スーパーバイザーTKG サービス クラスタに安全にログインするには、適切な TLS 証明書を使用して kubectl 向けの vSphere プラグイン を構成し、プラグインの最新バージョンが実行されていることを確認します。

スーパーバイザー CA 証明書

vSphere IaaS control plane は、kubectl 向けの vSphere プラグイン コマンド kubectl vsphere login … を使用してクラスタ アクセスのための vCenter Single Sign-On をサポートします。

kubectl 向けの vSphere プラグイン では、デフォルトで安全なログインが行われ、信頼されている証明書が必要とされます。デフォルトは、vCenter Server ルート CA によって署名された証明書です。プラグインは --insecure-skip-tls-verify フラグをサポートしていますが、これはセキュリティ上の理由から推奨されません。

kubectl 向けの vSphere プラグイン を使用して スーパーバイザー および TKG サービス クラスタに安全にログインするには、次の 2 つのオプションがあります。
オプション 方法

各クライアント マシンに vCenter Server ルート CA 証明書をダウンロードしてインストールします。

Linux の場合は、「vCenter Server 用の信頼できるルート CA 証明書のダウンロードと Ubuntu クライアントへのインストール」を参照してください。

Windows および Mac の場合は、VMware ナレッジベースの記事「Web ブラウザで証明書に関する警告表示を出さないようにするために vCenter Server のルート証明書をダウンロードしてインストールする方法」を参照してください。

スーパーバイザー で使用される VIP 証明書を、各クライアント マシンが信頼する CA によって署名された証明書に置き換えます。

vSphere IaaS 制御プレーンのインストールと構成を参照してください。

注: vCenter Single Sign-OnvCenter Server 証明書の管理とローテーション、トラブルシューティングなど、vSphere 認証の詳細については、 vSphere Authentication のドキュメントを参照してください。

TKG クラスタ CA 証明書

kubectl CLI を使用して TKG クラスタ API サーバと安全に接続するには、TKG クラスタ CA 証明書をダウンロードする必要があります。

kubectl 向けの vSphere プラグイン の最新バージョンを使用している場合、TKG クラスタに初めてログインすると、プラグインによって kubeconfig ファイルに TKG クラスタ CA 証明書が登録されます。この証明書は、TANZU-KUBERNETES-CLUSTER-NAME-ca という名前の Kubernetes シークレットにも格納されます。プラグインは、この証明書を使用して、対応するクラスタの認証局データストアの CA 情報をポピュレートします。

スーパーバイザー をアップデートした場合は、プラグインの最新バージョンに更新してください。

vCenter Server 用の信頼できるルート CA 証明書のダウンロードと Ubuntu クライアントへのインストール

この手順に従って vCenter Server 用の信頼できるルート CA 証明書をダウンロードし、Ubuntu クライアントにインストールして、 kubectl 向けの vSphere プラグイン を使用して スーパーバイザーTKG サービス クラスタに安全にログインできるようにします。
  1. kubectl 向けの vSphere プラグイン をインストールします。vSphere 向け Kubernetes CLI Tools のインストールを参照してください。
  2. [ワークロード管理] が有効になっている vCenter Server 用の信頼できるルート CA 証明書をダウンロードします。
    wget https://VC-IP-or_FQDN/certs/download.zip --no-check-certificate
  3. download.zip ファイルのコンテンツを現在のディレクトリに解凍します。
    unzip download.zip -d .
  4. Linux ディレクトリへのパスを変更します。
    cd /certs/lin
  5. /certs/lin ディレクトリ内の CA 証明書を一覧表示します (ls)。

    PEM 形式の 2 つの証明書(*.0*.r1)が表示されます。PEM 形式の証明書は、人間が解読可能な base64 形式の証明書で、----BEGIN CERTIFICATE---- で始まります。

  6. *.crt 拡張子を証明書ファイルに追加します。例:
    cp dbad4059.0 dbad4059.0.crt
    cp dbad4059.r1 dbad4059.r1.crt
  7. ファイルを OpenSSL 証明書ディレクトリの /etc/ssl/certs にコピーします。
    sudo cp dbad4059.0.crt /etc/ssl/certs
    sudo cp dbad4059.r1.crt /etc/ssl/certs
  8. スーパーバイザー に安全にログインします。
    kubectl vsphere login --server=IP-or-FQDN --vsphere-username USERNAME
  9. TKG サービス クラスタに安全にログインします。
    kubectl vsphere login --server=IP-or-FQDN --vsphere-username USERNAME --tanzu-kubernetes-cluster-name CLUSTER-NAME --tanzu-kubernetes-cluster-namespace VSPHERE-NS