ESXi に組み込まれた NFS クライアントは、TCP/IP 接続で NFS（ネットワーク ファイル システム）プロトコルを使用して、NAS サーバ上に存在する指定された NFS ボリュームにアクセスします。VMware Cloud Foundation を使用する NFS ストレージは、単一の NFS ボリュームを各 ESXi ホストにマウントして、仮想ディスクの保存に使用したり、ISO イメージや仮想マシン テンプレートの中央リポジトリとして使用したりできます。

通常、NFS は補助ストレージ オプションとして使用されますが、VI ワークロード ドメインのプリンシパル ストレージとして使用できます。NFS は、vSphere インフラストラクチャから変換された管理ドメインのプリンシパル ストレージとしても使用できます。

プリンシパル ストレージとして使用する場合、VMware Cloud Foundation は NFS プロトコル バージョン 3 のみをサポートします。補助ストレージは、vSphere でサポートされる NFS プロトコル バージョン 3 または 4.1 のいずれかを使用できます。NFS 3 と NFS 4.1 は同じホストに共存できますが、異なる NFS バージョンを使用して同じデータストアを異なるホストにマウントすることはできません。

新しいワークロード ドメインまたはクラスタの作成中に単一の NFS ボリュームのみがマウントされ、VI ワークロード ドメインまたはクラスタの作成後に追加の NFS ボリュームを補助ストレージとしてマウントできます。

ストレージ タイプ

統合ワークロード ドメイン

管理ドメイン

VI ワークロード ドメイン

プリンシパル

いいえ

vSphere インフラストラクチャから変換された管理ドメインの場合のみ

はい

補助

はい

はい

はい
追加の VMkernel ポートは、NFS 用の VI ワークロード ドメインまたはクラスタの作成中に作成されます。NFS サーバが NFS VMkernel ポートと同じサブネット上にある場合、これは NFS トラフィックに使用されます。NFS サーバが別のサブネット上にある場合、NFS トラフィックは ESXi 管理 VMkernel ポートを介してルーティングされます。

NFS ストレージの前提条件

  • NFS ストレージがマーキングされた最低 3 台の ESXi ホストが SDDC Manager インベントリにある必要があります。ホストのコミッショニングを参照してください。
    注： NFS をプリンシパル ストレージとして使用し、VI ワークロード ドメインが更新方法として vSphere Lifecycle Manager イメージを使用している場合は、2 台のホストのみが必要です。ワークロード管理には、少なくとも 3 台の ESXi ホストを持つ vSphere クラスタが必要です。
  • 『vSphere ストレージ』ガイドに記載されている NFS ストレージ ガイドラインと要件を満たす NFS サーバ。
  • クラスタに使用される vMotion および NFS ネットワークの詳細を含むネットワーク プール。ネットワーク プール管理を参照してください。
  • NFS サーバの FQDN およびマウント ポイント フォルダ名。
  • L3 経由の NFS の場合、ESXi 管理ネットワークは NFS サーバ ネットワークに到達でき、NFS サーバにアクセスできる必要があります。

NFS ストレージの手順