VI ワークロード ドメインをアップグレードする前に、環境内の管理ドメインをアップグレードする必要があります。VMware Cloud Foundation 4.5 にアップグレードするには、環境内のすべての VI ワークロード ドメインが VMware Cloud Foundation 4.2.1 以降である必要があります。ご使用の環境が 4.2.1 より前のバージョンである場合は、ワークロード ドメインを 4.2.1 にアップグレードしてから 4.5 にアップグレードする必要があります。

VI ワークロード ドメイン内のコンポーネントは、次の順序でアップグレードする必要があります。
  1. NSX-T。
    注: NSX-T アップグレードは、vSphere Lifecycle Manager イメージ ベースのストレッチ クラスタではサポートされていません。アップグレードを続行する前に、クラスタのストレッチを解除する必要があります。
  2. vCenter Server。
  3. ESXi。
  4. vSphere with Tanzu を備えたクラスタ上のワークロード管理。ワークロード管理は、vCenter Server を介してアップグレードできます。vSphere with Tanzu 環境の更新を参照してください。
  5. ESXi または NSX のメンテナンス モードへの切り替え事前チェックを抑止している場合は、/opt/vmware/vcf/lcm/lcm-app/conf/application-prod.properties ファイルから次の行を削除し、LCM サービスを再起動します。

    lcm.nsxt.suppress.dry.run.emm.check=true

    lcm.esx.suppress.dry.run.emm.check.failures=true

  6. 環境内にストレッチ クラスタがある場合は、vSAN Witness (監視) ホストをアップグレードします。VMware Cloud Foundation の vSAN 監視ホストのアップグレードを参照してください。
  7. NFS ベースのワークロード ドメインの場合、NFS ゲートウェイを介して NFS ストレージにアクセスするには、ホストにスタティック ルートを追加する必要があります。NFS ベースの VI ワークロード ドメインのアップグレード後の手順を参照してください。
すべてのアップグレードが正常に完了した場合:
  1. 更新を開始する前に作成した仮想マシンのスナップショットを削除します。
  2. 新しくインストールしたコンポーネントのバックアップを作成します。

VMware Cloud Foundation アップグレードの前提条件

VMware Cloud Foundation をアップグレードする前に、次の前提条件を満たしていることを確認してください。

  • 外部 SFTP サーバを使用して、SDDC Manager アプライアンス のバックアップを作成します。『VMware Cloud Foundation 管理ガイド』の「VMware Cloud Foundation のバックアップとリストア」セクションを参照してください。
  • vCenter Server をアップグレードする前に、ファイルベースのバックアップを作成します。vCenter Server の手動バックアップを参照してください。
  • 進行中のドメイン操作がないこと。ドメイン操作には、VI ワークロード ドメインの作成、ワークロード ドメインの拡張(クラスタまたはホストの追加)、ワークロード ドメインの縮小(クラスタまたはホストの削除)などがあります。
  • 関連バンドルをダウンロードします。VMware Cloud Foundation アップグレード バンドルのダウンロードを参照してください。
    注: バンドルを手動でダウンロードした場合は、アップグレードを開始する前に、ターゲット リリースのすべてのバンドルをダウンロードし、それらを SDDC Manager アプライアンス にアップロードする必要があります。
  • 現在の VMware Cloud Foundation インスタンスに非同期パッチを適用した場合は、非同期パッチツール を使用して新しいバージョンの VMware Cloud Foundation へのアップグレードを有効にする必要があります。たとえば、非同期の vCenter Server パッチを VMware Cloud Foundation 4.3.1 インスタンスに適用した場合は、非同期パッチツール を使用して VMware Cloud Foundation 4.5 へのアップグレードを有効にする必要があります。非同期パッチ ツールを参照してください。
  • システム内に失敗したワークフローがないこと、およびアクティベート中またはエラー状態の VMware Cloud Foundation リソースがないことを確認します。
    注意: これらの条件のいずれかが当てはまる場合は、アップグレードを開始する前に VMware のサポートにお問い合わせください。
  • すべての VMware Cloud Foundation コンポーネントのパスワードが有効であることを確認します。
  • アップグレードに関連する既知の問題については、『リリース ノート』を参照してください。

