既存の vRealize Orchestrator 7.x 展開を vRealize Orchestrator 8.x 展開に移行できます。移行は、vSphere または vRealize Automation 7.x で認証された vRealize Orchestrator 7.3 以降でサポートされています。

移行に含まれるもの

vRealize Orchestrator の移行では、外部ソース vRealize Orchestrator の構成が現在の vRealize Orchestrator 環境に転送され、ワークフロー、アクション、構成、およびリソース要素(ワークフローや構成要素のセキュリティで保護された文字列、パッケージ、タスク、ポリシー、証明書、信頼された証明書、プラグインおよびプラグインの構成、 js-io-rights.conf ファイルのカスタム レコード、コントロール センターのシステム プロパティなど)といった既存のすべての要素が上書きされます。移行には、組み込みとカスタムの vRealize Orchestrator コンテンツの両方が含まれます。
  • vSphere で認証された vRealize Orchestrator インスタンスの移行では、ワークフロー実行トークン、スケジュール設定タスク、ポリシーの実行など、現在実行中のエンティティの状態も含まれます。
  • vRealize Automation で認証された vRealize Orchestrator インスタンスの場合、現在実行中のエンティティはターゲット vRealize Orchestrator 環境で失敗した状態で表示されます。

移行されないもの

次のデータは移行先 vRealize Orchestrator のパフォーマンスおよび使用量に影響を与える可能性があるため、移行された vRealize Orchestrator 構成に含まれません。
  • 移行元 vRealize Orchestrator の VCAC、VCACCAFE、GEF、データ管理、およびワークフロー ドキュメントのプラグイン。ワークフローの実行とは別に、これらのプラグインに関連付けられているすべての vRealize Orchestrator コンテンツは、vRealize Orchestrator の移行先環境に移行されません。
  • コントロール センターの [情報の収集] ページの Syslog サーバ構成
  • ワークフロー実行ログ。
  • 動的タイプのプラグイン設定。

組み込みの vRealize Orchestrator 環境の移行

外部 vRealize Orchestrator 7.x 環境を、外部と組み込みの vRealize Orchestrator 環境の両方に移行することができます。ただし、組み込みの vRealize Orchestrator 環境の外部環境への移行はサポートされていません。

組み込みの vRealize Orchestrator 環境の移行の詳細については、vRealize Automation 8 移行ガイドを参照してください。

FIPS コンプライアンスに関する考慮事項

既存の非 FIPS 展開から FIPS 準拠の vRealize Orchestrator 8.x 環境への移行またはアップグレードはサポートされていません。

デフォルトでは、FIPS モードはインストール時にのみ有効にできます。詳細については、vRealize Orchestrator Appliance のダウンロードと展開を参照してください。

VMware 製品の FIPS 140-2 のサポートの詳細については、このページを参照してください。