VMware Cloud Director セル管理ツールの cell サブコマンドを使用すると、タスク スケジューラをサスペンドして新しいタスクを開始できないようにしたり、アクティブなタスクのステータスを表示したり、セルのメンテナンス モードをコントロールしたり、セルを正常にシャットダウンしたりすることができます。

注: VMware Cloud Director 10.5.1 以降では、 Service Provider Admin Portal を使用してセルを管理できます。「 VMware Cloud Director セル インフラストラクチャの表示と管理」を参照してください。
セルを管理するには、次の形式でコマンドラインを使用します。
cell-management-tool cell -u sysadmin-username -p sysadmin-password option
ここで、 sysadmin-username および sysadmin-password は、 システム管理者のユーザー名およびパスワードです。
注:

セキュリティ上の理由により、パスワードは省略できます。この場合、パスワードは画面に表示されず、パスワードの入力を求めるプロンプトが表示されます。

システム管理者の認証情報を入力する代わりに、 --pid オプションを使用して、セル プロセスのプロセス ID を入力することもできます。セルのプロセス ID を検索するには、次のようなコマンドを使用します。
service vmware-vcd pid cell
表 1. セル管理ツールのオプションと引数、cell サブコマンド
オプション 引数 説明
--help

(-h)

なし このカテゴリで使用可能なコマンドの概要を示します。
--pid

(-i)

セル プロセスのプロセス ID このオプションは -username の代わりに使用できます。
--maintenance

(-m)

true または false

セルをメンテナンス モードに設定します。

引数 true を指定すると、セルのアクティビティは静止し、セルがメンテナンス モードになります。

引数 false により、セルのメンテナンス モードが解除されます。

--password

(-p)

VMware Cloud Director システム管理者のパスワード

-usernameオプションが使用されている場合は、オプションです。

このオプションを省略した場合、パスワードは画面に表示されず、パスワードの入力を求めるプロンプトが表示されます。

--quiesce

(-q)

true または false

セル上のアクティビティを静止します。

引数 true はスケジューラを中断します。

引数 false はスケジューラを再開します。

--shutdown

(-s)

なし サーバ上の VMware Cloud Director サービスを正常にシャットダウンします。
--status

(-t)

なし セル上で実行されているタスクの数とセルのステータスに関する情報を表示します。
--status-verbose

(-tt)

なし セル上で実行されているタスクとセルのステータスに関する詳細情報を表示します。
--username

(-u)

VMware Cloud Director システム管理者のユーザー名 このオプションは -pid の代わりに使用できます。

セルの再有効化

VMware Cloud Director セルをメンテナンス モードにしてから再び有効にするには、次のコマンドを実行します。

cell-management-tool cell -i $(service vmware-vcd pid cell) --maintenance false