更新の事前チェックの実行

アップデート バンドルまたはアップグレード バンドルを適用する前に事前チェックを実行して、更新のための環境の準備ができていることを確認する必要があります。

vSphere Client で vSAN Skyline Health アラートを停止すると、 SDDC Manager により関連する事前チェックがスキップされ、スキップされた事前チェックが表示されます。 [事前チェックのリストア] をクリックして、停止された事前チェックを含めます。例:
vSAN Skyline Health で停止されたアラートの例。
また、 SDDC Manager ユーザー インターフェイス で失敗した vSAN の事前チェックを停止するには、 [事前チェックの停止] をクリックします。停止された事前チェックでは、警告がトリガされたり、アップグレードがブロックされたりすることはありません。
重要: アラートが正しくないことが分かっている場合にのみ、アラートを停止してください。修正が必要な実際の問題については、アラートを停止しないでください。

手順

  1. ナビゲーション ペインで、[インベントリ] > [ワークロード ドメイン] をクリックします。
  2. [ワークロード ドメイン] 画面で、事前チェックを実行するワークロード ドメインをクリックします。
  3. [ドメインのサマリ] 画面で、[更新/パッチ] タブをクリックします。以下の図はサンプルのスクリーンショットであり、正しい製品バージョンを反映していない場合があります。
    このスクリーンショットは、[ドメインのサマリ] 画面です。[更新/パッチ] タブをクリックしてください。
  4. [事前チェック] をクリックして、環境のアップグレードの準備が整っていることを確認します。

    事前チェックが開始すると、事前チェックが開始された時刻を示すメッセージが表示されます。事前チェックが開始すると、[事前チェック] 画面に事前チェックが開始された時刻を示すメッセージが表示されます。

  5. [ステータスの表示] をクリックして、詳細なタスクとそのステータスを表示します。以下の図はサンプルのスクリーンショットであり、正しいバージョンを反映していない場合があります。
    このスクリーンショットは、[アップグレードの事前チェック] 画面です。[ステータスの表示] をクリックして、詳細なタスクとそのステータスを表示します。
  6. タスクの詳細を表示するには、[展開] 矢印をクリックします。
    事前チェック タスクが失敗した場合は、問題を修正し、 [事前チェックを再試行] をクリックしてタスクを再度実行します。 [失敗したリソースの事前チェック] をクリックして、失敗したすべてのタスクを再試行することもできます。
  7. 固定された仮想マシンを含むホストがワークロード ドメインに含まれている場合、メンテナンス モードへの切り替え手順で事前チェックが失敗します。vCenter Server ユーザー インターフェイスを使用してホストをメンテナンス モードに切り替えることができる場合は、以下の手順に従って、VMware Cloud Foundation での NSX-T Data Center と ESXi のチェックを抑制することができます。
    1. 展開パラメータ ワークブックで指定したユーザー名 vcf とパスワードを使用し、SSH クライアントを使用して SDDC Manager にログインします。
    2. /opt/vmware/vcf/lcm/lcm-app/conf/application-prod.properties ファイルを開きます。
    3. ファイルの最後に次の行を追加します。

      lcm.nsxt.suppress.dry.run.emm.check=true

      lcm.esx.suppress.dry.run.emm.check.failures=true

    4. コンソール ウィンドウで次のコマンドを入力して、ライフサイクル管理 を再起動します。

      systemctl restart lcm

    5. ライフサイクル管理 が再起動されたら、事前チェックを再度実行します。

結果

事前チェックの結果は、[アップグレードの事前チェックの詳細] ウィンドウの上部に表示されます。[詳細の終了] をクリックすると、事前チェックの結果が [更新/パッチ] タブの [事前チェック] セクションの上部に表示されます。

続行する前に事前チェックの結果が緑色で表示されていることを確認してください。事前チェックの失敗はアップデートの失敗につながる可能性があります。

VMware Cloud Foundation の NSX-T Data Center のアップグレード

VI ワークロード ドメインをアップグレードする前に、管理ドメインの NSX-T Data Center をアップグレードします。

NSX-T Data Center のアップグレードには、次のコンポーネントが含まれます。
  • Upgrade Coordinator
  • NSX Edge クラスタ(展開されている場合)
  • NSX Edge
  • ホスト クラスタ
  • NSX Manager クラスタ

VI ワークロード ドメインは、同じ NSX Manager クラスタと NSX Edge クラスタを共有できます。これらのコンポーネントを 1 つの VI ワークロード ドメインに対してアップグレードすると、同じ NSX Manager または NSX Edge クラスタを共有するすべての VI ワークロード ドメインに対してもアップグレードされます。NSX-T をアップグレードしている間は、VI ワークロード ドメインで操作を実行することはできません。

