仮想マシンの名前と説明、ハードウェアとネットワークの設定、ゲスト OS の設定など、仮想マシンのプロパティを編集できます。

仮想マシンの全般プロパティの変更

仮想マシン (VM) の名前、説明、およびその他の全般プロパティを確認して変更することができます。

前提条件

  • [オペレーティング システム][オペレーティング システム ファミリ][起動ファームウェア] などのプロパティを変更する場合は、仮想マシンをパワーオフします。
  • [EFI セキュア ブート] 設定を変更する場合は、仮想マシンをパワーオフまたはサスペンドします。

手順

  1. [仮想データセンター] ダッシュボード画面で、確認する仮想データセンターのカードをクリックし、左側のパネルから [仮想マシン] を選択します。
  2. カード アイコン をクリックしてカード ビュー内のリストを表示し、必要に応じて [検索先] ドロップダウン メニューから仮想マシンのリストを調整します。
  3. 編集する仮想マシンのカードで [詳細] をクリックします。
  4. [全般] で表示または編集できるプロパティのリストは、デフォルトで展開されます。
    [オプション] アクション
    [仮想マシン名] 仮想マシンの名前を編集します。

    仮想マシンがパワーオン状態である間は、このプロパティを編集できます。

    [コンピュータ名] ネットワーク上の仮想マシンを識別するゲスト OS に設定されたコンピュータ名およびホスト名を編集します。コンピュータ名に対する Windows OS の制限により、このフィールドは 15 文字に制限されています。

    仮想マシンがパワーオン状態である間は、このプロパティを編集できます。

    [説明] 必要に応じて仮想マシンの説明を編集します。

    仮想マシンがパワーオン状態である間は、このプロパティを編集できます。

    [オペレーティング システム ファミリ] ドロップダウン メニューからオペレーティング システム ファミリーを選択します。

    仮想マシンがパワーオフ状態である間は、このプロパティを編集できます。また、仮想マシンにオペレーティング システムがすでに入っている場合は、このプロパティを編集することはできません。

    [オペレーティング システム] ドロップダウン メニューからオペレーティング システムを選択します。

    仮想マシンがパワーオフ状態である間は、このプロパティを編集できます。また、仮想マシンにオペレーティング システムがすでに入っている場合は、このプロパティを編集することはできません。

    [起動ファームウェア] ドロップダウン メニューから起動ファームウェアを選択します。

    仮想マシンがパワーオフ状態である間は、このプロパティを編集できます。

    [EFI セキュア ブート] EFI 起動ファームウェアを選択すると、[EFI セキュア ブート] トグルが表示されます。コンポーネントに有効な署名が設定されている仮想マシンのみを起動するには、このオプションを選択します。

    仮想マシンがパワーオフ状態またはサスペンド状態である間は、このプロパティを編集できます。

    Unified Extensible Firmware Interface (UEFI) セキュア ブートは、PC メーカーが信頼するソフトウェアのみを使用して PC を起動できるようにするセキュリティ標準です。

    [起動遅延時間] 起動動作を遅延させる時間(ミリ秒)を指定します。

    仮想マシンをパワーオンしてから、BIOS を終了してゲスト OS ソフトウェアが起動されるまでの時間が短いことがあります。起動遅延時間を変更して、この時間を長くすることができます。

    [起動セットアップの開始] 次回仮想マシンを起動したときに、強制的に BIOS または EFI の設定画面にするかどうかを選択します。

    仮想マシンの起動後、設定は deactivated にリセットされます。

    [失敗した起動のリカバリ] 起動に失敗した場合に、仮想マシンを再起動する必要があるかどうかを選択します。
    [失敗した起動のリカバリの遅延] 起動に失敗した後に仮想マシンを再起動する時間を秒単位で指定します。
    [ストレージ ポリシー] ドロップダウン メニューから仮想マシンが使用するストレージ ポリシーを選択します。

