをバッキングしているデバイスは、すべてのホストでフラッシュのマークを付ける必要があります。
- VMFS データストアに複数のデバイス エクステントが含まれている場合は、基盤となるすべての物理エクステントがフラッシュベースである必要があります。