vCloud Usage Meter は、vCenter Server または VMware Cloud Director インベントリのコンピューティング リソース使用量を測定します。顧客ルールを使用すると、使用量レポートをユーザーごとに細かく分類して制御できます。

使用量レポートをユーザーごとに整理する準備ができたら、vCenter Server または VMware Cloud Director インスタンス全体のインベントリに含まれるオブジェクトを関連付ける顧客ルールを作成できます。

vCloud Usage Meter で顧客ルールを作成し、アプライアンスが計測する仮想マシンに顧客を関連付けることができます。

vCloud Usage Meter は、収集ごとに顧客ルールを再構築します。ルールを作成、変更、または削除すると、その変更内容は次回の収集後のレポートに適用されます。

顧客ルールの重複

インベントリ内のさまざまなオブジェクト レベルで、顧客ルールをオブジェクトに関連付けることができます。同じインベントリ内の異なるオブジェクト タイプに顧客ルールを構成すると、顧客ルールが重複する場合があります。この場合、vCloud Usage Meter はアクティブな顧客ルールのみを適用します。ベスト プラクティスとして、常に同じオブジェクト タイプに顧客ルールを構成する方法を検討してください。

アクティブな顧客ルール

ルールが重複する場合、vCloud Usage Meter はアクティブな顧客ルールを検索してユーザーの製品使用量データを測定するアルゴリズムを適用します。アクティブな顧客ルールは、仮想マシン レベルに最も近い顧客ルールです。

vCenter Server 顧客ルールが VMware Cloud Director 顧客ルールと重複している場合は、VMware Cloud Director が優先されます。

親ルールと子ルールが重複している場合、vCloud Usage Meter は仮想マシン レベルに最も近いルールを適用します。

ユーザーの製品使用量データのクラウドへのレポート

ユーザーの月次レポートは、収集が発生した時点からのユーザーの製品使用量データを表すスナップショットです。vCloud Usage Meter は、収集時にオブジェクトが割り当てられているユーザー ラベルに基づいて、マッピングされたオブジェクトの製品使用量データを報告します。