    仮想マシンがパワーオン状態である間は、このプロパティを編集できます。

    リモート データストアをストレージ ポリシーとして指定する場合は、仮想マシンを構成するすべてのオブジェクトが同じリモート データストアに配置されている必要があります。

    [仮想データセンター] この仮想マシンが属する仮想データセンターの名前を表示します。
    [VMware Tools] VMware Tools が仮想マシンにインストールされているかどうかを表示します。
    [仮想ハードウェア バージョン] 仮想マシンの仮想ハードウェア バージョンを表示します。
  5. 変更が完了したら、[保存] をクリックします。

仮想マシンへのセキュリティ タグの追加

セキュリティ タグを作成して仮想マシンに割り当てると、NSX ネットワーク プロバイダ タイプのデータセンター グループに対する NSX Edge Gateway ファイアウォール ルールと分散ファイアウォール ルールを定義できます。

  • システム管理者が組織に セキュリティ タグ編集権限を公開しており、自分のロールにこの権限が含まれていることを確認します。
  • 自分のロールに vApp:プロパティの編集権限が含まれていることを確認します。

VMware Cloud Director 10.3 以降では、仮想マシン名や仮想マシン タグなど、仮想マシンの特性に基づく動的メンバーシップが設定されたセキュリティ グループを作成できます。動的セキュリティ グループに仮想マシンを含めるには、仮想マシンに割り当てるセキュリティ タグを作成します。動的グループを使用して、データセンター グループ ネットワークのコンテキストで仮想マシンごとに適用される分散ファイアウォール ルールと Edge Gateway ファイアウォール ルールを作成します。

手順

  1. 上部ナビゲーション バーで [アプリケーション] をクリックし、[仮想マシン] タブをクリックします。
  2. 編集する仮想マシンのカードで [詳細] をクリックします。
  3. [セキュリティ タグ] をクリックし、[追加] をクリックします。
  4. 仮想マシンに既存のセキュリティ タグを追加するには、ドロップダウン メニューをクリックしてタグを選択します。
  5. 仮想マシンに割り当てる新しいセキュリティ タグを作成するには、タグの値を入力し、[タグの追加] をクリックします。
  6. 変更を保存するには、[送信] をクリックします。

次のタスク

  1. 割り当てたタグに基づいて、仮想マシンの動的グループを作成します
  2. 作成した動的グループを使用して、データセンター グループに分散ファイアウォール ルールを追加したり、データセンター グループを範囲とする NSX Edge Gateway にファイアウォール ルールを追加したりします。以下を参照してください。

仮想マシンのハードウェア プロパティの変更

仮想マシン (VM) のハードウェア プロパティは確認して変更することができます。

前提条件

  • ハード ディスク設定を編集するには、仮想マシンがパワーオフ状態になっていることを確認します。
  • VMware Cloud Director 10.4.2 以降で、Trusted Platform Module (TPM) 設定を編集する場合は、以下を確認します。
    • 仮想マシンはパワーオフ状態です。
    • 仮想マシンにスナップショットがない。
    • TPM をサポートする仮想データセンターが仮想マシンをバッキングしている。
    • 仮想マシンのファームウェアが EFI である。
    • 仮想マシンのハードウェア バージョンがバージョン 14 以降である。
    • ゲスト OS に TPM との互換性がある。

