データベース高可用性クラスタ内の VMware Cloud Director セルの IP アドレスを更新するには、セル管理ツールを使用できます。

前提条件

データベース高可用性クラスタ内のセルの IP アドレスを更新するには、現在のプライマリの IP アドレスを指定する必要があります。IP アドレスを調べるには、VMware Cloud Director アプライアンス API を使用して、クラスタ内のスタンバイ ノードのノード ID をメモする必要があります。VMware Cloud Director アプライアンス API スキーマ リファレンスを参照してください。

手順

  1. クラスタ内のいずれかのセルの OS に root として直接、または SSH クライアントを使用してログインします。
  2. セルがそのノードで実行されているかどうかを確認します。
    service vmware-vcd pid cell
    セルのプロセス ID が NULL でない場合は、 VMware Cloud Director セルは実行されており、 VMware Cloud Director セルを再起動せずにデータベースの IP アドレスを変更できます。
  3. サーバ グループ内のすべてのセルの IP アドレスを更新するには、次のコマンドを実行します。
    /opt/vmware/vcloud-director/bin/cell-management-tool reconfigure-database --database-host primary node IP address --pid cell process ID --remote-sudo-user postgres --private-key-path /opt/vmware/vcloud-director/id_rsa
    システム出力は、再構成が成功したことを示します。
  4. (オプション) VMware Cloud Director セルが正しいデータベース IP アドレスを参照していることを確認します。
    grep "database.jdbcUrl" /opt/vmware/vcloud-director/etc/global.properties
    システム出力は、セルが更新されたことを示します。
  5. いずれかのセルが更新されていない場合は、次のコマンドを実行して再構成します。
    • セルが実行されていない場合は、次のコマンドを実行します。
      /opt/vmware/vcloud-director/bin/cell-management-tool reconfigure-database --database-host primary node IP address
    • セルが実行されている場合は、次のコマンドを実行します。
      /opt/vmware/vcloud-director/bin/cell-management-tool reconfigure-database --database-host primary node IP address -i cell process ID
  6. 実行されていないセルを再構成した場合は、コマンドを実行して vmware-vcd サービスを再起動します。
    1. コマンドを実行してサービスを停止します。
      /opt/vmware/vcloud-director/bin/cell-management-tool cell -i $(service vmware-vcd pid cell) -s
    2. コマンドを実行してサービスを開始します。
      systemctl start vmware-vcd