VI ワークロード ドメインをアップグレードする前に、環境内の管理ドメインをアップグレードする必要があります。VMware Cloud Foundation 4.5 にアップグレードするには、環境内のすべての VI ワークロード ドメインが VMware Cloud Foundation 4.2.1 以降である必要があります。ご使用の環境が 4.2.1 より前のバージョンである場合は、ワークロード ドメインを 4.2.1 にアップグレードしてから 4.5 にアップグレードする必要があります。
- NSX-T。
注: NSX-T アップグレードは、vSphere Lifecycle Manager イメージ ベースのストレッチ クラスタではサポートされていません。アップグレードを続行する前に、クラスタのストレッチを解除する必要があります。
- vCenter Server。
- ESXi。
- vSphere with Tanzu を備えたクラスタ上のワークロード管理。ワークロード管理は、vCenter Server を介してアップグレードできます。vSphere with Tanzu 環境の更新を参照してください。
- ESXi または NSX のメンテナンス モードへの切り替え事前チェックを抑止している場合は、/opt/vmware/vcf/lcm/lcm-app/conf/application-prod.properties ファイルから次の行を削除し、LCM サービスを再起動します。
lcm.nsxt.suppress.dry.run.emm.check=true
lcm.esx.suppress.dry.run.emm.check.failures=true
- 環境内にストレッチ クラスタがある場合は、vSAN Witness (監視) ホストをアップグレードします。VMware Cloud Foundation の vSAN 監視ホストのアップグレードを参照してください。
- NFS ベースのワークロード ドメインの場合、NFS ゲートウェイを介して NFS ストレージにアクセスするには、ホストにスタティック ルートを追加する必要があります。NFS ベースの VI ワークロード ドメインのアップグレード後の手順を参照してください。
- 更新を開始する前に作成した仮想マシンのスナップショットを削除します。
- 新しくインストールしたコンポーネントのバックアップを作成します。
VMware Cloud Foundation アップグレードの前提条件
VMware Cloud Foundation をアップグレードする前に、次の前提条件を満たしていることを確認してください。
- 外部 SFTP サーバを使用して、SDDC Manager アプライアンス のバックアップを作成します。『VMware Cloud Foundation 管理ガイド』の「VMware Cloud Foundation のバックアップとリストア」セクションを参照してください。
- vCenter Server をアップグレードする前に、ファイルベースのバックアップを作成します。vCenter Server の手動バックアップを参照してください。
- 進行中のドメイン操作がないこと。ドメイン操作には、VI ワークロード ドメインの作成、ワークロード ドメインの拡張(クラスタまたはホストの追加)、ワークロード ドメインの縮小(クラスタまたはホストの削除)などがあります。
- 関連バンドルをダウンロードします。VMware Cloud Foundation アップグレード バンドルのダウンロードを参照してください。
注: バンドルを手動でダウンロードした場合は、アップグレードを開始する前に、ターゲット リリースのすべてのバンドルをダウンロードし、それらを SDDC Manager アプライアンス にアップロードする必要があります。
- 現在の VMware Cloud Foundation インスタンスに非同期パッチを適用した場合は、非同期パッチツール を使用して新しいバージョンの VMware Cloud Foundation へのアップグレードを有効にする必要があります。たとえば、非同期の vCenter Server パッチを VMware Cloud Foundation 4.3.1 インスタンスに適用した場合は、非同期パッチツール を使用して VMware Cloud Foundation 4.5 へのアップグレードを有効にする必要があります。非同期パッチ ツールを参照してください。
- システム内に失敗したワークフローがないこと、およびアクティベート中またはエラー状態の VMware Cloud Foundation リソースがないことを確認します。
注意: これらの条件のいずれかが当てはまる場合は、アップグレードを開始する前に VMware のサポートにお問い合わせください。
- すべての VMware Cloud Foundation コンポーネントのパスワードが有効であることを確認します。
- アップグレードに関連する既知の問題については、『リリース ノート』を参照してください。
更新の事前チェックの実行
アップデート バンドルまたはアップグレード バンドルを適用する前に事前チェックを実行して、更新のための環境の準備ができていることを確認する必要があります。
手順
結果
事前チェックの結果は、[アップグレードの事前チェックの詳細] ウィンドウの上部に表示されます。[詳細の終了] をクリックすると、事前チェックの結果が [更新/パッチ] タブの [事前チェック] セクションの上部に表示されます。
続行する前に事前チェックの結果が緑色で表示されていることを確認してください。事前チェックの失敗はアップデートの失敗につながる可能性があります。
