VMware Cloud Director 10.0 以降では、サービス プロバイダおよびテナントから VMware Cloud Director へのアクセスに、個別の VMware Cloud Director OpenAPI ログイン エンドポイントを使用できます。

2 台の新しい OpenAPI エンドポイントを使用して VMware Cloud Director へのアクセスを制限することにより、セキュリティを向上させることができます。

  • /cloudapi/1.0.0/sessions/provider: サービス プロバイダ ログイン用の OpenAPI エンドポイント。テナントは、このエンドポイントを使用して VMware Cloud Director にアクセスすることはできません。

  • /cloudapi/1.0.0/sessions/ - テナント ログイン用の OpenAPI エンドポイント。サービス プロバイダは、このエンドポイントを使用して VMware Cloud Director にアクセスすることはできません。

デフォルトでは、プロバイダ管理者および組織のユーザーが VMware Cloud Director にアクセスするには、/api/sessions API エンドポイントにログインします。

セル管理ツールの manage-config サブコマンドを使用すると、サービス プロバイダから /api/sessions API エンドポイントへのアクセスを無効にできるため、プロバイダのログインを、サービス プロバイダのみがアクセスできる新しい /cloudapi/1.0.0/sessions/provider OpenAPI エンドポイントに制限することができます。

注:

サービス プロバイダによる /api/sessions API エンドポイントへのアクセスを無効にすると、認証ヘッダーで SAML トークンのみを指定するサービス プロバイダの要求は、すべてのレガシー API エンドポイントで失敗します。

手順

  1. いずれかの VMware Cloud Director セルの OS に、root としてログインするか、SSH で接続します。
  2. プロバイダから /api/sessions API エンドポイントへのアクセスをブロックするには、セル管理ツールを使用して、次のコマンドを実行します。
    /opt/vmware/vcloud-director/bin/cell-management-tool manage-config -n vcloud.api.legacy.nonprovideronly -v true

結果

これで、サービス プロバイダから /api/sessions API エンドポイントにアクセスできなくなります。サービス プロバイダは、新しい OpenAPI エンドポイント /cloudapi/1.0.0/sessions/provider を使用して VMware Cloud Director にアクセスできます。テナントは、/api/sessions API エンドポイントと新しい /cloudapi/1.0.0/sessions/ OpenAPI エンドポイントの両方を使用して、VMware Cloud Director にアクセスできます。

次のタスク

プロバイダから /api/sessions API エンドポイントにアクセスできるようにするには、次のコマンドを実行します。

/opt/vmware/vcloud-director/bin/cell-management-tool manage-config -n vcloud.api.legacy.nonprovideronly -v false