このトピックでは、Grafana パッケージのリファレンス情報を示します。
Grafana について
Grafana (https://grafana.com/) は、オープン ソースの可視化および分析ソフトウェアです。Grafana を使用すると、保存納場所に関係なく、メトリックの照会、可視化、アラート、および確認を行うことができます。Grafana は、アプリケーション データからグラフを作成し、可視化するためのツールを提供します。
TKG クラスタに Grafana パッケージをインストールするには、次のトピックを参照してください。
- vSphere 8.x の TKr:Grafana のインストール
- vSphere 7.x の TKr:
Grafana パッケージのコンポーネント
Grafana パッケージは、表に一覧表示されているコンテナをクラスタにインストールします。Grafana パッケージは、パッケージ リポジトリで指定されているパブリック レジストリからコンテナをプルします。
コンテナ | リソースの種類 | レプリカ | 説明 |
---|---|---|---|
Grafana | デプロイ | 2 | データの可視化 |
Grafana のデータ値
grafana-data-values.yaml
ファイルの例を以下に示します。このファイルは、次のようにカスタマイズされています。
- Ingress は有効です (ingress: enabled: true)。
- Ingress は末尾が / (prefix:) の URL に対して構成されます。
- Grafana の FQDN は grafana.system.tanzu (virtual_host_fqdn:) です。
- Grafana の PVC は 2 GB で、デフォルトの vSphere storageClass の下に作成されます。
- Grafana ユーザー インターフェイスの(Base64 エンコードの)管理者パスワード (grafana: secret: admin_password:)。
namespace: grafana-dashboard grafana: deployment: replicas: 1 updateStrategy: Recreate pvc: accessMode: ReadWriteOnce storage: 2Gi storageClassName: default secret: admin_password: admin admin_user: YWRtaW4= type: Opaque service: port: 80 targetPort: 3000 type: LoadBalancer ingress: enabled: true prefix: / servicePort: 80 virtual_host_fqdn: grafana.system.tanzu
Grafana の構成
Grafana の構成は、
grafana-data-values.yaml
で設定されます。次の表に、使用可能なパラメータとその説明を示します。
パラメータ | 説明 | タイプ | デフォルト |
---|---|---|---|
monitoring.namespace | Prometheus がデプロイされる名前空間 | 文字列 | tanzu-system-monitoring |
monitoring.create_namespace | フラグは、monitoring.namespace で指定された名前空間を作成するかどうかを示します | boolean | false |
monitoring.grafana.cluster_role.apiGroups | grafana clusterrole に対して定義された api グループ | リスト | [""] |
monitoring.grafana.cluster_role.resources | grafana clusterrole に対して定義されたリソース | リスト | ["configmaps", "secrets"] |
monitoring.grafana.cluster_role.verbs | clusterrole に対して定義されたアクセス権限 | リスト | ["get", "watch", "list"] |
monitoring.grafana.config.grafana_ini | Grafana 構成ファイルの詳細 | 構成ファイル | grafana.ini このファイルでは、 |
monitoring.grafana.config.datasource.type | Grafana データソース タイプ | 文字列 | prometheus |
monitoring.grafana.config.datasource.access | アクセス モード。proxy または direct(ユーザー インターフェイスのサーバまたはブラウザ) | 文字列 | proxy |
monitoring.grafana.config.datasource.isDefault | デフォルトの Grafana データソースとしてマーク | boolean | true |
monitoring.grafana.config.provider_yaml | grafana ダッシュボード プロバイダを定義する構成ファイル | yaml ファイル | provider.yaml |
monitoring.grafana.service.type | Grafana を公開するサービスのタイプ。サポートされている値:ClusterIP、NodePort、LoadBalancer | 文字列 | vSphere: NodePort、aws/azure: LoadBalancer |
monitoring.grafana.pvc.storage_class | パーシステント ボリューム要求に対しアクセス モードを定義します。サポートされている値:ReadWriteOnce、ReadOnlyMany、ReadWriteMany | 文字列 | ReadWriteOnce |
