オブジェクトのアラートに応答することにより、影響を受けるオブジェクトの構成またはパフォーマンスを、必要なレベルに戻すことができます。アラートの情報に基づき、vRealize Operations に表示されるその他の情報を使用して、アラートを評価し、最も可能性のある解決策を特定して問題を解決します。

仮想インフラストラクチャの管理者またはオペレーション マネージャが、オブジェクトの問題をトラブルシューティングします。オブジェクトに対して生成されたアラートの確認および応答は、トラブルシューティング プロセスの一部です。この例では、仮想マシンのワークロードに関する問題を解決します。そのプロセスの一環として [アラート] タブを確認し、識別された問題を示すアラート、または識別された問題の一因であるアラートを特定します。

問題の仮想マシンは、データベース サーバとして使用する db-01-kyoto です。

アラートに応答する次の方法は、vRealize Operations を使用するための例として示されるものであり、確定的なものではありません。環境に特化したトラブルシューティング スキルや知識により、どの方法が有効か判断してください。

前提条件

  • vCenter Server インスタンスのアクション用に vCenter アダプタが構成済みであることを確認します。
  • CPU 数の設定、メモリの設定、CPU 数およびメモリの設定アクションを実行する場合は、パワーオフ可オプションの使用方法を理解していることを確認します。『 vRealize Operations 構成ガイド』の「Working with PowerOff」セクションを参照してください。
  • vCenter Server インスタンスのアクション用に vCenter アダプタが構成済みであることを確認します。
  • CPU 数の設定、メモリの設定、CPU 数およびメモリの設定アクションを実行する場合は、パワーオフ可オプションの使用方法を理解していることを確認します。vRealize Operations 情報センターで、パワーオフ可を使用するアクションの実行に関するセクションを参照してください。

手順

  1. [検索] テキスト ボックスにオブジェクトの名前 db-01-kyoto を入力し、リストから仮想マシンを選択します。
    オブジェクトの [サマリ] タブが表示されます。[トップ アラート] ペインに、オブジェクトの重要でアクティブなアラートが表示されます。
  2. [すべてのメトリック] タブをクリックします。
    [すべてのメトリック] > [バッジ] > [ワークロード (%)] の順に選択すると、右側のペインにグラフが生成され、ワークロードが高いことが示されます。
  3. [アラート] タブをクリックします。
    この例のアラート リストには、調査中の問題に関係している可能性がある次のアラートが含まれます。
    • 仮想マシンに予期しない高い CPU ワークロードがかかっています。
    • 仮想マシンに予期しない高いメモリ ワークロードがあります。
  4. 左上のペインで、[vSphere ホストおよびクラスタ] 関連階層を選択し、リストに追加する先祖アラートまたは子孫アラートを選択します。
    選択した階層のコンテキストで、先祖オブジェクトまたは子孫オブジェクトに関係している可能性があるアラートを確認してください。
    1. ツールバーで、[先祖アラートの表示] をクリックし、[ホスト システム] および [リソース プール] チェック ボックスを選択します。
      この仮想マシンに関連するホスト システムまたはリソース プールのアラートが、リストに追加されます。
    2. [子孫アラートの表示] をクリックし、[データストア] を選択します。
      データストアのアラートが、リストに追加されます。
    この例では、ホスト、リソース プール、データストアに他のアラートが存在しないため、仮想マシンのアラートの対処を開始します。
  5. [仮想マシンに予期しない高い CPU ワークロードがかかっています] というアラート名をクリックします。
    [アラートの詳細の概要] タブが表示されます。
  6. 推奨事項を確認し、提案された 1 つ以上の方法で問題を修正できるかどうかを判断します。
    この例には、次の一般的な推奨事項が含まれます。
    • ゲスト アプリケーションを確認し、高い CPU ワークロードが予期された動作であるかどうかを判断します。
    • この仮想マシンの CPU キャパシティを追加します。
  7. Check the guest applications to determine whether high CPU workload is expected behavior の推奨事項に従うには、タイトル バーで [アクション] をクリックし、[vSphere Client で仮想マシンを開く] を選択します。
    vSphere Web Client の [サマリ] タブが表示されます。このタブを使用して、コンソールで仮想マシンを開き、レポートされた高い CPU ワークロードにどのアプリケーションが関係しているかを確認できます。
  8. Add more CPU Capacity for this virtual machine の推奨事項に従うには、[仮想マシン用 CPU 数の設定] をクリックします。
    1. [新しい CPU] テキスト ボックスに値を入力します。
      値を入力する前に表示されるデフォルト値は、分析に基づいた提案値です。
    2. CPU のホット アドが有効になっていない場合、アクションの実行前に仮想マシンをパワーオフすることを許可するには、[パワーオフ可] チェック ボックスを選択します。
    3. 仮想マシンの CPU 構成を変更する前にスナップショットを作成するには、[スナップショット] チェック ボックスを選択します。
    4. [OK] をクリックします。
    5. [タスク ID] リンクをクリックし、タスクが正常に実行したことを確認します。
    指定された個数の CPU が仮想マシンに追加されます。

次のタスク

数回の収集サイクルの後、オブジェクトの [アラート] タブに戻ります。アラートが表示されなくなれば、以上の対処でアラートが解決されたことを示します。問題が解決されない場合は、トラブルシューティングのワークフロー例についてユーザー シナリオ:[トラブルシューティング] タブのオプションを使用して問題の根本原因を調査するを参照してください。