    TPM デバイスを備えた仮想マシンの詳細については、仮想マシンの操作を参照してください。

手順

  1. [仮想データセンター] ダッシュボード画面で、確認する仮想データセンターのカードをクリックし、左側のパネルから [仮想マシン] を選択します。
  2. カード アイコン をクリックしてカード ビュー内のリストを表示し、必要に応じて [検索先] ドロップダウン メニューから仮想マシンのリストを調整します。
  3. 編集する仮想マシンのカードで [詳細] をクリックします。
  4. 接続されている CD/DVD、フロッピー ドライブなど、使用可能なリムーバブル メディアを表示するには、[ハードウェア][リムーバブル メディア] タブを選択します。
  5. ハード ディスクの設定を編集したりハード ディスクを追加したりするには、[ハード ディスク] を選択し、[編集] をクリックします。
    オプション 説明
    追加 新しいハード ディスクを追加します。
    サイズ ハード ディスク サイズを MB 単位で入力します。後でハード ディスクのサイズを増やすことができます。
    注: 既存のハード ディスクのサイズを増やすには、仮想マシンがリンク クローンではない(チェーン長が 1 である)ことと、その仮想マシンにスナップショットがないか、スナップショット ファイルが統合されていることを確認します。
    ポリシー デフォルトで、仮想マシンのストレージ ポリシーが使用されます。
    デフォルトでは、仮想マシンに接続されているすべてのハード ディスクは、その仮想マシンに指定されているストレージ ポリシーを使用します。これらのハード ディスクのデフォルトの設定は、仮想マシンの作成時、または仮想マシン プロパティの変更時にオーバーライドできます。各ハード ディスクの [サイズ] 列のドロップダウン メニューには、この仮想マシンで利用可能なすべてのストレージ ポリシーがリストされます。
    注: 仮想マシンがリモート データストア上にある場合は、その仮想マシンを構成するすべてのオブジェクトが同じリモート データストアに配置されている必要があります。
    IOPS の予約 ディスクに特定の IOPS を選択します。

    このオプションを使用して、1 秒あたりのディスクごとの I/O 処理数を制限します。

    バス タイプ バス タイプを選択します。

    オプションは、[Paravirtual (SCSI)][LSI Logic パラレル (SCSI)][LSI Logic SAS (SCSI)][IDE]、および [SATA] です。ストレージ コントローラのタイプと互換性の詳細については、vSphere 仮想マシン管理ガイドを参照してください。

    バス番号 バス番号を入力します。
    ユニット番号 ハード ディスク ドライブの論理ユニット番号 (LUN) を入力します。
  6. コンピューティング設定を編集するには、[コンピューティング] を選択し、関連するセクションを編集します。
    オプション 説明
    コンピューティング タイプ 仮想マシンの目的を編集します。
    配置ポリシー

    仮想マシンの配置ポリシーを編集します。

    配置ポリシーの詳細については、仮想マシン サイジング ポリシー、仮想マシン配置ポリシー、および vGPU ポリシーについてを参照してください。

    サイジング ポリシー

    仮想マシンのサイジング ポリシーを編集します。

    サイジング ポリシーの詳細については、仮想マシン サイジング ポリシー、仮想マシン配置ポリシー、および vGPU ポリシーについてを参照してください。

    vGPU ポリシー

    仮想マシンの vGPU ポリシーを編集します。

    VMware Cloud Director 10.3.2 以降では、サービス プロバイダが 1 つ以上の vGPU ポリシーを組織 VDC に公開する場合、vGPU が有効な仮想マシンを作成できます。

    仮想 CPU の数 CPU の数を編集します。

    仮想マシンに割り当てることができる仮想 CPU の最大数は、ホストの論理 CPU 数、および仮想マシンにインストールされたゲスト OS の種類によって決まります。

    ソケットあたりのコア数 ソケットあたりのコア数を編集します。

    コアおよびソケットごとのコアに関する、仮想 CPU の割り当て方法を構成できます。シングルコア CPU、デュアルコア CPU、トライコア CPU などを使用するかどうかにより、仮想マシンの CPU コアの数を指定してから、各ソケットに対するコアの数を選択します。

    ソケットの数 ソケットの数を表示します。

    ソケットの数は、使用可能な仮想 CPU の数によって決まります。仮想 CPU の数を更新すると、数が変わります。

    仮想 CPU ホット アド 仮想 CPU ホット アドを有効にすると、マシンがパワーオン状態の間仮想マシンに仮想 CPU を追加できます。ソケットごとに、コア数の倍数分のみを追加できます。この機能は、特定のゲスト OS と仮想マシン ハードウェアのバージョンでのみサポートされます。
    ゲスト OS に対するハードウェア支援 CPU 仮想化の公開 完全な CPU 仮想化をゲスト OS に公開できます。これにより、ハードウェア仮想化を必要とするアプリケーションが、バイナリ変換や準仮想化をせずに仮想マシンで稼動できます。
    メモリ 仮想マシンのメモリ リソース設定を編集します。仮想マシンのメモリ サイズには、4 MB の倍数を指定する必要があります。

