vSphere IaaS control plane を使用している場合、バインド状態のパーシステント ボリュームの健全性ステータスを確認できます。
バインド状態の各パーシステント ボリュームの健全性ステータスは、パーシステント ボリュームにバインドされているパーシステント ボリューム要求の
Annotations: volumehealth.storage.kubernetes.io/messages: フィールドに表示されます。健全性ステータスには、2 つの値があります。
健全性ステータス |
説明 |
アクセスの可能性 |
パーシステント ボリュームにアクセスして、使用できます。 |
アクセス不可 |
パーシステント ボリュームにアクセスしたり、使用したりできません。データストアに接続しているホストからボリュームが格納されているデータストアにアクセスできない場合、パーシステント ボリュームにはアクセスできなくなります。 |
vSphere Client のボリュームの健全性ステータスを監視するには、vSphere Client のパーシステント ボリュームの監視を参照してください。
手順
- vSphere IaaS control plane 環境の名前空間にアクセスします。
- パーシステント ボリュームの要求を作成します。
- パーシステント ボリュームの要求設定を含む YAML ファイルを作成します。
apiVersion: v1
kind: PersistentVolumeClaim
metadata:
name: my-pvc
spec:
accessModes:
- ReadWriteOnce
storageClassName: gold
resources:
requests:
storage: 2Gi
- Kubernetes クラスタにパーシステント ボリュームの要求を適用します。
kubectl apply -f pvc_name.yaml
このコマンドでは、要求のストレージ要件を満たすバッキング仮想ディスクを持つ Kubernetes パーシステント ボリュームと vSphere ボリュームが作成されます。
- パーシステント ボリュームの要求がボリュームにバインドされているかどうかを確認します。
kubectl get pvc my-pvc
出力には、パーシステント ボリュームの要求と、ボリュームがバインド状態であることが示されます。
NAME STATUS VOLUME CAPACITY ACCESSMODES STORAGECLASS AGE
my-pvc Bound my-pvc 2Gi RWO gold 30s
- ボリュームの健全性ステータスを確認します。
次のコマンドを実行して、パーシステント ボリュームにバインドされたパーシステント ボリューム要求のボリューム健全性に関する注釈を確認します。
kubectl describe pvc my-pvc
次のサンプル出力では、volumehealth.storage.kubernetes.io/messages フィールドに健全性ステータスがアクセス可能と表示されています。
Name: my-pvc
Namespace: test-ns
StorageClass: gold
Status: Bound
Volume: my-pvc
Labels: <none>
Annotations: pv.kubernetes.io/bind-completed: yes
pv.kubernetes.io/bound-by-controller: yes
volume.beta.kubernetes.io/storage-provisioner: csi.vsphere.vmware.com
volumehealth.storage.kubernetes.io/messages: accessible
Finalizers: [kubernetes.io/pvc-protection]
Capacity: 2Gi
Access Modes: RWO
VolumeMode: Filesystem