VMware Cloud Foundation の NSX-T Data Center のアップグレード
VI ワークロード ドメインをアップグレードする前に、管理ドメインの NSX-T Data Center をアップグレードします。
- Upgrade Coordinator
- NSX Edge クラスタ(展開されている場合)
- NSX Edge
- ホスト クラスタ
- NSX Manager クラスタ
VI ワークロード ドメインは、同じ NSX Manager クラスタと NSX Edge クラスタを共有できます。これらのコンポーネントを 1 つの VI ワークロード ドメインに対してアップグレードすると、同じ NSX Manager または NSX Edge クラスタを共有するすべての VI ワークロード ドメインに対してもアップグレードされます。NSX-T をアップグレードしている間は、VI ワークロード ドメインで操作を実行することはできません。
前提条件
- NSX-T Manager のパスワードが有効であることを検証します。
- NSX-T Data Center のアップグレード バンドルをダウンロードします。VMware Cloud Foundation アップグレード バンドルのダウンロードを参照してください。
- NSX-T Data Center の設定をバックアップし、テクニカル サポート ログをダウンロードします。
- 『NSX アップグレード ガイド』の「NSX-T Data Center アップグレードの操作上の影響」を確認し、各コンポーネントのアップグレードが環境に与える影響を理解します。
- vSphere Client を使用するホストまたは vSphere クラスタにアクティブなアラームがないことを確認します。
- NSX-T 3.2.1.2 にアップグレードするユーザーは、アップグレード プロセスを開始する前に NSX Upgrade Evaluation Tool を実行することを強くお勧めします。このツールは、アップグレードの前に NSX Manager の健全性と準備状況を確認することで、確実にアップグレードできるように設計されています。
手順
結果
すべての NSX-T Data Center ワークロード コンポーネントが正常にアップグレードされると、背景が緑色でチェックマークが付いたメッセージが表示されます。
フェデレーション環境での VMware Cloud Foundation の NSX-T Data Center のアップグレード
NSX フェデレーションが 2 つの VMware Cloud Foundation インスタンス間で構成されている場合、SDDC Manager は NSX グローバル マネージャのライフサイクルを管理しません。NSX グローバル マネージャをアップグレードするには、まず SDDC Manager を使用して各 VMware Cloud Foundation インスタンスの標準ライフサイクルに従い、次に各インスタンスの NSX グローバル マネージャを手動でアップグレードする必要があります。
NSX グローバル マネージャ アップグレード バンドルのダウンロード
SDDC Manager は、NSX グローバル マネージャのライフサイクルを管理しません。NSX グローバル マネージャをアップグレードするには、NSX-T Data Center アップグレード バンドルを手動でダウンロードする必要があります。
手順
NSX フェデレーションの Upgrade Coordinator のアップグレード
Upgrade Coordinator は、NSX Manager で実行されます。これは、ホスト、NSX Edge クラスタ、NSX Controller クラスタ、および管理プレーンのアップグレード プロセスを調整する自己完結型の Web アプリケーションです。
Upgrade Coordinator はアップグレード手順をガイドします。アップグレード プロセスを追跡し、必要に応じてユーザー インターフェイスからアップグレード プロセスを一時停止および再開できます。
手順
VMware Cloud Foundation の NSX グローバル マネージャのアップグレード
NSX フェデレーションが 2 つの VMware Cloud Foundation インスタンス間で構成されている場合は、NSX グローバル マネージャを手動でアップグレードします。
前提条件
手順
VMware Cloud Foundation の vCenter Server のアップグレード
VMware vCenter Server のアップグレード バンドルは、SDDC Manager によって管理される vCenter Server をアップグレードするために使用されます。VI ワークロード ドメインの vCenter Server をアップグレードする前に、管理ドメインの vCenter Server をアップグレードします。
前提条件
- VMware vCenter Server アップグレード バンドルをダウンロードします。VMware Cloud Foundation アップグレード バンドルのダウンロードを参照してください。
- アップグレードを開始する前に、vCenter Server Appliance のファイルベースのバックアップを作成します。vCenter Server の手動バックアップを参照してください。
注: バックアップを作成した後は、アップグレードが正常に完了するまで、vCenter Server インベントリまたは設定に変更を加えないでください。
