3 つの vSphere Zone スーパーバイザー にデプロイされている Tanzu Kubernetes Grid クラスタに可用性を提供することができます。vSphere Zone は vSphere クラスタにマッピングされます。つまり、スーパーバイザー を 3 つの vSphere Zone にデプロイすると、基盤となる 3 つすべての vSphere クラスタのリソースが使用されます。これにより、Tanzu Kubernetes Grid クラスタ内で実行中の Kubernetes ワークロードが、vSphere クラスタ レベルの障害から保護されます。単一ゾーン デプロイでは、Tanzu Kubernetes Grid クラスタの高可用性は、vSphere HA によって ESXi ホスト レベルで提供されます。

3 ゾーン スーパーバイザー では、Tanzu Kubernetes Grid クラスタの制御プレーン ノードは自動的に vSphere Zone 間に配置されます。ただし、ワーク ノードがゾーン間で分散される方法を制御できます。Tanzu Kubernetes Grid クラスタのワーカー ノードに対し NodePool オブジェクトを定義し、各 vSphere Zone を各 NodePool 内の FailureDomain にマッピングできます。このように、クラスタ API によってワーカー ノードが適宜に vSphere Zone 間で分散されます。1 つまたはすべての NodePool に対する FailureDomain の指定をスキップすると、クラスタ API によって NodePool がゾーン間で自動的に分散されます。

図 1. 複数のゾーンに配置された Tanzu Kubernetes Grid クラスタの高可用性

この図では、TKG クラスタのワーカー ノードは、ノードに割り当てられた vSphere Zone ラベルに応じて、3 つの vSphere Zones に分散しています。