    この設定は、仮想マシンに割り当てられる ESXi ホスト メモリの容量を決定します。仮想ハードウェアのメモリ サイズでは、仮想マシンで実行されるアプリケーションで使用可能なメモリの容量を決定します。仮想マシンは、仮想ハードウェアのメモリ サイズとして構成されたメモリ リソース以上のメモリ リソースを利用できません。

    メモリ ホット アド メモリ ホット アドを有効にすると、マシンがパワーオン状態の間仮想マシンにメモリ リソースを追加できます。この機能は、特定のゲスト OS と仮想マシン ハードウェア バージョン 7 以降のバージョンでのみサポートされています。
  7. [NIC][追加] をクリックして、新しい NIC を追加します。
    最大で 10 個の NIC を追加できます。仮想マシンのハードウェア バージョンに応じてサポートされている NIC の数については、 http://kb.vmware.com/s/article/2051652 を参照してください。 VMware Cloud Director では、仮想マシンの実行中に仮想マシン NIC を変更することができます。サポートされているネットワーク アダプタ タイプの詳細については、 http://kb.vmware.com/kb/1001805 を参照してください。
    オプション 説明
    プライマリ NIC プライマリ NIC が選択されている場合は、フラグが表示されます。

    プライマリ NIC を選択します。プライマリ NIC 設定によって、仮想マシンのデフォルトおよび唯一のゲートウェイが決まります。仮想マシンは、NIC を使用して、NIC と同じネットワークに直接接続されている仮想および物理マシンに接続できますが、ゲートウェイ接続が必要なネットワーク上のマシンへの接続に使用できるのはプライマリ NIC だけです。

    NIC NIC の数。
    接続中 NIC を接続するチェック ボックスを選択します。
    ネットワーク ドロップダウン メニューからネットワークを選択します。
    IP モード IP モードを選択します。
    注意: NIC の接続先ネットワークを選択した場合は、IP モードを [なし] に設定しないでください。
    • [固定 - IP プール]

      ネットワークの IP プールから固定 IP アドレスを取得します。

    • [固定 - 手動]

      特定の IP アドレスを手動で指定することができます。このオプションを選択する場合は、[IP アドレス] 列に IP アドレスを入力する必要があります。

    • [DHCP]

      DHCP サーバから IP アドレスを取得します。

    MAC アドレス ドロップダウン メニューから、MAC アドレスを保持するかリセットするかを選択します。
  8. VMware Cloud Director 10.4.2 以降で、仮想マシンの Trusted Platform Module (TPM) を編集するには、[セキュリティ デバイス] を選択し、[編集] をクリックします。
    1. 仮想マシンの TPM を追加または削除するには、トグルをオンまたはオフにします。
    2. [保存] をクリックします。

仮想マシンの詳細プロパティの変更

[詳細設定] では、リソース割り当ての設定(共有、予約、および制限)を行い、仮想マシンに対して提供される CPU リソース、メモリ リソース、およびストレージ リソースの量を決定できます。

リソース割り当ての設定(共有、予約、および制限)を使用し、仮想マシンに対して提供される CPU リソース、メモリ リソース、およびストレージ リソースの量を決定します。

