スタンドアロンのコマンド ライン ユーティリティである migprofile.exe を使用すると、V2 ユーザー プロファイルを V5 ユーザー プロファイルに移行したり、V1 ユーザー プロファイルを V2 ユーザー プロファイルに移行したりできます。このユーティリティは、Horizon 7 環境のレガシー マシンから移行するユーザー、または Horizon 7 環境で任意の物理環境または仮想環境のレガシー コンピュータから新しい Windows バージョンに移行するユーザーを対象としています。
ユーザー プロファイルの移行後、Horizon Persona Management 機能は Horizon 7 マシンで V2 または V5 プロファイルを統合します。ユーザーが新しいデスクトップにログインすると、同じ個人設定と元のマシンで使用されたデータが表示されます。
移行元/移行先のユーザー プロファイルと Windows オペレーティング システムのバージョンに、migprofile.exe ユーティリティで移行可能な Windows ユーザー プロファイルと、関連する Windows オペレーティング システムのバージョンを示します。
移行元のユーザー プロファイル | 移行元の Windows バージョン | 移行先のユーザー プロファイル | 移行先の Windows バージョン |
---|---|---|---|
V2 | Windows 7、Windows 8/8.1、Windows Server 2008 R2、Windows Server 2012 R2 | V5 | Windows 10 |
V1 | Windows XP | V2 | Windows 7、Windows 8/8.1、Windows Server 2008 R2、Windows Server 2012 R2 |
Windows XP または Windows Vista デスクトップ環境から Windows 10 デスクトップ環境にユーザー プロファイルを移行する場合には、V1 プロファイルを V2 に移行し、その後、V2 プロファイルを V5 に移行します。
ユーザー プロファイル移行ユーティリティを使用して、レガシー Windows XP デスクトップ環境から、将来のリリースで継続的にサポートされるデスクトップ環境への移行で重要なタスクを実行できます。
次の場所にある V1 または V2 プロファイルを移行できます。
- CIFS ネットワーク共有上のリモート プロファイル リポジトリ。
このユーティリティは、同じ CIFS ネットワーク共有または異なる CIFS 共有上の複数のリモート プロファイルを移行できます。
- 物理コンピュータまたは仮想マシン上のユーザーのローカル プロファイル。
このユーティリティは、コンピュータ上の単一のローカル プロファイルを移行できます。複数のユーザーのローカル プロファイルを移行する場合、バッチ モードでの実行をユーティリティに指示するスクリプトを作成できます。
移行元の環境は、物理コンピュータまたは仮想マシンから構成できます。Horizon Persona Management または Windows ローミング プロファイルなどのリモート プロファイル管理ソリューションで移行元の環境を構成する必要はありません。リモート プロファイル管理ソリューションが存在しない場合には、移行元のプロファイル パスとしてユーザーのローカル プロファイルを指定する必要があります。
プロファイル移行ユーティリティには次の特徴があります。
- V2 または V5 プロファイルの移行先は、CIFS ネットワーク共有上のリモート プロファイル リポジトリにする必要があります。Horizon 7 では、この CIFS パスを Horizon Persona Management リモート プロファイル リポジトリとして設定する必要があります。
- 移行ツールは、スタンドアロン ユーティリティとして実行します。Horizon 7 コンポーネントをプロファイルの移行中に実行する必要はありません。
- 移行ユーティリティは、ユーザー プロファイルのデータとレジストリの設定を一度に移行します。
移行先でプロファイルが作成された後に、移行元と移行先のプロファイルを統合しません。移行後もユーザーがレガシー コンピュータを引き続き使用すると、レガシー コンピュータで生成された新しいプロファイル データは、移行後のプロファイルとは別に維持されます。
- コマンド ライン引数と移行の構成ファイルの設定を使用すると、移行元と移行先を制御し、移行するフォルダとレジストリ キーを指定できます。