次の手順に従って、vSphere 8.x 用の TKr を実行している TKG サービス クラスタに Grafana をインストールします。

前提条件

Grafana のデータ値の作成

Grafana のインストールを準備するには、データ値ファイルを作成します。

  1. リポジトリの Prometheus パッケージの最新バージョンを取得します。
    tanzu package available get grafana.tanzu.vmware.com -n tkg-system

    または、kubectl を使用します。

    kubectl -n tkg-system get packages | grep grafana
    注: 要件が異なる場合を除き、通常は最新バージョンを使用する必要があります。
  2. prometheus-data-values.yaml ファイルを生成します。
    tanzu package available get grafana.tanzu.vmware.com/10.0.1+vmware.1-tkg.2 --default-values-file-output grafana-data-values.yaml
    ここで、
    • 10.0.1+vmware.1-tkg.2 はターゲット パッケージのバージョンです
    • grafana-data-values.yaml は、生成するデータ値ファイルの名前とパスです
  3. gafana-data-values.yaml ファイルを編集して、値を更新します。

    ingress.pvc: storageClassName とその値を追加します。これは、TKG クラスタからアクセス可能な vSphere ストレージ クラスの名前です。

    一般的なエラーを回避するには、データ値ファイルからシークレットを削除して、シークレットを手動で作成します。Grafana インストールのトラブルシューティングを参照してください。

    ストレージ クラス フィールドが追加され、シークレットが削除された最小限の gafana-data-values.yaml を次に示します。その他の例とパラメータの完全なリストについては、「 Grafana パッケージのリファレンス」を参照してください。
    grafana:
      deployment:
        replicas: 1
        updateStrategy: Recreate
      pvc:
        accessMode: ReadWriteOnce
        storage: 2Gi
      service:
        port: 80
        targetPort: 3000
        type: LoadBalancer
    ingress:
      enabled: true
      prefix: /
      servicePort: 80
      virtual_host_fqdn: grafana.system.tanzu
      pvc:
        storageClassName: vSphere-storage-profile
    namespace: grafana
    

Grafana のインストール

Grafana パッケージをインストールするには、次の手順を実行します。
  1. Grafana の名前空間を作成します。
    kubectl create ns tanzu-system-dashboards
  2. Grafana パッケージをインストールします。
    tanzu package install grafana -p grafana.tanzu.vmware.com -v 10.0.1+vmware.1-tkg.2 --values-file grafana-data-values.yaml -n tanzu-system-dashboards
  3. Grafana のインストールを確認します。
    tanzu package installed list -n tanzu-system-dashboards
    tanzu package installed get grafana -n tanzu-system-dashboards
  4. Grafana オブジェクトを確認します。
    kubectl -n tanzu-system-dashboards get all
  5. Grafana が保持するパーシステント ボリューム要求を確認します。
    kubectl -n tanzu-system-dashboards get pvc

Grafana インストールのトラブルシューティング

「デフォルトの YAML ファイルから Grafana をインストールする場合にシークレットが作成されない」エラーを回避するには、 grafana-data-values.yaml から grafana.secret.* を削除して、次のようにシークレットを手動で作成します。次に、Grafana パッケージを再デプロイします。
kubectl create secret generic grafana -n tanzu-system-dashboards  --from-literal=admin=admin