仮想マシンとホスト間の非アフィニティ ポリシーとは、ある仮想マシンのカテゴリと、あるホストのカテゴリ間の関係を示すものです。

仮想マシンとホスト間の非アフィニティ ポリシーは、GPU やその他のデバイスなどの特定のホスト要件や、IOPS 制御などの機能を持つ仮想マシンを、これらの要件がサポートされないホストに配置しないようにする場合に役立ちます。ポリシーの作成後、SDDC の配置エンジンによって、ポリシーが適用される仮想マシンが、ポリシーが適用されるホストに導入されることが回避されます。

ホストまたはクラスタのアップグレードをブロックしないようにするため、仮想マシンとホスト間の非アフィニティ ポリシーにはいくつかの制約があります。
  • ポリシーを利用して、ホストがメンテナンス モードにならないようにすることはできません。
  • HA 向けに構成されているホストによるフェイルオーバーの実行をポリシーが阻止することはできません。障害が発生したホストと非アフィニティの関係にある仮想マシンは、クラスタ内の別のホストに移行できます。
  • 仮想マシンのパワーオンをポリシーが阻止することはできません。仮想マシンとホスト間の非アフィニティ ポリシーの対象となる仮想マシンが、どのホストでも対応できないリソース予約を指定した場合、この仮想マシンは、任意の使用可能なホストでパワーオンされます。
これらの制約は、準拠したホストが利用可能になるとすぐに解除されます。

前提条件

この操作は、CloudAdmin ロールを持つユーザーに限定されます。

手順

  1. 仮想マシンとホスト間の非アフィニティ ポリシーに仮想マシンを追加するには、カテゴリを作成し、タグ付けを行います。

    カテゴリには、メンバーとしてタグ付けする仮想マシンの一般的な特性を説明した名前を付けます。

  2. 仮想マシンとホスト間の非アフィニティ ポリシーにホストを追加するには、カテゴリを作成し、タグ付けを行います。

    既存のタグやカテゴリを使用したり、特定のニーズに合わせて新規作成することもできます。タグの作成と使用の詳細については、vSphere のタグおよび属性 を参照してください。

  3. 仮想マシンとホスト間の非アフィニティ ポリシーに追加する仮想マシンとホストにタグを付けます。
  4. 仮想マシンとホスト間の非アフィニティ ポリシーを作成します。
    1. SDDC で、[vCenter Server を開く] をクリックします
    2. vSphere Client で、[ポリシーとプロファイル] > [コンピューティング ポリシー] の順にクリックします。
    3. [追加] をクリックして、[新しいコンピューティング ポリシー] ウィザードを開きます。
    4. ポリシーの [名前] を入力し、[ポリシー タイプ] ドロップダウン コントロールから [仮想マシンとホスト間の非アフィニティ] を選択します。
      ポリシーの [名前] は、SDDC 内で一意である必要があります。
    5. ポリシーの [説明] を入力し、[仮想マシン タグ] と、[ホスト タグ] ドロップダウン コントロールを使用して、ポリシーを適用する [カテゴリ][タグ] を選択します。

      ウィザードでタグの [カテゴリ] を選択すると、カテゴリに関連付けられた仮想マシン タグが複数ある場合を除いて、仮想マシン タグの値が自動入力されます。

      注:

      ストレッチ クラスタでは、各ホストは [アベイラビリティ ゾーン] タグで自動的にタグ付けされます。アベイラビリティ ゾーン内のすべてのホストに同じタグが割り当てられるため、これらのタグを使用して、特定のアベイラビリティ ゾーン タグを持つクラスタ内の任意のホストと仮想マシン間の非アフィニティを確立できます。

    6. [作成] をクリックして、ポリシーを作成します。
  5. (オプション) コンピューティング ポリシーを削除するには、vSphere Client を開き、[ポリシーおよびプロファイル] > [コンピューティング ポリシー] の順にクリックして、各ポリシーをカードとして表示します。[削除] をクリックしてポリシーを削除します。