リソース割り当て共有
共有により、仮想データセンター内の仮想マシンの相対的な重要度が指定されます。仮想マシンでは、リソースの共有が別の仮想マシンの 2 倍であり、これらの 2 つの仮想マシンがリソースを競い合う場合は、2 倍のリソースを使用する権利があります。共有は通常、[高]、[標準]、または [低] として指定されます。これらの値は、共有の値をそれぞれ 4:2:1 の比率で指定します。[カスタム] を選択して、(比重を表す)特定の数の共有を各仮想マシンに割り当てることもできます。仮想マシンに共有を割り当てる場合は、常にその仮想マシンの優先度を、その他のパワーオンされた仮想マシンに対して相対的に指定します。
リソース割り当て予約
仮想マシンに確保される最小割り当てを指定します。 VMware Cloud Director では、仮想マシンの予約を達成するのに十分な未予約リソースが存在する場合にのみ、仮想マシンをパワーオンできます。仮想データセンターは、リソースが大量にロードされている場合でも、この量を確保します。予約は、具体的な単位(MHz または MB)で表されます。

たとえば、2 GHz が使用可能で、仮想マシン 1 に対して 1 GHz、仮想マシン 2 に対して 1 GHz のリソース割り当て予約をする場合を考えます。これで、必要な場合に各仮想マシンが 1GHz を獲得できます。ただし、仮想マシン 1 が 500 MHz しか使用していない場合には、仮想マシン 2 は 1.5 GHz を使用できます。

予約は、デフォルトで 0 に設定されます。最低限必要な量の CPU またはメモリを仮想マシンに対して常に利用可能にすることを約束する必要がある場合は、予約を指定できます。

リソース割り当て制限
仮想マシンに割り当てることができる CPU リソースとメモリ リソースに対する上限が指定されます。仮想データセンターは、予約より多くの量を仮想マシンに割り当てることができますが、システムに未使用のリソースがあっても、制限を超える割り当ては行いません。制限は、具体的な単位(MHz または MB)で表されます。

CPU リソースとメモリ リソースの制限は、デフォルトでは無制限です。メモリの制限が無制限である場合、通常は、作成時に仮想マシンに対して構成されたメモリの量が有効な制限になります。

ほとんどの場合、制限を指定する必要はありません。制限を指定すると、アイドル リソースを無駄にすることがあります。システムが活用されていない状態で、アイドル リソースが使用可能な場合でも、システムは、制限以上のリソースを仮想マシンが使用することを許可しません。制限の指定は、特別な理由がある場合にのみ行うようにしてください。

前提条件

  • 予約プール仮想データセンターが必要です。
  • 仮想マシンに対して特定量のメモリが仮想データセンターから提供されていることを確認します。
  • 特定の仮想マシンには他の仮想マシンよりも高い割合の仮想データセンター リソースが常に割り当てられています。
  • 仮想マシンに割り当てることができるリソースに上限を設定します。

手順

  1. [仮想データセンター] ダッシュボード画面で、確認する仮想データセンターのカードをクリックし、左側のパネルから [仮想マシン] を選択します。
  2. カード アイコン をクリックしてカード ビュー内のリストを表示し、必要に応じて [検索先] ドロップダウン メニューから仮想マシンのリストを調整します。
  3. 編集する仮想マシンのカードで [詳細] をクリックします。
  4. [詳細] および [編集] をクリックします。
  5. [優先度] ドロップダウン メニューからオプションを選択して、CPU 設定のリソース割り当て共有を設定します。
    オプション 説明
    仮想 CPU あたり 500 の共有を割り当てます。
    標準 仮想 CPU あたり 1,000 の共有を割り当てます。
    仮想 CPU あたり 2,000 の共有を割り当てます。
    カスタム 共有の数を入力して、(比重を表す)特定の数の共有を各仮想マシンに割り当てることができます。

