IP アドレス値を vRealize Automation から内部的に取得するのではなく、外部の IP アドレス管理プロバイダから取得し、それによって管理されるように、既存のネットワークを定義できます。

組織の外部 IP アドレス管理プロバイダ アカウントで定義した既存の IP アドレス設定にアクセスするネットワークを定義できます。この手順では、前の手順で作成した Infoblox プロバイダ統合についてさらに詳細に説明します。

この例では、vCenter Server からデータを収集した既存のネットワークを使用してネットワーク プロファイルを構成します。次に、これらのネットワークを構成し、外部 IP アドレス管理プロバイダ(この例では Infoblox)から IP アドレス情報が取得されるようにします。このネットワーク プロファイルと一致する vRealize Automation からプロビジョニングする仮想マシンは、IP アドレスなどの TCP/IP 関連の設定を外部 IP アドレス管理プロバイダから取得します。

ネットワークの詳細については、vRealize Automation のネットワーク リソースを参照してください。ネットワーク プロファイルの詳細については、vRealize Automation でネットワーク プロファイルを追加する方法およびvRealize Automation でのネットワーク プロファイルの詳細を参照してください。

関連情報については、vRealize Automation で外部 IP アドレス管理統合用のオンデマンド ネットワークをサポートするようにネットワーク プロファイルを設定する方法を参照してください。

前提条件

この一連の手順は、IP アドレス管理プロバイダの統合ワークフローのコンテキストの一部として表示されます。チュートリアル:vRealize Automation のプロバイダ固有の外部 IP アドレス管理統合の構成を参照してください。

手順

  1. ネットワークを構成するには、[インフラストラクチャ] > [リソース] > [ネットワーク] の順にクリックします。
  2. [ネットワーク] タブで、IP アドレス管理プロバイダの統合ポイントで使用する既存のネットワークを選択します。この例では、ネットワーク名は net.23.117-only-IPAM です。

    リストされたネットワークは、組織内の vCenter Server から vRealize Automation によってデータ収集されています。

  3. 外部 IP アドレス管理プロバイダから値を取得するには、[アカウント/リージョン][名前][ネットワーク ドメイン] を除く以下のすべてのネットワーク設定が空であることを確認します。
    • ドメイン(手順 8 の注を参照)
    • CIDR
    • デフォルト ゲートウェイ
    • DNS サーバ
    • DNS 検索ドメイン
  4. [IP アドレス範囲] タブをクリックして、[IP アドレス管理の IP アドレス範囲の追加] をクリックします。
  5. [ネットワーク] メニューから、構成したネットワーク(例:net.23.117-only-IPAM)を選択します。
  6. [プロバイダ] メニューから、ワークフローの前の手順で作成した IP アドレス管理統合ポイント Infloblox_Integration を選択します。
  7. 現在表示されている [アドレス空間] ドロップダウン メニューから、リストされているネットワーク ビューのいずれかを選択します。

    Infoblox のアドレス空間は、ネットワーク ビューと呼ばれます。

    ネットワーク ビューは、IP アドレス管理プロバイダ アカウントから取得されます。この例では、構成したネットワーク サブネット net.23.117-only-IPAM、ワークフローの前の手順で作成した統合ポイント Infloblox_Integrationdefault という名前のアドレス空間を使用しています。

    リストされたアドレス空間の値は、外部 IP アドレス管理プロバイダから取得されます。

  8. 選択したアドレス空間で使用可能なネットワークのリストから、1 つ以上のネットワークを選択します。たとえば、10.23.117.0/24 を選択します。

    この例では、選択したネットワークの [ドメイン][DNS サーバ] 列の値に Infoblox からの値が含まれています。

    注: 手順 3 で vRealize Automation で [ドメイン] が指定されているネットワークを選択し、[ドメイン] の値を含む外部 IP アドレス管理プロバイダのアドレス空間からネットワークを選択すると、外部 IP アドレス管理プロバイダ ネットワークの [ドメイン] の値が vRealize Automation で指定された [ドメイン] よりも優先されます。IP アドレス管理プロバイダの IP アドレス範囲設定に、前述のように Cloud Assembly または外部 IP アドレス管理プロバイダのいずれにも [ドメイン] の値が設定されていない場合、プロビジョニングは失敗します。

    Infoblox の場合は、ブループリントのプロパティ Infoblox.IPAM.Network.dnsSuffix をマシンレベルで使用して、ドメインの値を上書きできます。関連情報については、vRealize Automation クラウド テンプレートでの IP アドレス管理統合における Infoblox 固有のプロパティと拡張属性の使用を参照してください。

  9. [追加] をクリックして、ネットワークの IP アドレス管理の IP アドレス範囲を保存します。
    この範囲は、 [IP アドレス範囲] テーブルに表示されます。
  10. [IP アドレス] タブをクリックします。
    外部 IP アドレス管理プロバイダからの新しいアドレス範囲を使用してマシンをプロビジョニングすると、新しいレコードが [IP アドレス] テーブルに表示されます。
  11. ネットワーク プロファイルを構成してネットワークが使用されるようにするには、[インフラストラクチャ] > [構成] > [ネットワーク プロファイル] の順にクリックします。
  12. Infoblox-NP のようにネットワーク プロファイルに名前を指定し、次のサンプル設定を追加します。
    • サマリ タブ
      • vSphere クラウドのアカウント/リージョンを指定します。
      • ネットワーク プロファイルの機能タグを infoblox_abx のような名前を指定して追加します。

        機能タグはクラウド テンプレートのプロビジョニングの関連付けの際にクラウド テンプレートの制約タグとして使用するため、書き留めておきます。

    • ネットワーク タブ
      • 前の手順で作成したネットワークを追加します。例:net.23.117-only-IPAM
  13. [保存] をクリックし、これらの設定でネットワーク プロファイルを保存します。

結果

これで、クラウド テンプレートで Infoblox IP アドレス管理統合に使用される既存のネットワーク タイプに対して、ネットワークとネットワーク プロファイルが設定されました。