- ワークロード ドメインにワークロード管理 (vSphere with Tanzu) 対応のクラスタが含まれている場合、サポートされるターゲット リリースは、クラスタで現在実行されている Kubernetes (K8s) のバージョンによって異なります。古いバージョンの K8s では、特定のアップグレード手順が必要になる場合があります。詳細については、KB 88962 を参照してください。
手順
次のタスク
VMware Cloud Foundation の VxRail Manager および ESXi ホストのアップグレード
VxRail アップグレード バンドルを使用して、ワークロード ドメイン内の VxRail Manager および ESXi ホストをアップグレードします。まず管理ドメインをアップグレードし、次に VI ワークロード ドメインをアップグレードします。
デフォルトでは、アップグレード プロセスによって、ワークロード ドメイン内のすべてのクラスタの ESXi ホストが並行してアップグレードされます。管理ドメインまたは VI ワークロード ドメインに複数のクラスタがある場合は、アップグレードするクラスタを選択できます。クラスタを並行してアップグレードするか、順番にアップグレードするかを選択することもできます。
外部(非 vSAN)ストレージを使用している場合、次の手順で外部ストレージに接続されている ESXi ホストを更新します。ただし、ストレージ ソフトウェアとドライバの更新とパッチ適用は手動で行うため、SDDC Manager のライフサイクル管理には含まれません。ESXi のアップグレード後のサポート性を確保するには、vSphere HCL およびストレージ ベンダーに問い合わせてください。
前提条件
- ESXi パスワードが有効であることを検証します。
- VxRail アップグレード バンドルをダウンロードします。VMware Cloud Foundation アップグレード バンドルのダウンロードを参照してください。
- クラスタレベルのアップグレードを実行するドメインに、エラー状態のホストまたはクラスタがないことを確認します。エラー状態を解決するか、エラーが発生したホストとクラスタを削除してから続行してください。
手順
VMware Cloud Foundation の vSAN 監視ホストのアップグレード
VMware Cloud Foundation 環境にストレッチ クラスタが含まれている場合は、vSAN Witness (監視) ホストを更新して修正します。
前提条件
『VMware Cloud Foundation リリース ノート』の「コンポーネント情報 (BOM)」セクションに一覧表示されたバージョンと一致する ESXi ISO をダウンロードします。
手順
- Web ブラウザで、https://vcenter_server_fqdn/ui の vCenter Server にログインします。
- ESXi ISO イメージ ファイルを vSphere Lifecycle Manager にアップロードします。
- の順にクリックします。
- [インポートされた ISO] タブをクリックします。
- [ISO のインポート] をクリックし、[参照] をクリックします。
- ダウンロードした ESXi ISO ファイルに移動し、[開く] をクリックします。
- ファイルがインポートされたら、[閉じる] をクリックします。
- ESXi イメージのベースラインを作成します。
- [インポートされた ISO] タブで、インポートした ISO ファイルを選択し、[新規ベースライン] をクリックします。
- ベースラインの名前を入力し、[コンテンツ タイプ] を [アップグレード] として指定します。
- [次へ] をクリックします。
- インポートした ISO ファイルを選択し、[次へ] をクリックします。
- 詳細を確認して、[完了] をクリックします。
- ベースラインを vSAN Witness (監視) ホストに添付します。
- の順にクリックします。
- [インベントリ] パネルで、 をクリックします。
- vSAN Witness (監視) ホストを選択し、[アップデート] タブをクリックします。
- [添付されたベースライン] で、 の順にクリックします。
- 手順 3 で作成したベースラインを選択し、[添付] をクリックします。
- [コンプライアンスの確認] をクリックします。
コンプライアンス チェックが完了すると、ベースラインの [ステータス] 列が [非準拠] として表示されます。
- vSAN Witness (監視) ホストを修正し、含まれる ESXi ホストを更新します。
- vSAN 監視を右クリックして の順にクリックします。
- [OK] をクリックします。
- [アップデート] タブをクリックします。
- 手順 3 で作成したベースラインを選択し、[修正] をクリックします。
- [エンドユーザー使用許諾契約書] ダイアログ ボックスで、チェック ボックスを選択して [OK] をクリックします。
- [修正] ダイアログ ボックスで、vSAN Witness (監視) ホストを選択し、[修正] をクリックします。
修正プロセスには数分かかる場合があります。修正が完了すると、ベースラインの [ステータス] 列が [準拠] として表示されます。
- vSAN Witness (監視) ホストを右クリックして の順にクリックします。
- [OK] をクリックします。
NFS ベースの VI ワークロード ドメインのアップグレード後の手順
NFS ストレージを使用する VI ワークロード ドメインをアップグレードした後、NFS ゲートウェイを介して NFS ストレージにアクセスするには、ホストにスタティック ルートを追加する必要があります。このプロセスは、ワークロード ドメインを拡張する前に完了しておく必要があります。