Kubernetes ゾーンを使用すると、クラウド管理者は、Automation Assembler 展開で使用される Kubernetes のクラスタおよび名前空間とスーパーバイザー名前空間のポリシー ベースの配置を定義できます。管理者はこのページを使用して、Kubernetes 名前空間のプロビジョニングに使用できるクラスタを指定し、どのプロパティがクラスタに対して許容されるかを指定できます。

クラウド管理者は、Kubernetes ゾーンを、Cloud Assembly 用に構成されている TKGI クラウド アカウント、または、プロジェクトに関連付けられていない外部 Kubernetes クラスタと関連付けることができます。

Kubernetes ゾーンを作成するときに、複数のプロバイダ固有のリソースをゾーンに割り当てることができます。これらのリソースは、ワーカー、マスター、使用可能な CPU、メモリ、およびその他の設定に関して、新しくプロビジョニングされたクラスタに対してどのプロパティを設定できるかを示します。TKGI プロバイダの場合、これらは TKGI プランに対応しています。管理者は、新たにプロビジョニングされた Kubernetes の名前空間の配置に使用される Kubernetes ゾーンに複数のクラスタを割り当てることもできます。管理者は、オンボーディングされていないクラスタ、または CMX で管理されていないクラスタ、および事前選択されたクラスタ プロバイダを使用してプロビジョニングされたクラスタのみを割り当てることができます。管理者は、複数の Kubernetes ゾーンを単一のプロジェクトに割り当てることができるため、このプロジェクト内で発生する配置操作ですべてのゾーンを使用できるようになります。

クラウド管理者は、複数のレベルで優先順位を割り当てることができます。

  • プロジェクト内の Kubernetes ゾーンの優先順位。
  • Kubernetes ゾーン内のリソースの優先順位。
  • Kubernetes ゾーン内のクラスタの優先順位。

クラウド管理者は、複数のレベルでタグを割り当てることもできます。

  • Kubernetes ゾーンごとの機能タグ。
  • リソース割り当てごとのタグ。
  • クラスタ割り当てごとのタグ。

汎用 Kubernetes 名前空間と同じ方法で、vSphere のスーパーバイザー名前空間を使用して Kubernetes ゾーンを作成できます。Kubernetes ゾーンにスーパーバイザー名前空間を追加するには、目的の Pacific 名前空間リソースを含む vSphere 7 エンドポイントにこのゾーンを関連付ける必要があります。

Service Broker には、Service Broker 管理者が既存の Kubernetes ゾーンにアクセスできるバージョンの Kubernetes ゾーン ページが含まれています。それにより、Service Broker 管理者は、カタログからプロビジョニングされる Kubernetes 名前空間およびクラスタの配置ポリシーを作成できます。

前提条件

適切な VMware Tanzu Kubernetes Grid Integrated Edition (TKGI) 展開との統合を構成します。Automation Assembler での VMware PKS/Tanzu Kubernetes Grid Integrated Edition 統合の構成を参照してください。

手順

  1. [インフラストラクチャ] > [構成] > [Kubernetes ゾーン] の順に選択し、[新しい Kubernetes ゾーン] をクリックします。
  2. このゾーンを適用する TKGI 統合 [アカウント] の名前を入力します。
    これにより、ゾーンに関連付けられているクラウド アカウントまたはエンドポイントが定義されます。各ゾーンには、1 つのエンドポイントのみを割り当てることができます。vSphere のスーパーバイザー名前空間を使用する場合は、スーパーバイザー名前空間を含む vSphere のインスタンスのみを選択できます。
  3. Kubernetes ゾーンの [名前][説明] を追加します。
  4. 該当する場合は機能タグを追加します。詳細については、Automation Assembler での機能タグの使用を参照してください。
  5. [保存] をクリックします。
  6. [オンデマンド] タブをクリックし、クラスタ プロビジョニングに使用するゾーンに応じて TKGI プランを追加します。
    1 つ以上のプランを選択し、優先順位を割り当てることができます。数字が小さいほど優先度が高くなります。タグ ベースの選択は優先順位の割り当てよりも優先されます。
  7. [クラスタ] タブをクリックし、[コンピューティングの追加] ボタンをクリックして、Kubernetes またはスーパーバイザー クラスタをゾーンに追加します。外部クラスタを使用している場合、選択すると、自動的に Automation Assembler にオンボーディングされます。
    Automation Assembler の [Kubernetes クラスタ] 画面で、クラスタに Kubernetes の名前空間を追加できます。

結果

Kubernetes ゾーンは、Automation Assembler 展開で使用するように構成されます。

次のタスク

プロジェクトに Kubernetes ゾーンを割り当てます。

  1. [インフラストラクチャ] > [管理] > [プロジェクト] を選択してから、Kubernetes ゾーンに関連付けるプロジェクトを選択します。
  2. [プロジェクト] ページの [Kubernetes プロビジョニング] タブをクリックします。
  3. [Kubernetes ゾーンの追加] をクリックし、作成したゾーンを追加します。必要に応じて複数のゾーンを使用できます。また、ゾーンの優先順位も設定します。
  4. [保存] をクリックします。

Automation Assembler の [プロジェクト] 画面の [Kubernetes プロビジョニング] タブで、ユーザーが Kubernetes ゾーンにプロビジョニングできる名前空間のタイプと数に制限を設定できます。また、ゾーンにプロビジョニングできる名前空間のタイプを、通常の名前空間とスーパーバイザー名前空間のいずれかから選択できます。[Kubernetes プロビジョニング] タブの [Kubernetes ゾーン] テーブルには、現在の制限の設定を示す列が含まれています。制限を設定するには、テーブルの該当するゾーンをクリックしてダイアログを開きます。このダイアログで、名前空間とスーパーバイザーの名前空間の制限を選択できます。

[Kubernetes ゾーン] テーブルの [サポート] 列内をクリックして、ゾーンにプロビジョニングできる名前空間のタイプを選択します。

プロジェクトに Kubernetes ゾーンを割り当てると、Automation Assembler の [デザイン] タブの [クラウド テンプレート] 画面を使用して、Kubernetes ゾーンとプロジェクト構成に基づいて展開をプロビジョニングできるようになります。[クラウド テンプレート] 画面には、K8S クラスタ、K8S 名前空間、およびスーパーバイザー名前空間を追加するためのオプションがあります。目的の Kubernetes リソースに適したオプションを選択します。