    仮想マシンに共有を割り当てる場合は、常にその仮想マシンの優先度を、その他のパワーオンされた仮想マシンに対して相対的に指定します。

  6. MHz 単位で予約を入力して CPU 設定の予約を指定し、必要に応じて CPU 設定の制限を MHz 単位で指定します。
    オプション 説明
    制限なし デフォルトの CPU リソース オプションです。
    最大値 仮想マシンに割り当てることができる CPU リソースの上限を MHz 単位で指定します。
  7. [優先度] ドロップダウン メニューからオプションを選択して、メモリ設定のリソース割り当て共有を設定します。
    オプション 説明
    構成された仮想マシン メモリ 1 MB あたり 5 の共有を割り当てます。
    標準 構成された仮想マシン メモリ 1 MB あたり 10 の共有を割り当てます。
    構成された仮想マシン メモリ 1 MB あたり 20 の共有を割り当てます。
    カスタム 共有の数を入力して、特定の数の共有を割り当てることができます。
  8. メモリ設定の予約を MB 単位で指定し、必要に応じてメモリ設定の制限を MB 単位で指定します。
    オプション 説明
    制限なし デフォルトのメモリ リソース オプションです。
    最大値 仮想マシンに割り当てることができるメモリ予約の上限を指定します。
  9. [保存] をクリックします。

仮想マシンのゲスト OS のカスタマイズの変更

VMware Cloud Director におけるゲスト OS のカスタマイズは、すべてのプラットフォームにおいて、オプションです。Windows ドメインへの参加が必要な仮想マシンについては、必須です。

このメニューで指定する情報の一部は、Windows プラットフォームにのみ適用されます。[ゲスト OS のカスタマイズ] パネルには、Windows ドメインに参加する仮想マシンに必要な情報が含まれます。組織管理者は、組織内の Windows ゲストが参加できるドメインのデフォルト値を指定できます。すべての Windows 仮想マシンがドメインに参加する必要はありませんが、ほとんどの大規模企業のインストール環境では、ドメインのメンバーではない仮想マシンは多くの利用可能なネットワーク リソースにアクセスできません。

前提条件

  • vApp 作成者であること、またはそれと同等の権限セットを持つロールであることを確認します。
  • ゲスト OS のカスタマイズには、VMware Tools を実行している仮想マシンが必要です。
  • Linux ゲスト OS をカスタマイズするには、ゲストに Perl がインストールされている必要があります。

手順

  1. [仮想データセンター] ダッシュボード画面で、確認する仮想データセンターのカードをクリックし、左側のパネルから [仮想マシン] を選択します。
  2. カード アイコン をクリックしてカード ビュー内のリストを表示し、必要に応じて [検索先] ドロップダウン メニューから仮想マシンのリストを調整します。
  3. 編集する仮想マシンのカードで [詳細] をクリックします。
  4. [ゲスト OS のカスタマイズ] をクリックしてゲスト OS の設定のリストを展開します。
    オプション 説明
    ゲストのカスタマイズの有効化 ゲストのカスタマイズを有効にするには、このオプションを選択します。
    SID を変更 Windows セキュリティ ID (SID) を変更するには、このオプションを選択します。

    このオプションは、Windows ゲスト OS を実行している仮想マシンに固有です。SID は、一部の Windows OS で、システムおよびユーザーを一意に識別するために使用されます。このオプションを選択しない場合、新規仮想マシンの SID は基になっている仮想マシンまたはテンプレートと同じになります。これらのコンピュータが 1 つのドメイン内にあり、ドメイン ユーザー アカウントのみが使用される場合、SID が重複していても問題が発生することはありません。しかし、これらのマシンがワークグループの一部であったり、ローカル ユーザー アカウントを使用したりする場合、SID が重複しているとファイル アクセス コントロールが危険にさらされる場合があります。詳細は、Microsoft Windows オペレーティング システムのドキュメントを参照してください。

    ローカル管理者パスワードを許可 ゲスト OS で管理者パスワードの設定を許可するには、このオプションを選択します。
    1. ローカル管理者のパスワードを指定します。

