すべての共有 VMware Cloud Director インスタンスで同一の分散カタログを作成できます。これらのインスタンスには共有ストレージがあるためです。分散カタログへの変更は双方向で行うことができます。

VMware Cloud Director の分散カタログは、複数の VMware Cloud Director インスタンスのユーザーが同時にアクセスして更新できるカタログです。分散カタログにアクセスできるすべての VMware Cloud Director インスタンスのすべてのユーザーは、他の VMware Cloud Director インスタンスのユーザーがカタログに対して行う変更、追加、および削除を確認できます。分散カタログと非分散カタログの間には、コンテンツの分散以外の違いはありません。通常のローカル カタログと同様に、組織間および VMware Cloud Director インスタンス間で分散カタログを共有、公開、サブスクライブできます。

すべての VMware Cloud Director インスタンスは同じカタログの状態とコンテンツを認識し、共有分散ストレージから同じ更新を受信します。変更がすべてのインスタンスに反映されるまでにかかる時間は、分散ストレージによって異なります。

注: 高速プロビジョニングが有効になっている VDC に分散カタログを作成することはできません。

前提条件

  • カタログ作成者またはそれと同等の権限セットを持つロールとしてログインしていることを確認します。

  • 分散カタログに必要な構成が設定されていることをシステム管理者と確認します。「組織の分散カタログの設定」を参照してください。

手順

  1. プライマリの左側ナビゲーション パネルで [Content Hub] を選択し、セカンダリ ナビゲーション パネルで [カタログ] を選択します。
    カタログのリストがグリッド ビューに表示されます。
  2. [新規] をクリックして、新規カタログを作成します。
  3. カタログの名前と、必要に応じて説明を入力します。
  4. [特定のストレージ ポリシーで作成しますか? ] トグルをオンにします。
  5. [分散カタログを作成しますか? ] トグルをオンにします。
  6. 分散カタログのホストに使用する組織 VDC を選択します。
  7. このカタログのコンテンツを保存する分散ストレージ ポリシーを選択します。
    分散カタログを作成する場合は、分散ストレージ ポリシーのみを選択できます。
  8. 新しいカタログを既存の分散カタログにバインドするか、新しい分散カタログを作成するかを選択します。
    オプション 説明
    既存の分散カタログにバインドする
    1. [既存の分散カタログにバインドしますか? ] トグルをオンにします。
    2. 新しいカタログをバインドする分散カタログを選択します。

      リストには、選択した分散ストレージ ポリシーについて VMware Cloud Director が検出した既存の分散カタログが表示されます。

    新しい分散カタログを作成する
    1. [既存の分散カタログにバインドしますか? ] トグルをオンにします。
    2. 分散カタログの名前を入力します。
    3. このカタログのデフォルトのアクセス レベルを選択します。

      この設定により、他のサイトがこのカタログに接続するアクセス レベルが決まります。

  9. [OK] をクリックします。

結果

新規カタログは、[カタログ] タブで、グリッド ビューに表示されます。カタログのリストの [分散] 列に、分散されているカタログが表示されます。

次のタスク

  • カタログを分散カタログにバインドすると、その分散カタログにバインドされている、対応するエントリを確認できます。
    1. 分散カタログの名前をクリックします。
    2. 画面レベルの左側のナビゲーション パネルで、[ピア] を選択します。

      リストには、カタログがバインドされている分散カタログについての情報が表示されます。

    3. 対応するサイトと分散カタログの詳細を表示するには、[列の管理] をクリックして、ページ ビューに列を追加します。
  • システム管理者、または Catalog: Manage Distribution Settings 権限および Catalog: View Distribution Settings 権限を持つプロバイダ ロールとしてログインしている場合、基盤となる分散ストレージからカタログの状態を手動で更新するには、[分散カタログの更新] をクリックします。

VMware Cloud Director Tenant Portal での分散カタログの編集

分散カタログのすべての設定を編集できます。

前提条件

手順

  1. プライマリの左側ナビゲーション パネルで [Content Hub] を選択し、セカンダリ ナビゲーション パネルで [カタログ] を選択します。
    カタログのリストがグリッド ビューに表示されます。
  2. 分散カタログの名前をクリックします。
    分散カタログは、 [分散] の下にチェック マークが付き、 [分散の健全性] 列の下のステータスが Healthy である必要があります。いずれかの分散データストアが一定の期間を超える間ハートビートを送信しない場合。この期間は config scan-distributed-datastore-heartbeat.timeout.seconds を使用して構成できます。
  3. [[編集]]をクリックします。
  4. 分散カタログを編集します。
    オプション 説明
    [名前] カタログの名前。環境内でのみ表示されます。名前は組織レベルで一意である必要があります。
    [説明] カタログの説明(オプション)。
    [分散カタログ名] 分散カタログの名前。カタログが分散される他のサイトに表示されます。
    [分散削除アクション] 選択内容によっては、カタログを削除することで別のアクションが発生する可能性があります。
    • [削除] - カタログを削除すると、分散データストア内のコンテンツが削除されます
    • [接続解除] - カタログを削除すると、コンテンツは分散データストアに保持され、ローカル データベース コピーのみが削除されます。
    [分散アクセス レベル] この分散カタログに対する、他の組織のアクセス レベル。