アップグレード ウィザードは、ワークロード ドメイン用の NSX-T Data Center をアップグレードするときにある程度の柔軟性を提供します。デフォルトでは、プロセスはすべての NSX Edge クラスタを並行してアップグレードし、次にすべてのホスト クラスタを並行してアップグレードします。並行アップグレードにより、環境のアップグレードに要する時間を短縮できます。NSX Edge クラスタとホスト クラスタを順番にアップグレードすることも選択できます。クラスタを選択することができるので、複数のアップグレード期間を設定でき、特定の時間にすべてのクラスタが使用可能である必要はなくなります。
注: NSX Manager クラスタは、[ホスト クラスタ] タブで [すべてのホスト クラスタをアップグレード] 設定が有効になっている場合にのみアップグレードされます。NSX Manager は、ワークロード ドメイン内のすべてのホスト クラスタがアップグレードされた後にアップグレードされます。アップグレードで導入された新機能は、NSX Manager クラスタがアップグレードされるまで構成できません。

前提条件

NSX-T Data Center アップグレード バンドルをダウンロードするには、適用可能なすべての NSX-T Data Center アップデートがすべてのワークロード ドメインに適用されている必要があります。それ以外の場合、NSX-T Data Center バンドルのステータスは、すべてのワークロード ドメインに対して [使用可能] ではなく [保留] と表示されます。
  • NSX-T Manager のパスワードが有効であることを検証します。
  • NSX-T Data Center のアップグレード バンドルをダウンロードします。VMware Cloud Foundation アップグレード バンドルのダウンロードを参照してください。
  • NSX-T Data Center の設定をバックアップし、テクニカル サポート ログをダウンロードします。
  • NSX アップグレード ガイド』の「NSX-T Data Center アップグレードの操作上の影響」を確認し、各コンポーネントのアップグレードが環境に与える影響を理解します。
  • vSphere Client を使用するホストまたは vSphere クラスタにアクティブなアラームがないことを確認します。
  • NSX-T 3.2.1.2 にアップグレードするユーザーは、アップグレード プロセスを開始する前に NSX Upgrade Evaluation Tool を実行することを強くお勧めします。このツールは、アップグレードの前に NSX Manager の健全性と準備状況を確認することで、確実にアップグレードできるように設計されています。

手順

  1. ナビゲーション ペインで、[インベントリ] > [ワークロード ドメイン] をクリックします。
  2. [ワークロード ドメイン] 画面で、アップグレードするドメインをクリックし、[更新/パッチ] タブをクリックします。
    選択した VI ワークロード ドメインの NSX-T コンポーネントをアップグレードすると、それらのコンポーネントは NSX Manager クラスタを共有するすべての VI ワークロード ドメインに対してアップグレードされます。
  3. [事前チェック] をクリックして、アップグレードの事前チェックを実行します。
    アップグレードを続行する前に問題を解決してください。
    注: NSX-T の事前チェックは、環境内の NSX Manager クラスタを共有するすべての VI ワークロード ドメインで実行されます。
  4. [使用可能な更新] セクションで、ターゲット リリースを選択します。
  5. VMware ソフトウェア NSX-T バンドルの横にある [今すぐ更新] または [更新のスケジュール設定] をクリックします。
  6. [NSX-T Edge クラスタ] 画面で、アップグレードする NSX Edge クラスタを選択し、[次へ] をクリックします。
    デフォルトでは、すべての NSX Edge クラスタがアップグレードされます。特定の NSX Edge クラスタを選択するには、 [NSX-T Edge クラスタのみをアップグレード] チェックボックスを選択し、 [Edge 選択の有効化] オプションを選択します。次に、アップグレードする NSX Edge を選択します。
  7. [次へ] をクリックします。
  8. デフォルトでは、すべてのワークロード ドメインのすべての vSphere クラスタがアップグレードされます。アップグレードする特定の vSphere クラスタを選択する場合は、[すべてのホスト クラスタをアップグレード] 設定をオフにします。すべての Edge クラスタがアップグレードされると、ホスト クラスタがアップグレードされます。
    注: NSX-T Manager クラスタは、 [すべてのホスト クラスタをアップグレード] 設定が有効になっている場合にのみアップグレードされます。
    • 環境内に単一のクラスタがある場合は、[すべてのホスト クラスタをアップグレード] 設定を有効にします。
    • 複数のホスト クラスタがあり、そのうちの一部のみをアップグレードすることを選択した場合は、すべてのホスト クラスタがアップグレードされるまで NSX-T アップグレード ウィザードを繰り返し実行する必要があります。アップグレードするクラスタの最終セットを選択するときは、[すべてのホスト クラスタをアップグレード] 設定を有効にして、NSX-T Manager をアップグレードする必要があります。
    • [すべてのホスト クラスタをアップグレード] 設定を有効にせずにすべてのホスト クラスタをアップグレードした場合は、NSX-T アップグレード ウィザードを再度実行し、アップグレードをスケジュール設定して NSX-T Manager をアップグレードします。
  9. [次へ] をクリックします。
  10. [アップグレード オプション] ダイアログで、アップグレードの最適化を選択し、[次へ] をクリックします。
    デフォルトでは、Edge クラスタとホスト クラスタが並行してアップグレードされます。関連するチェックボックスをオンにすると、順次アップグレードを有効にできます。
  11. [アップグレードのスケジュール設定] オプションを選択した場合は、NSX-T Data Center バンドルが適用される日付と時刻を指定します。
  12. [次へ] をクリックします。
  13. [確認] 画面で設定内容を確認し、[終了] をクリックします。