      [パスワードを指定] テキスト ボックスを空白にすると、パスワードが自動的に生成されます。

    2. 自動ログインを許可する回数を指定します。

      値として 0 を入力すると、管理者としての自動ログインが無効になります。

    初回ログイン時にパスワードの変更を管理者に要求 初回ログイン時にゲスト OS のパスワードの変更を管理者に要求するには、このオプションを選択します。セキュリティ上の理由から、選択することをお勧めします。
    パスワードを自動生成 パスワードの自動生成を許可するには、このオプションを選択します。デフォルトでは、VMware Cloud Director は 8 文字のパスワードを生成します。
    注: バージョン 10.4.2.2 以降では、自動生成される管理者パスワードのデフォルトの長さを変更できます。
    1. システム管理者は、セル管理ツールを使用して adminPasswordLength パラメータを変更する必要があります。「Configure the Auto Generated Password Lenght for Virtual Machines with Enabled Guest OS Customization」を参照してください。
    2. 仮想マシンを再起動します。
    3. 仮想マシンの再カスタマイズを強制します。
    この仮想マシンを有効化してドメインに参加させる このオプションを選択すると、仮想マシンを Windows ドメインに参加させることができます。組織のドメインを使用するか、または組織のドメインをオーバーライドしてドメインのプロパティを入力することができます。
    1. ドメイン名を入力します。
    2. ユーザー名とパスワードを入力します。
    3. アカウント組織ユニットを入力します。
    スクリプト カスタマイズ スクリプトを使用して、仮想マシンのゲスト OS を変更することができます。カスタマイズ スクリプトを仮想マシンに追加すると、スクリプトは最初のカスタマイズと再カスタマイズの適用時にのみ呼び出されます。precustomization コマンド ライン パラメータを設定すると、ゲストのカスタマイズが開始する前にスクリプトが呼び出されます。postcustomization コマンド ライン パラメータを設定すると、ゲストのカスタマイズが終了した後にスクリプトが呼び出されます。
    • スクリプト テキスト ボックスの下にあるアップロード ボタンをクリックして、ローカル マシンのカスタマイズ スクリプトに移動します。
    • [スクリプト ファイル] テキスト ボックスに直接カスタマイズ スクリプトを入力します。

    [スクリプト ファイル] テキスト ボックスに直接入力するカスタマイズ スクリプトは、1,500 文字を超えて入力することはできません。詳細については、VMware ナレッジベースの記事 https://kb.vmware.com/kb/1026614 を参照してください。

  5. 変更が完了したら、[保存] をクリックします。

ゲストのカスタマイズについて

ゲスト OS をカスタマイズする場合には、いくつかの設定とオプションについて理解しておく必要があります。

[ゲストのカスタマイズを有効化] チェック ボックス

このチェック ボックスは、仮想マシンの [プロパティ] ページの [ゲスト OS のカスタマイズ] タブに表示されます。ゲストのカスタマイズの目標は、[プロパティ] ページで選択したオプションに基づいて構成することです。このチェック ボックスを選択すると、必要に応じて、ゲストのカスタマイズと再カスタマイズが実行されます。

このプロセスは、コンピュータ名、ネットワーク設定、管理者と root パスワードの設定および期限切れ、Windows オペレーティング システムの SID 変更などのゲストのカスタマイズ機能がすべて正常に働くようにするために必要です。[電源を入れて、再カスタマイズを適用] を正常に機能させるために、このオプションを選択してください。

このチェック ボックスが選択されている場合に VMware Cloud Director の仮想マシンの構成パラメータがゲスト OS の設定と同期されていないと、仮想マシンの [プロパティ] 画面の [プロファイル] タブには、ゲスト OS との間で設定が同期されておらず、仮想マシンでゲストのカスタマイズが必要であることが表示されます。

vApp および仮想マシンでのゲストのカスタマイズの動作

チェック ボックスをオフにしておきます。

  • [ゲストのカスタマイズを有効化]
  • Windows ゲスト OS では、[SID を変更]
  • [パスワードのリセット]
カスタマイズを実行する場合(または、ゲスト OS に反映が必要なネットワークの設定を変更した場合)は、 [ゲストのカスタマイズを有効化] チェック ボックスを選択し、仮想マシンの [プロパティ] 画面の [ゲスト OS のカスタマイズ] タブでオプションを設定できます。vApp テンプレートの仮想マシンを使用して App を作成して仮想マシンを追加すると、その vApp テンプレートは構成要素として機能します。カタログから新規 vApp に仮想マシンを追加すると、その仮想マシンでは、ゲストのカスタマイズがデフォルトで有効になります。カタログから vApp テンプレートを vApp として保存すると、仮想マシンでは、 [ゲストのカスタマイズを有効化しますか?] チェック ボックスがオンの場合にのみゲストのカスタマイズが有効になります。

