複数の物理 ESXi ホストにまたがる仮想マシンのクラスタ(筐体間クラスタ (CAB))は、クラスタ ノードを別々の ESXi ホストに置くことで、物理 ESXi ホストでのソフトウェアやハードウェアの障害に対する保護になります。この構成には、クラスタリングされたディスク リソース用の共有ストレージが必要です。

次の図に、筐体間クラスタの構成を示します。

  • 2 台の異なる ESXi ホストにある 2 台の仮想マシンが WSFC を実行しています。
  • 各仮想マシンでは、プライベート ハートビート用のプライベート ネットワーク接続とパブリック ネットワーク接続を共有しています。
  • 各仮想マシンは、共有ストレージに接続されています。
  • ESXi ホストでは、同じ ESXi ホストで実行される最大 16 個の WSFC クラスタ(マルチクラスタ)がサポートされます。
注: 複数の物理ホストにまたがる仮想マシンのクラスタでは、共有ディスクを物理モードまたは VVol(vSphere 6.7 以降を使用)にすることができます。VMFS VMDK は、vSphere 7.0 以降の SCSI SAN および vSphere 8.0 以降の NVMe SAN から使用できます。RDM または vVol を共有ディスクとして使用する場合は、ファイバ チャネル (FC) SAN、FCoE、または iSCSI で使用できます。VMFS VMDK を共有ディスクとして使用する場合、FC SAN に配置することもできます。vSphere 8.0 U3 以降では、vVol は NVMe ストレージ アレイ(FC、TCP)の共有ディスクもサポートします。vSphere 8.0 U3 以降では、VMFS VMDK は NVMe TCP アレイのストレージもサポートします。
図 1. 複数のホスト間でクラスタリングされた仮想マシン

複数のホスト間での仮想マシンのクラスタリング
注: Windows Server 2012 以降のシステムでは、最大 5 台のノード(仮想マシン)がサポートされます。サポートしているゲスト OS については、 クラスタリングのその他の要件と推奨事項 を参照してください。
注: プライベートおよびパブリック ネットワークの相互接続では、1 台の仮想マシン内の 1 つの仮想 NIC を共有できます。

筐体間クラスタ モデルを拡張し、複数の ESXi ホストに複数の仮想マシンを配置できます。