展開後に Kubernetes Classless Inter-domain Routing (CIDR) サブネット マスクを変更できます。

vRealize Orchestrator Appliance は、Kubernetes クラスタを構成して実行します。このクラスタ内のポッドとサービスは、それぞれ内部クラスタ CIDR と内部サービス CIDR で表される個別の IPv4 サブネットに展開されます。OVF の展開時に設定されるサブネット マスクのデフォルト値は次のとおりです。

Kubernetes network property Default value Property description
cluster-cidr 10.244.0.0/22 Kubernetes クラスタ内で実行されているポッドに使用される CIDR。
service-cidr 10.244.4.0/22 Kubernetes クラスタ内の Kubernetes サービスに使用される CIDR。

デフォルトの CIDR ネットワーク アドレスは、使用している可能性のある外部プライベート ネットワークと競合する可能性があります。このようなシナリオでは、vRealize Orchestrator Appliance の展開中または展開後に、これらの CIDR 値の構成を変更できます。

注: アプライアンスの展開中に CIDR 構成を変更する方法については、 vRealize Orchestrator Appliance のダウンロードと展開を参照してください。

前提条件

  • CIDR アドレスの値が少なくとも 1024 台のホストをサポートしていることを確認します。
  • 内部クラスタ CIDR と内部サービス CIDR は、同じサブネット値を共有できません。
  • 一方のサブネットの CIDR 値には、もう一方のサブネットに追加する値を含めることはできません。
    注: たとえば、 cluster-cidr の値を 10.244.4.0/22 10.244.4.0/24 にすることはできません。これには service-cidr プロパティのサブネット値も含まれるためです。各サブネット値は個別に追加する必要があります。

手順

  1. vRealize Orchestrator Applianceroot としてログインします。
  2. vracli upgrade exec -y --prepare --profile k8s-subnets コマンドを実行します。
  3. 仮想マシン (VM) のスナップショットを作成して、vRealize Orchestrator 環境をバックアップします。仮想マシンのスナップショットの作成を参照してください。
    注意: vRealize Orchestrator 8.x は、現在メモリ スナップショットをサポートしていません。 vRealize Orchestrator 環境のスナップショットを作成する前に、 [仮想マシンのメモリのスナップショット作成] オプションが無効になっていることを確認します。
  4. vracli network k8s-subnets コマンドを実行して、クラスタ CIDR およびサービス CIDR サブネットの値を変更します。
    vracli network k8s-subnets --cluster-cidr <CIDR_value> --service-cidr <CIDR_value>
  5. CIDR 構成プロセスを完了するには、vracli upgrade exec コマンドを実行します。