レプリカとクローンを、パフォーマンス特性の異なる別々のデータストアに配置できます。この構成により、特に Composer リンク クローンの場合は、プロビジョニングしたりウイルス対策を実行したりするなどのディスクを多用する操作を迅速に行うことができます。

たとえば、レプリカ仮想マシンをソリッド ステート ディスク対応のデータストアに格納できます。ソリッド ステート ディスクは、ストレージ容量が少なく、読み取りのパフォーマンスが高く、通常、1 秒あたり 20,000 I/O(IOPS)をサポートします。一般的な環境に存在するレプリカ数はわずかなため、レプリカはあまりストレージ領域を必要としません。

クローンは従来の回転メディア対応のデータストアに格納できます。これらのディスクは、パフォーマンスが低く、通常、200 IOPS をサポートします。安価で大容量のため、多数のクローンを格納する場合に適しています。

レプリカとクローンをこの方法で構成すると、特に Composer リンク クローンの場合は、一度に多くのクローンが作成されるときに発生する I/O ストームの影響を軽減できます。たとえば、ログアウト時にマシンを削除するポリシーを使用してフローティング割り当てプールを展開した場合、ユーザーが同時に作業を開始すると、Horizon 7 はユーザー用の新しいマシンを同時にプロビジョニングする必要があります。

重要: この機能は、高パフォーマンスのディスク ソリューションを提供するベンダが使用する特定のストレージ構成向けに設計されています。ストレージ ハードウェアが高い読み取りパフォーマンスをサポートしていない場合は、レプリカを別のデータストアに保存しないでください。

レプリカとクローンを別のデータストアのプールに格納する場合は、特定の要件に従う必要があります。

  • 1 つのプールに指定できる別のレプリカ データストアは 1 つだけです。
  • レプリカ データストアは、クラスタ内のすべての ESXi ホストからアクセスできる必要があります。
  • Composer リンク クローンについては、ローカル データストアにクローンを配置している場合、リンク クローンと同じボリュームにレプリカを保存することを強く推奨します。クラスタのすべての ESXi ホストがレプリカにアクセスできる場合、リンク クローンをローカル データストアに保存し、レプリカを共有データストアに保存することもできますが、VMware ではこの構成は推奨しません。
  • vSAN データストアまたは Virtual Volumes データストアを使用する場合、この機能は使用できません。これらのタイプのデータストアでは、ソフトウェア ポリシーベース管理が使用されるため、ストレージ プロファイルにより、どのコンポーネントでどのタイプのディスクを使用するかを定義します。