VMware Cloud Director Availability を正常にアップグレードするには、最初にすべてのアプライアンスのスナップショットを作成し、特定の順序に従って各アプライアンスをアップグレードします。
VMware Cloud Director Availability を実行しているサイトを次の順序でアップグレードします。
- ローカル クラウド サイトで、すべての VMware Cloud Director Availability アプライアンスをアップグレードします。
- リモートのペアリングされたサイトで、すべての VMware Cloud Director Availability アプライアンスをアップグレードします。
注: ペアリングされたサイトの相互運用性により、2 つ前までのバージョンとの互換性が可能になります。それ以降のバージョンで導入された機能は、以前のバージョンと相互運用できません。詳細については、
ペアリングされたサイトのバージョンの相互運用性を参照してください。
- すべてのオンプレミス アプライアンスをアップグレードします。オンプレミスのアップグレードの詳細については、オンプレミス サイトのアップグレードに関する説明を参照してください。
VMware Cloud Director Availability クラウド サイトで、次の手順に従ってすべてのアプライアンスをアップグレードします。
前提条件
- アップグレードを開始する前に、サイト内のすべてのアプライアンスに 60% 以上の空きディスク容量があることを確認します。
- レプリケーションの中断および目標復旧ポイント (RPO) 違反に対してサイトが準備されていることを確認します。
手順
- ローカル クラウド サイトで実行されている Tunnel Appliance とすべての Replicator Appliance インスタンスをパワーオフします。
注: アップグレードに管理インターフェイスを使用する予定がない場合は今すぐパワーオフします。または、
Cloud Director Replication Management Appliance のアップグレードを開始した後、
[アップグレード] ウィザードの
[互換性チェック] 画面で、ペアリングされたサイトのすべてのチェックが正常に合格したときにパワーオフする必要があります。これらのチェックに合格する前にこれらのアプライアンスがパワーオフされると、
[互換性チェック] 画面に「
アップグレード後、On Premises Replicators はこのサイトと互換性がなくなります」という警告が表示されます。また、同じ画面で、次のような予期されるエラー メッセージが、ペアリングされたサイトごとに表示されます。
クライアント側で一般的なネットワーク エラーが発生しました。
- Cloud Director Replication Management Appliance をアップグレードし、正常にアップグレードした後、アプライアンスをパワーオフします。
Cloud Director Replication Management Appliance のアップグレードに失敗した場合は、最新のスナップショットに戻します。
- 単一の Replicator Appliance インスタンスをパワーオンします。
- Replicator Appliance インスタンスをアップグレードします。
- アップグレードが正常に完了したら、アップグレードされた Replicator Appliance インスタンスをパワーオフします。
Replicator Appliance インスタンスのアップグレードに失敗した場合は、最新のスナップショットに戻します。
- ローカル クラウド サイト内の残りのすべての Replicator Appliance インスタンスに対して、この手順を繰り返します。
- Tunnel Appliance をパワーオンします。
- Tunnel Appliance をアップグレードします。
- アップグレードが正常に完了したら、アップグレードされた Cloud Director Replication Management Appliance とアップグレードされたすべての Replicator Appliance インスタンスをパワーオンします。
Tunnel Appliance のアップグレードに失敗した場合は、最新のスナップショットに戻します。
ローカル クラウド サイトのすべての
VMware Cloud Director Availability アプライアンスがアップグレードされ、パワーオンされました。
- すべてのスナップショットを削除します。
注: 最初の前提条件と手順 2、3b、4b、および 5 で説明されているスナップショット操作以外の操作はサポートされておらず、
VMware Cloud Director Availability を破損させる可能性があります。
結果
ローカル クラウド サイトの
VMware Cloud Director Availability が正常にアップグレードされました。
次のタスク
ローカル クラウド サイト、リモート クラウド サイトをアップグレードし、オンプレミス アプライアンスをアップグレードした後、アップグレードした VMware Cloud Director Availability バージョンの新機能の使用を開始できます。