クライアント コンピュータに複数の USB デバイスを接続すると、仮想マシンがそのデバイスにアクセスできるようになります。追加できるデバイスの数は、デバイスとハブの接続方法やデバイス タイプなど、複数の要因によって異なります。

USB 物理バスのトポロジは、USB デバイスからクライアント コンピュータへの接続方法を定義します。仮想マシンへの USB デバイス パススルーは、デバイスの物理バス トポロジがクライアント コンピュータ上で 7 階層を超えないかぎり、サポートされます。1 階層目は USB ホスト コントローラと root ハブです。最後の階層は対象となる USB デバイスです。そのため外部または内部ハブは、root ハブと対象 USB デバイスの間で、最大で 5 階層までカスケードできます。root ハブに接続されているか、複合デバイスに組み込まれている内部 USB ハブは、1 階層と数えます。

物理ケーブルの質、ハブ、デバイス、および電源状態が USB デバイスのパフォーマンスに影響することがあります。最良の結果を得るためには、対象の USB デバイスまでのクライアント コンピュータの USB バス トポロジをできるだけシンプルにします。また、注意して新しいハブやケーブルをトポロジに配置します。次のような状況が USB の動作に影響を与えることがあります。

  • 複数の外部 USB ハブをつなげたりチェーン接続したりすると、デバイスの列挙および応答にかかる時間が増加するため、接続されている USB デバイスへの電力供給が不安定になることがあります。
  • ハブ同士をチェーン接続すると、ポートとハブのエラーの可能性が高まるため、デバイスから仮想マシンへの接続が切断されることがあります。
  • ハブによっては USB デバイスの接続が不安定になるため、既存の接続構成に新しいハブを追加する場合には注意してください。一部の USB デバイスは、ハブや延長ケーブルではなくクライアント コンピュータに直接接続すると、接続やパフォーマンス上の問題が解決することがあります。場合によっては、デバイスやハブを取り外して再接続し、デバイスを正常に動作する状態に戻す必要があります。

USB アービトレータは最大 15 個の USB コントローラを監視できます。上限である 15 個を超えるコントローラがシステムに存在し、それに USB デバイスを接続した場合、デバイスは仮想マシンで使用できません。

USB 複合デバイス

複合デバイスの場合、仮想化のプロセスで USB ハブがフィルタリングされるため、仮想マシンからは見えません。複合デバイス内の残りの USB デバイスは、仮想マシンが別々のデバイスとして認識します。同じホスト上で実行されている場合、各デバイスを同一の仮想マシンに追加することも、異なる仮想マシンに追加することもできます。

たとえば、Aladdin HASP HL Drive USB ドングル パッケージには 3 つのデバイス (0529:0001 HASP ドングル、13fe:1a00 Hub、13fe:1d00 Kingston Drive) が含まれています。仮想化のプロセスにより、USB ハブが除外されます。仮想マシンは残りの Aladdin HASP HL Drive USB ドングル デバイス (Aladdin HASP ドングル 1 つと Kingston Drive 1 つ) を別々のデバイスとして認識します。仮想マシンから利用できるようにするには、各デバイスを個別に追加する必要があります。

手順

クライアント コンピュータに USB デバイスを追加するには、利用可能なポートまたはハブにデバイスを接続します。

次に行うこと:

これで、仮想マシンに USB デバイスを追加できます。

USB コントローラを仮想マシンに追加する方法の詳細については、「USB コントローラの仮想マシンへの追加」を参照してください。