monitoring.grafana.pvc.storage | パーシステント ボリューム要求に対しストレージ サイズを定義します | 文字列 | 2Gi |
monitoring.grafana.deployment.replicas | grafana レプリカの数 | 整数型 | 1 |
monitoring.grafana.image.repository | Grafana イメージを含むリポジトリの場所。デフォルトは、パブリック VMware レジストリです。プライベート リポジトリを使用している場合は(エアギャップ環境など)、この値を変更します。 | 文字列 | projects.registry.vmware.com/tkg/grafana |
monitoring.grafana.image.name | Grafana イメージの名前 | 文字列 | grafana |
monitoring.grafana.image.tag | Grafana イメージ タグ。バージョンをアップグレードしている場合は、この値の更新が必要になることがあります。 | 文字列 | v7.3.5_vmware.1 |
monitoring.grafana.image.pullPolicy | Grafana イメージ プル ポリシー | 文字列 | IfNotPresent |
monitoring.grafana.secret.type | Grafana ダッシュボードに定義されたシークレット タイプ | 文字列 | 不透明 |
monitoring.grafana.secret.admin_user | Grafana ダッシュボードにアクセスするユーザー名 | 文字列 | YWRtaW4= 値は base64 でエンコードされています。デコードには以下を実行します: |
monitoring.grafana.secret.admin_password | Grafana ダッシュボードにアクセスするパスワード | 文字列 | null |
monitoring.grafana.secret.ldap_toml | ldap 認証を使用している場合、ldap 構成ファイルのパス | 文字列 | "" |
monitoring.grafana_init_container.image.repository | grafana init コンテナ イメージを含むリポジトリ。デフォルトは、パブリック VMware レジストリです。プライベート リポジトリを使用している場合は(エアギャップ環境など)、この値を変更します。 | 文字列 | projects.registry.vmware.com/tkg/grafana |
monitoring.grafana_init_container.image.name | grafana init コンテナ イメージの名前 | 文字列 | k8s-sidecar |
monitoring.grafana_init_container.image.tag | grafana init コンテナ イメージ タグ。バージョンをアップグレードしている場合は、この値の更新が必要になることがあります。 | 文字列 | 0.1.99 |
monitoring.grafana_init_container.image.pullPolicy | grafana init コンテナ イメージ プル ポリシー | 文字列 | IfNotPresent |
monitoring.grafana_sc_dashboard.image.repository | Grafana ダッシュボード イメージを含むリポジトリ。デフォルトは、パブリック VMware レジストリです。プライベート リポジトリを使用している場合は(エアギャップ環境など)、この値を変更します。 | 文字列 | projects.registry.vmware.com/tkg/grafana |
monitoring.grafana_sc_dashboard.image.name | grafana ダッシュボード イメージの名前 | 文字列 | k8s-sidecar |
monitoring.grafana_sc_dashboard.image.tag | grafana ダッシュボード イメージ タグ。バージョンをアップグレードしている場合は、この値の更新が必要になることがあります。 | 文字列 | 0.1.99 |
monitoring.grafana_sc_dashboard.image.pullPolicy | grafana ダッシュボード イメージ プル ポリシー | 文字列 | IfNotPresent |
monitoring.grafana.ingress.enabled | Grafana に対し Ingress を有効または無効にします | boolean | true |
monitoring.grafana.ingress.virtual_host_fqdn | grafana にアクセスするホスト名 | 文字列 | grafana.system.tanzu |
monitoring.grafana.ingress.prefix | grafana のパス プリフィックス | 文字列 | / |
monitoring.grafana.ingress.tlsCertificate.tls.crt | 独自の TLS 証明書を使用する場合は、Ingress のオプション証明書。自己署名証明書はデフォルトで生成されます | 文字列 | Generated cert |
monitoring.grafana.ingress.tlsCertificate.tls.key | 独自の TLS 証明書を使用する場合は、Ingress のオプション証明書プライベート キー。 | 文字列 | Generated cert key |