以下に、ゲストのカスタマイズ設定のデフォルト値を示します。

  • [ゲストのカスタマイズを有効化] チェック ボックスは、カタログ内のソース仮想マシンと同じです。
  • Windows のゲスト仮想マシンの場合、[SID を変更] は、カタログ内のソース仮想マシンと同じです。
  • パスワードのリセット設定は、カタログ内のソース仮想マシンと同じです。
必要に応じて、vApp を開始する前に [ゲストのカスタマイズを有効化] チェック ボックスを選択解除することができます。

ゲスト OS のインストールを保留しているブランクの仮想マシンを vApp に追加すると、それらの仮想マシンはカスタマイズの準備がまだできていないため、[ゲストのカスタマイズを有効化] チェック ボックスはデフォルトでオフに設定されます。

ゲスト OS と VMware Tools をインストールした後は、仮想マシンの電源を切り、vApp を停止し、[ゲストのカスタマイズを有効化] チェック ボックスをオンにして、vApp と仮想マシンを開始してゲストのカスタマイズを実行できます。

カスタマイズした仮想マシンで仮想マシン名とネットワーク設定を更新すると、その仮想マシンは次回のパワーオン時に再カスタマイズされて、ゲストの仮想マシンと VMware Cloud Director が再同期されます。

仮想マシンのパワーオンと再カスタマイズの適用

仮想マシンをパワーオンし、仮想マシンの再カスタマイズを適用することができます。

仮想マシンの設定が VMware Cloud Director と同期していない場合や、ゲストのカスタマイズ実行の試みが失敗した場合は、仮想マシンの再カスタマイズを適用できます。

仮想マシンで実行されているアプリケーションが、再カスタマイズをサポートしていることを確認します。仮想マシンが破損するリスクを回避するには、再カスタマイズを行う前にスナップショットを作成します。

前提条件

  • 組織管理者であることが必要です。
  • 仮想マシンがパワーオフ状態である必要があります。

手順

  1. [仮想データセンター] ダッシュボード画面で、確認する仮想データセンターのカードをクリックし、左側のパネルから [仮想マシン] を選択します。
  2. カード アイコン をクリックしてカード ビュー内のリストを表示し、必要に応じて [検索先] ドロップダウン メニューから仮想マシンのリストを調整します。
  3. パワーオンしてカスタマイズする仮想マシンの [電源] メニューから [パワーオンして、再カスタマイズを適用] を選択します。

結果

仮想マシンが再カスタマイズされ、パワーオン状態になります。

仮想マシンのゲスト プロパティの編集

ユーザー構成可能なプロパティが仮想マシンに含まれている場合、これらのプロパティを確認して変更することができます。

前提条件

仮想マシンがパワーオフ状態であること、およびそのゲスト プロパティがユーザー構成可能であることを確認します。

手順

  1. [仮想データセンター] ダッシュボード画面で、確認する仮想データセンターのカードをクリックし、左側のパネルから [仮想マシン] を選択します。
  2. カード アイコン をクリックしてカード ビュー内のリストを表示し、必要に応じて [検索先] ドロップダウン メニューから仮想マシンのリストを調整します。
  3. 編集する仮想マシンのカードで [詳細] をクリックします。
  4. [ゲスト プロパティ] をクリックし、[編集] をクリックします。
  5. 仮想マシンのゲスト プロパティを変更し、[OK] をクリックします。