仮想マシンは、ゲスト OS と VMware Tools をインストールするまで未完了状態です。仮想マシンにゲスト OS をインストールするのは、物理コンピュータにインストールすることと基本的に同じです。

このセクションでは、標準的なオペレーティング システムをインストールする基本手順を説明します。『ゲスト OS インストール ガイド』 (http://partnerweb.vmware.com/GOSIG/home.html) を参照してください。

仮想マシンでの PXE の使用

ネットワーク デバイスから仮想マシンを起動し、PXE (Preboot Execution Environment) を使用してリモートでゲスト OS をインストールできます。オペレーティング システムのインストール メディアは必要ありません。仮想マシンの電源投入時に PXE サーバが検出されます。

VMware の 『ゲスト OS の互換性ガイド』 の一覧に記載されているゲスト OS のうち、そのオペレーティング システムのベンダーがオペレーティング システムからの PXE 起動をサポートしている場合に、ゲスト OS の PXE 起動がサポートされています。

仮想マシンでは次の要件を満たす必要があります。

  • オペレーティング システム ソフトウェアがインストールされていない仮想ディスクがあり、そのディスクに目的のシステム ソフトウェアを格納するための十分な空きディスク領域がある必要があります。
  • PXE サーバが配置されているネットワークに接続されたネットワーク アダプタがある必要があります。

ゲスト OS のインストールの詳細については、『ゲスト OS インストール ガイド』(http://partnerweb.vmware.com/GOSIG/home.html) を参照してください。

メディアからのゲスト OS のインストール

ゲスト OS は、CD-ROM または ISO イメージからインストールできます。CD-ROM からインストールするよりも ISO イメージからインストールする方が、通常は処理が速く、容易です。

仮想マシンの起動シーケンスの進行が早すぎて、仮想マシンのコンソールを開いて BIOS 設定または EFI 設定に入ることができない場合、起動順序を遅らせる必要があることがあります。起動シーケンスの遅延を参照してください。

前提条件

  • インストール用の ISO イメージが、VMFS データストアまたは ESXi ホストからアクセスできるネットワーク ファイル システム(NFS)ボリューム上にあることを確認します。

    または、コンテンツ ライブラリに ISO イメージがあることを確認します。

  • オペレーティング システム ベンダーが提供するインストール手順を入手していることを確認します。

手順

  1. 仮想マシンが格納されている vCenter Server システムまたはホストにログインします。
  2. インストール方法を選択します。
    オプション 操作
    CD-ROM ゲスト OS のインストール CD-ROM を、ESXi ホストの CD-ROM ドライブに挿入します。
    ISO イメージ
    1. 仮想マシンを右クリックし、[設定の編集] を選択します。仮想マシンの [設定の編集] ダイアログ ボックスが開きます。[仮想ハードウェア] タブがあらかじめ選択されていない場合は、そのタブを選択します。
    2. CD/DVD ドロップダウン メニューから [データストア ISO ファイル] を選択し、ゲスト OS の ISO イメージを参照します。
    コンテンツ ライブラリからの ISO イメージ
    1. 仮想マシンを右クリックし、[設定の編集] を選択します。仮想マシンの [設定の編集] ダイアログ ボックスが開きます。[仮想ハードウェア] タブを選択します。
    2. [CD/DVD] ドロップダウン メニューから [コンテンツ ライブラリ ISO ファイル] を選択し、コンテンツ ライブラリのアイテムから ISO イメージを選択します。
  3. 仮想マシンを右クリックして、[パワーオン] を選択します。
    インベントリ リストの仮想マシン アイコンの隣に緑色の右矢印が表示されます。
  4. オペレーティング システム ベンダーから提供されたインストール手順に従います。

次のタスク

VMware Tools をインストールします。VMware は、ゲスト OS で、最新バージョンの VMware Tools を実行することを強くお勧めします。ゲスト OS は VMware Tools がなくても動作しますが、重要な機能や便利な機能を利用できません。 VMware Tools のインストールとアップグレードの手順については、仮想マシンのアップグレードを参照してください。

ゲスト OS の ISO イメージ インストール メディアのアップロード

ローカル コンピュータからデータストアに ISO イメージ ファイルをアップロードできます。仮想マシン、ホストまたはクラスタが、必要なゲスト OS のインストール メディアを持つデータストアや共有データストアにアクセスできない場合に、この操作を実行することができます。

前提条件

必要な権限:
  • データストア.データストアの参照 (データストアが対象)。
  • データストア.低レベルのファイル操作 (データストアが対象)。
  • ホスト.構成.システム管理

手順

  1. vSphere Client[メニュー] > [ストレージ] の順に選択します。
  2. インベントリから、ファイルのアップロード先となるデータストアを選択します。
  3. (オプション) [ファイル] タブで [新規フォルダ] アイコンをクリックし、新しいフォルダを作成します。
  4. 既存のフォルダまたは作成したフォルダを選択し、[ファイルのアップロード] アイコンをクリックします。
  5. ローカル コンピュータ上で、ファイルを検索し、アップロードします。
    ISO アップロードの時間は、ファイル サイズおよびネットワークのアップロード速度によって異なります。
  6. データストア ファイル ブラウザを更新し、アップロードしたファイルがリストにあることを確認します。

次のタスク

ISO イメージ インストール メディアをアップロードした後で、仮想マシンの CD-ROM ドライブをファイルにアクセスするように構成することができます。