    NSX-T Data Center アップグレードが開始し、アップグレード コンポーネントが表示されます。ここに表示されるアップグレード ビューは、バンドルを適用したワークロード ドメインに関連しています。関連付けられているワークロード ドメインへのリンクをクリックすると、それらのワークロード ドメインに関連するコンポーネントが表示されます。

  14. アップグレードの進行状況を監視します。VMware Cloud Foundation の更新の監視を参照してください。
    コンポーネントのアップグレードに失敗すると、関連付けられているすべてのワークロード ドメインに障害が表示されます。問題を解決して、失敗したタスクを再試行してください。

結果

すべての NSX-T Data Center ワークロード コンポーネントが正常にアップグレードされると、背景が緑色でチェックマークが付いたメッセージが表示されます。

フェデレーション環境での VMware Cloud Foundation の NSX-T Data Center のアップグレード

NSX フェデレーションが 2 つの VMware Cloud Foundation インスタンス間で構成されている場合、SDDC Manager は NSX グローバル マネージャのライフサイクルを管理しません。NSX グローバル マネージャをアップグレードするには、まず SDDC Manager を使用して各 VMware Cloud Foundation インスタンスの標準ライフサイクルに従い、次に各インスタンスの NSX グローバル マネージャを手動でアップグレードする必要があります。

NSX グローバル マネージャ アップグレード バンドルのダウンロード

SDDC Manager は、NSX グローバル マネージャのライフサイクルを管理しません。NSX グローバル マネージャをアップグレードするには、NSX-T Data Center アップグレード バンドルを手動でダウンロードする必要があります。

手順

  1. Web ブラウザで、VMware Customer Connect にアクセスし、VMware Cloud Foundation リリース ノート BOM に記載されているバージョンの NSX-T Data Center のダウンロード ページを参照します。
  2. [NSX バージョン アップグレード バンドル] を見つけて、[詳細を読む] をクリックします。
  3. アップグレード バンドルのファイル名の拡張子が .mub であることを確認します。
    アップグレード バンドルのファイル名は、 VMware-NSX-upgrade-bundle-versionnumber.buildnumber.mub の形式で表されます。
  4. [今すぐダウンロード] をクリックして、NSX グローバル マネージャ ユーザー インターフェイスにアクセスするシステムにアップグレード バンドルをダウンロードします。

NSX フェデレーションの Upgrade Coordinator のアップグレード

Upgrade Coordinator は、NSX Manager で実行されます。これは、ホスト、NSX Edge クラスタ、NSX Controller クラスタ、および管理プレーンのアップグレード プロセスを調整する自己完結型の Web アプリケーションです。

Upgrade Coordinator はアップグレード手順をガイドします。アップグレード プロセスを追跡し、必要に応じてユーザー インターフェイスからアップグレード プロセスを一時停止および再開できます。

