vSphere Tanzu Mission Control (TMC) との VMware Aria Automation 統合を作成して、クラウド プロバイダ間の Kubernetes 展開の監視および管理をサポートすることができます。TMC は、Kubernetes リソースの管理を容易にするテンプレートとポリシーをサポートします。

次の手順では、Cloud Assembly で基本的な Tanzu Mission Control 統合を作成する方法について説明します。

前提条件

  • TMC にアクセスできる適切な CSP API トークンが必要です。TMC URL はトークンから取得されます。
  • Tanzu Mission Control では、クラスタに a ~ z および 0 ~ 9 の文字を使用した Kubernetes に準拠する名前を付ける必要があります。

手順

  1. Cloud Assembly で[インフラストラクチャ] > [接続] > [統合] の順に選択して、[統合の追加] をクリックします。
  2. [Tanzu Mission Control] を選択します。
  3. 統合の [名前][説明] を入力します。
  4. Tanzu Mission Control アカウントの [トークン] を入力します。
    トークンは、VMware Cloud Services Platform (CSP) を使用して TMC SaaS インスタンスに対して認証します。
  5. 有効な [ユーザー名][パスワード] およびその他の関連情報を入力します。
  6. [検証] をクリックして、アカウントの接続を確認します。
  7. 統合を検証したら、[統合] 画面に [構成] セクションが表示され、統合の [デフォルトのクラスタ グループ][デフォルトのワークスペース] を指定できます。
    • 既存のクラスタ グループを検索するには、[デフォルトのクラスタ グループ] 検索フィールドに目的のクラスタ グループの名前を入力します。入力したテキストと名前が一致する、関連付けられた TMC インスタンス上のすべてのクラスタ グループがドロップダウンに表示されます。使用可能なすべてのクラスタ グループを表示するには、ドロップダウンで [すべて表示] をクリックします。デフォルトになるクラスタ グループを 1 つ選択できます。
    • 関連付けられた TMC インスタンスで既存のワークスペースを検索するには、[デフォルトのワークスペース] 検索フィールドに目的のワークスペースの名前を入力します。デフォルトになるワークスペースを 1 つ選択できます。
  8. [追加] をクリックします。

結果

Tanzu Mission Control 統合が作成され、使用可能な状態になります。

次のタスク

統合を作成したら、[リソース] > [Kubernetes] の順に選択して表示される Cloud Assembly の [インフラストラクチャ] タブの [Kubernetes] 画面に移動します。次に、画面の上部にある [TMC クラスタ グループ] タブを選択すると、TMC 統合のクラスタ グループを表示および管理できます。

また、Cloud Assembly の [インフラストラクチャ] > [構成] > [クラスタ プラン] 画面に移動して、展開された Tanzu Kubernetes クラスタの構成を定義するクラスタ プランを追加または管理できます。

管理者は、TMC 統合で使用するように外部クラスタを構成することもできます。TMC で外部クラスタを使用するには、クラスタを VMware Aria Automation に追加し、次の説明に従って適切なプロジェクトに関連付ける必要があります。

  1. Cloud Assembly の [インフラストラクチャ] > [リソース] > [Kubernetes] 画面に移動します。
  2. [クラスタ] タブで [追加] をクリックし、ドロップダウン リストから [外部クラスタの接続] を選択します。
  3. 外部クラスタの [名前][説明] を入力します。
  4. クラスタの共有をグローバルにするか、指定したプロジェクト内のみにするかを選択します。
  5. このクラスタが関連付けられる [クラスタ グループ] を選択します。
  6. クラスタに必要な認証情報を入力します。
  7. [検証] をクリックして、クラスタの構成が有効であることを確認します。
  8. [追加] をクリックして、クラスタを VMware Aria Automation に追加します。

外部クラスタを VMware Aria Automation に追加したら、TMC 統合がクラスタにアクセスできるように、関連するクラスタを適切なプロジェクトに追加することができます。

  1. Cloud Assembly の [プロジェクト] 画面で該当するプロジェクトを選択します。
  2. [Kubernetes プロビジョニング] タブを選択します。
  3. [プロジェクト クラスタ グループ] セクションで、プロジェクトに関連付けるクラスタ グループを選択します。

TMC 統合では、外部クラスタを含むクラスタ プランを使用できます。

次の YAML の例は、単純な TMC 統合クラウド テンプレートを示します。
formatVersion: 1
inputs: {}
resources:
  Cloud_Tanzu_Cluster_1:
    type: Cloud.Tanzu.Cluster
    metadata:
      layoutPosition:
        - 0
        - 0
    properties:
      name: demo
      plan: small
      tmcClusterGroupName: my-cluster

Tanzu Mission Control (TMC) 統合を作成したら、TKG クラスタを TMC クラスタ グループに接続して、クラスタの管理を容易にすることができます。

管理者は、プロジェクトごとにデフォルトのクラスタ グループを設定できます。このグループは、そのプロジェクトに展開された任意の TKG クラスタで使用されます。また、管理者は TMC 統合でデフォルトのクラスタ グループを設定できます。プロジェクトでクラスタ グループが定義されていない場合は、統合で指定されたデフォルトのグループが使用されます。クラウド管理者とユーザーの双方が、ブループリント内の、TKG クラスタの接続先となるクラスタ グループを設定できます。プロジェクトのデフォルト クラスタ グループが設定されていない場合は、ブループリントのクラスタ グループが使用されます。次のリストに、TMC クラスタ グループが複数の場所で定義されている場合に、TKG クラスタをこの TMC クラスタ グループに接続する際に使用される優先順位を示します。
  • プロジェクト
  • ブループリント
  • エンドポイント

TKG クラスタが破棄されると、TMC から自動的に接続解除されます。