VMware Cloud Director アプライアンスのアップグレードが失敗した場合は、アップグレード前に作成したアプライアンスのスナップショットを使用して、VMware Cloud Director アプライアンスをロールバックできます。
ロールバックを開始する前に、VMware Cloud Director アプライアンス API を使用して、クラスタ内のスタンバイ ノードのノード ID をメモします。VMware Cloud Director アプライアンス API スキーマ リファレンスを参照してください。
- プライマリ VMware Cloud Director アプライアンスを、アップグレードを開始する前に作成したスナップショットの状態に戻します。
元に戻すオプションを使用して仮想マシンのスナップショットをリストアする方法を確認してください。vSphere 仮想マシン管理ガイドの[元に戻す] を使用した仮想マシンのスナップショットのリストアを参照してください。
- プライマリ VMware Cloud Director アプライアンス セルをパワーオンします。
- 各 VMware Cloud Director アプライアンス セルの OS に直接ログインするか、SSH クライアントを使用して接続します。root ユーザーとしてログインする必要があります。
- すべてのアプライアンス セルで VMware Cloud Director サービスを停止します。
service vmware-vcd stop
- プライマリ VMware Cloud Director セルを使用して、クラスタ内のセカンダリ ノードを登録解除します。
- プライマリ セルの OS に root として直接ログインするか、SSH クライアントを使用して接続します。
- ユーザーを postgres に変更します。
sudo -i -u postgres
- コマンドを実行して、スタンバイ アプライアンス セルを登録解除します。
実行されていないスタンバイ ノードを登録解除するには、ノード ID を指定する必要があります。
/opt/vmware/vpostgres/current/bin/repmgr standby unregister --node-id=node ID -f /opt/vmware/vpostgres/current/etc/repmgr.conf
- 5.cを繰り返して、その他のスタンバイ アプライアンス セルを登録解除します。
- vSphere Client で、すべてのスタンバイ アプライアンスをシャットダウンして削除します。
- プライマリ VMware Cloud Director アプライアンス セルの repmgr ツール スイートおよび組み込みの PostgreSQL データベースが適切に機能していることを確認します。
- ユーザーを postgres に変更します。
sudo -i -u postgres
- コマンドを実行して、クラスタのステータスを確認します。
/opt/vmware/vpostgres/current/bin/repmgr cluster show
コンソール出力に、クラスタ内の唯一のノードに関する情報が表示されます。ID | Name | Role | Status | Upstream | Location | Connection string --------+----------+---------+----------------+------------+----------+------------------------ Node 1 | Node name | primary | *running | | default | host=host IP address user=repmgr dbname=repmgr
- ユーザーを postgres に変更します。
- セカンダリ アプライアンスを再デプロイします。vSphere Client を使用した VMware Cloud Director アプライアンスのデプロイを参照してください。
- 各 VMware Cloud Director アプライアンス セルの OS に直接ログインするか、SSH クライアントを使用して接続します。root ユーザーとしてログインする必要があります。
- VMware Cloud Director サービスを開始します。
service vmware-vcd start