手順

  1. Web ブラウザで、ドメインのグローバル マネージャ (https://nsxt_gm_vip_fqdn/) にログインします。
  2. ナビゲーション パネルから [システム] > [アップグレード] を選択します。
  3. [アップグレードに進む] をクリックします。
  4. ダウンロードしたアップグレード バンドルの .mub ファイルに移動するか、ダウンロード URL リンクを貼り付けます。
    • [参照] をクリックして、アップグレード バンドル ファイルをダウンロードした場所に移動します。
    • アップグレード バンドルの .mub ファイルがある VMware ダウンロード ポータルの URL を貼り付けます。
  5. [アップロード] をクリックします。
    ファイルがアップロードされると、 [アップグレードの開始] ボタンが表示されます。
  6. [アップグレードの開始] をクリックして Upgrade Coordinator をアップグレードします。
    注:

    一度に 1 つの Upgrade Coordinator をアップグレードします。

  7. エンド ユーザー使用許諾契約書 (EULA) の条項を読んで同意し、Upgrade Coordinator をアップグレードする通知に同意します。
  8. [事前チェックの実行] をクリックして、すべての NSX-T Data Center コンポーネントのアップグレードの準備ができていることを確認します。
    事前チェックでは、コンポーネントの接続、バージョンの互換性、およびコンポーネントのステータスがチェックされます。
  9. アップグレード中に問題が発生しないように、警告の通知を解決します。

VMware Cloud Foundation の NSX グローバル マネージャのアップグレード

NSX フェデレーションが 2 つの VMware Cloud Foundation インスタンス間で構成されている場合は、NSX グローバル マネージャを手動でアップグレードします。

前提条件

NSX グローバル マネージャをアップグレードする前に、NSX フェデレーション内のすべての VMware Cloud Foundation インスタンス(NSX ローカル マネージャを含む)をアップグレードする必要があります。

手順

  1. Web ブラウザで、ドメインのグローバル マネージャ (https://nsxt_gm_vip_fqdn/) にログインします。
  2. ナビゲーション パネルから [システム] > [アップグレード] を選択します。
  3. [開始] をクリックして管理プレーンをアップグレードし、[受け入れる] をクリックします。
  4. [アップグレード計画の選択] 画面で、[アップグレードの計画] を選択し、[次へ] をクリックします。
    アップグレードが完了して管理プレーンが再起動されるまで、NSX Manager UI、API、および CLI にはアクセスできません。

VMware Cloud Foundation の vCenter Server のアップグレード

VMware vCenter Server のアップグレード バンドルは、SDDC Manager によって管理される vCenter Server をアップグレードするために使用されます。VI ワークロード ドメインの vCenter Server をアップグレードする前に、管理ドメインの vCenter Server をアップグレードします。

前提条件

  • VMware vCenter Server アップグレード バンドルをダウンロードします。VMware Cloud Foundation アップグレード バンドルのダウンロードを参照してください。
  • アップグレードを開始する前に、vCenter Server Appliance のファイルベースのバックアップを作成します。vCenter Server の手動バックアップを参照してください。
    注: バックアップを作成した後は、アップグレードが正常に完了するまで、vCenter Server インベントリまたは設定に変更を加えないでください。
  • ワークロード ドメインにワークロード管理 (vSphere with Tanzu) 対応のクラスタが含まれている場合、サポートされるターゲット リリースは、クラスタで現在実行されている Kubernetes (K8s) のバージョンによって異なります。古いバージョンの K8s では、特定のアップグレード手順が必要になる場合があります。詳細については、KB 88962 を参照してください。

手順

  1. ナビゲーション ペインで、[インベントリ] > [ワークロード ドメイン] をクリックします。
  2. [ワークロード ドメイン] 画面で、アップグレードするドメインをクリックし、[更新/パッチ] タブをクリックします。
  3. [事前チェック] をクリックして、アップグレードの事前チェックを実行します。
    アップグレードを続行する前に問題を解決してください。
  4. [使用可能な更新] セクションで、ターゲット リリースを選択します。
  5. vCenter Server のアップグレード バンドルの横にある [今すぐ更新] または [更新のスケジュール設定] をクリックします。
  6. [更新のスケジュール設定] を選択した場合は、バンドルを適用する日付と時刻をクリックし、[スケジュール] をクリックします。
  7. アップグレードの進行状況を監視します。VMware Cloud Foundation の更新の監視を参照してください。
    アップグレードが失敗した場合は、問題を解決して、失敗したタスクを再試行してください。問題を解決できない場合は、ファイルベースのバックアップを使用して vCenter Server をリストアします。 vCenter Server のリストアを参照してください。

次のタスク

アップグレードが正常に完了したら、vSphere Client を使用して、vCenter Server によって管理されている各 vSphere クラスタの vSphere DRS 自動化レベル設定を元の値(ファイルベースのバックアップを取る前の値)に戻します。VMware PowerCLI を使用して vSphere DRS 自動化レベルを変更する方法については、 KB 87631 を参照してください。

VMware Cloud Foundation の VxRail Manager および ESXi ホストのアップグレード

VxRail アップグレード バンドルを使用して、ワークロード ドメイン内の VxRail Manager および ESXi ホストをアップグレードします。まず管理ドメインをアップグレードし、次に VI ワークロード ドメインをアップグレードします。

デフォルトでは、アップグレード プロセスによって、ワークロード ドメイン内のすべてのクラスタの ESXi ホストが並行してアップグレードされます。管理ドメインまたは VI ワークロード ドメインに複数のクラスタがある場合は、アップグレードするクラスタを選択できます。クラスタを並行してアップグレードするか、順番にアップグレードするかを選択することもできます。

外部(非 vSAN)ストレージを使用している場合、次の手順で外部ストレージに接続されている ESXi ホストを更新します。ただし、ストレージ ソフトウェアとドライバの更新とパッチ適用は手動で行うため、SDDC Manager のライフサイクル管理には含まれません。ESXi のアップグレード後のサポート性を確保するには、vSphere HCL およびストレージ ベンダーに問い合わせてください。

前提条件

  • ESXi パスワードが有効であることを検証します。
  • VxRail アップグレード バンドルをダウンロードします。VMware Cloud Foundation アップグレード バンドルのダウンロードを参照してください。
  • クラスタレベルのアップグレードを実行するドメインに、エラー状態のホストまたはクラスタがないことを確認します。エラー状態を解決するか、エラーが発生したホストとクラスタを削除してから続行してください。

手順

  1. ワークロード ドメインの [更新/パッチ] タブに移動します。
  2. [事前チェック] をクリックして、アップグレードの事前チェックを実行します。
    アップグレードを続行する前に問題を解決してください。
  3. [使用可能な更新] セクションで、ターゲット リリースを選択します。
  4. [今すぐアップグレード] または [更新のスケジュール設定] をクリックします。
    [更新のスケジュール設定] を選択した場合は、バンドルを適用する日付と時刻を指定します。
  5. アップグレードするクラスタを選択し、[次へ] をクリックします。
    デフォルトの設定では、すべてのクラスタがアップグレードされます。特定のクラスタをアップグレードするには、 [クラスタレベルの選択を有効にする] をクリックして、アップグレードするクラスタを選択します。
  6. [次へ] をクリックします。
  7. アップグレード オプションを選択し、[完了] をクリックします。
    デフォルトでは、選択したクラスタが並行してアップグレードされます。アップグレードするクラスタを 6 つ以上選択した場合、最初の 5 つは並行してアップグレードされ、残りのクラスタは順番にアップグレードされます。選択したすべてのクラスタを順番にアップグレードするには、 [順次クラスタ アップグレードを有効にする] を選択します。
    必要に応じて、 [クイック ブートを有効にする] をクリックします。ESXi ホストのクイック ブートは、ホストの物理再起動をスキップすることで、Update Manager がアップグレード時間を短縮できるようにするためのオプションです。
  8. アップグレードの進行状況を監視します。VMware Cloud Foundation の更新の監視を参照してください。

VMware Cloud Foundation の vSAN 監視ホストのアップグレード

VMware Cloud Foundation 環境にストレッチ クラスタが含まれている場合は、vSAN Witness (監視) ホストを更新して修正します。

前提条件

VMware Cloud Foundation リリース ノート』の「コンポーネント情報 (BOM)」セクションに一覧表示されたバージョンと一致する ESXi ISO をダウンロードします。

手順

  1. Web ブラウザで、https://vcenter_server_fqdn/ui の vCenter Server にログインします。
  2. ESXi ISO イメージ ファイルを vSphere Lifecycle Manager にアップロードします。
    1. [メニュー] > [Lifecycle Manager] の順にクリックします。
    2. [インポートされた ISO] タブをクリックします。
    3. [ISO のインポート] をクリックし、[参照] をクリックします。
    4. ダウンロードした ESXi ISO ファイルに移動し、[開く] をクリックします。
    5. ファイルがインポートされたら、[閉じる] をクリックします。
  3. ESXi イメージのベースラインを作成します。
    1. [インポートされた ISO] タブで、インポートした ISO ファイルを選択し、[新規ベースライン] をクリックします。
    2. ベースラインの名前を入力し、[コンテンツ タイプ] を [アップグレード] として指定します。
    3. [次へ] をクリックします。
    4. インポートした ISO ファイルを選択し、[次へ] をクリックします。
    5. 詳細を確認して、[完了] をクリックします。
  4. ベースラインを vSAN Witness (監視) ホストに添付します。
    1. [メニュー] > [ホストおよびクラスタ] の順にクリックします。
    2. [インベントリ] パネルで、[vCenter Server] > [データセンター] をクリックします。
    3. vSAN Witness (監視) ホストを選択し、[アップデート] タブをクリックします。
    4. [添付されたベースライン] で、[添付] > [ベースラインまたはベースライン グループの添付] の順にクリックします。
    5. 手順 3 で作成したベースラインを選択し、[添付] をクリックします。
    6. [コンプライアンスの確認] をクリックします。
      コンプライアンス チェックが完了すると、ベースラインの [ステータス] 列が [非準拠] として表示されます。
  5. vSAN Witness (監視) ホストを修正し、含まれる ESXi ホストを更新します。
    1. vSAN 監視を右クリックして [メンテナンス モード] > [メンテナンス モードへの切り替え] の順にクリックします。
    2. [OK] をクリックします。
    3. [アップデート] タブをクリックします。
    4. 手順 3 で作成したベースラインを選択し、[修正] をクリックします。
    5. [エンドユーザー使用許諾契約書] ダイアログ ボックスで、チェック ボックスを選択して [OK] をクリックします。
    6. [修正] ダイアログ ボックスで、vSAN Witness (監視) ホストを選択し、[修正] をクリックします。
      修正プロセスには数分かかる場合があります。修正が完了すると、ベースラインの [ステータス] 列が [準拠] として表示されます。
    7. vSAN Witness (監視) ホストを右クリックして [メンテナンス モード] > [メンテナンス モードの終了] の順にクリックします。
    8. [OK] をクリックします。

NFS ベースの VI ワークロード ドメインのアップグレード後の手順

NFS ストレージを使用する VI ワークロード ドメインをアップグレードした後、NFS ゲートウェイを介して NFS ストレージにアクセスするには、ホストにスタティック ルートを追加する必要があります。このプロセスは、ワークロード ドメインを拡張する前に完了しておく必要があります。

手順

  1. VI ワークロード ドメインの NFS サーバの IP アドレスを特定します。
  2. クラスタ内のホストに関連付けられているネットワーク プール、およびネットワーク プールの NFS ゲートウェイを特定します。
    1. SDDC Manager にログインします。
    2. [インベントリ] > [ワークロード ドメイン] の順にクリックし、VI ワークロード ドメインをクリックします。
    3. [クラスタ] タブをクリックし、NFS ベースのクラスタをクリックします。
    4. [ホスト] タブをクリックし、ホストのネットワーク プールを書き留めます。
    5. ネットワーク プール名の横にある情報アイコンをクリックし、NFS ゲートウェイを書き留めます。
  3. NFS ゲートウェイから NFS サーバにアクセスできることを確認します。ゲートウェイが存在しない場合は、作成します。
  4. NFS トラフィック用に構成されているクラスタ内の各ホスト上の vmknic を特定します。
  5. NFS ゲートウェイから NFS サーバにアクセスするために、各ホストでスタティック ルートを構成します。
    esxcli network ip route ipv4 add -g NFS-gateway-IP -n NFS-gateway
  6. 新しいルートが NFS vmknic を使用してホストに追加されていることを確認します。
    esxcli network ip route ipv4 list
  7. NFS クラスタ内のホストが NFS vmkernel を介して NFS ゲートウェイにアクセスできることを確認します。
    例:
    vmkping -4 -I vmk2 -s 1470 -d -W 5 10.0.22.250
  8. NFS ストレージを使用している各クラスタで手順 2 ~ 7 を繰り返します。