Horizon Plus ライセンスをお持ちの場合、VMware® Horizon Availability Monitoring™ は、Horizon Edge リソースの健全性をテストするためにインストールおよび使用できるクライアントを提供します。このテストは、問題がより深刻になる前に迅速に検出して分離するのに役立ちます。たとえば、Horizon Availability Monitoring クライアントを使用して接続をテストし、VMware Horizon® Connection Server™、Active Directory、Horizon Gateway アプライアンス、デスクトップ、公開アプリケーションなどのさまざまなコンポーネントに対して、他のアクションを実行できます。

Horizon Availability Monitoring クライアントを構成したら、 Horizon Universal Console を使用して、 Horizon Edge 環境で健全性チェックを実行するテストを構成します。
注: Horizon Availability Monitoring 機能は、テナント内にある Horizon Edge にのみ適用されます。
Horizon Availability Monitoring プロセスの手順の概要は次のとおりです。
  1. クライアント タイプを選択します。
    • [インストール可能] クライアント タイプを選択して、クライアントの Horizon Universal Console へのペアリングを含む、独自の Windows システムで Horizon Availability Monitoring クライアントをダウンロード、インストール、および構成します。
    • [クラウド] クライアント タイプを選択して、クラウドで Horizon Availability Monitoring クライアントを構成します。
  2. Horizon Universal Console を使用して、Horizon Availability Monitoring クライアントから次のいずれかのタイプのテストを作成して実行します。
    次のリストでは、各テストで Horizon Edge 環境へのアクセスを段階的に高める必要があります。そのため、より多くのアクセス関連情報を提供する必要があります。
    注意: Horizon Availability Monitoring テストを含む一般的なテストのベスト プラクティスとして、認証情報(ユーザー名とパスワード)の入力を求められたら、通常のユーザー アカウントではなくテスト アカウントを使用します。
    接続テスト

    接続テストでクライアントと Unified Access Gateway アプライアンス間のネットワーク パスが検証されると、結果は正常になります。

    接続テストは、 Horizon Availability Monitoring クライアントから Unified Access Gateway アプライアンスに対して実行されます。
    このテストの前提条件は次のとおりです。
    • 接続テストのターゲットである Horizon Edge の URL があること。

      Horizon の場合、これは Horizon Client で使用される Horizon Connection Server URL です。

    認証テスト

    認証テストで Active Directory に対して認証を行い、Horizon Connection Server が実行状態であることを検証すると、結果は正常になります。

    認証テストは、 Horizon Availability Monitoring クライアントから、 Horizon Edge 環境、Horizon Gateway アプライアンス( Unified Access Gateway および Horizon Edge Gateway)、および Horizon Connection Server に対して実行されます。
    このテストの前提条件は次のとおりです。
    • 接続テストのターゲットである Horizon Edge の URL があること。

      Horizon の場合、これは Horizon Client で使用される Horizon Connection Server URL です。

    • この Horizon Availability Monitoring テストに使用するテスト アカウントの認証情報があること。
    リソースの起動テスト

    リソースの起動テストで選択したデスクトップまたは公開アプリケーションが起動されると、結果は正常になります。

    リソースの起動テストは、Horizon Availability Monitoring クライアントから、Horizon Edge 環境、デスクトップまで実行されます。

    このテストの前提条件は次のとおりです。

    • 接続テストのターゲットである Horizon Edge の URL があること。

      Horizon の場合、これは Horizon Client で使用される Horizon Connection Server URL です。

    • この Horizon Availability Monitoring テストに使用するテスト アカウントの認証情報があること。
    • テストの一部として起動するデスクトップまたは公開アプリケーションの名前があること。
    シミュレートされた起動

    シミュレートされた起動では、Horizon Edge Gateway をターゲットとして使用し、実際のデスクトップやアプリケーションを使用せずにセッションの起動をシミュレートします。Edge のデプロイに組み込まれたシミュレートされたエージェント モジュールを使用して、デスクトップ接続パスをテストおよび監視できます。

    シミュレートされた起動では、シミュレートされたクライアント、接続サービス、UAG、Edge モジュールを含むデスクトップ接続フローを検証します。

    このテストの前提条件は次のとおりです。

    • Edge のキャパシティと UAG がデプロイされていること。

最初の Horizon Availability Monitoring テストの構成

Horizon Availability Monitoring のテストは、Horizon Universal ConsoleHorizon Availability Monitoring ページで構成します。最初の構成後、Horizon Availability Monitoring ページの外観が変わります。このトピックでは、最初のテストの構成を通じて、Horizon Availability Monitoring クライアントの初期構成について説明します。以降の構成では、手順は似ていますが、インターフェイスの外観が若干異なります。

注: Horizon Availability Monitoring 機能は、テナント内にある Horizon Edge にのみ適用されます。

Horizon Availability Monitoring ページにアクセスするには、[監視] > [可用性] を選択します。最初の Horizon Availability Monitoring テストを構成する前に、[可用性監視] ページが次のように表示されます。

初めてアクセスしたときの Horizon [可用性監視] ページのスクリーンショット

次のタスクは、最初のテストを構成するために必要な手順を示しています。[可用性監視] ページは前の図のようになります。

前提条件

実行するテスト タイプに必要な情報を用意します。前述の [接続][認証][リソースの起動][シミュレートされた起動] の各テスト タイプの説明を参照してください。

手順

  1. Horizon Universal Console を使用して、左側のメニューで [監視] > [可用性] を選択します。
  2. [開始] をクリックします。
    Horizon Availability Monitoring ウィザードが開きます。最初の手順は、 Horizon Availability Monitoring クライアントを追加することです。

    Horizon Availability Monitoring テストを初めて作成するには、1 つのクライアントと 1 つのテストを作成します。ウィザードを終了したら、追加のクライアントとテストを作成できます。

  3. クライアント タイプ([インストール可能] クライアント タイプまたは [クラウド] クライアント タイプ)のいずれかを選択して構成します。
    インストール可能なクライアント タイプ
    Windows システムのネットワーク上の場所にダウンロードしてインストールする必要があるクライアント。このタイプのクライアントは、デスクトップ ユーザーが配置されているのと同じネットワーク上の場所からテストをシミュレートする場合に最適です。
    クラウド クライアント タイプ
    クラウドで VMware によってホストされるクライアント。このタイプのクライアントは、デスクトップ ユーザーがインターネットからデスクトップにアクセスする場合に最適です。管理者は、エージェントをホストするマシンを維持する必要はありません。
    • Windows システムで Horizon Availability Monitoring クライアントをダウンロード、インストール、および構成するには、次の手順を実行します。
      1. [タイプの選択] オプションで [インストール可能] を選択します。
      2. ブラウザでクライアント バンドル(Windows インストーラ パッケージの .msi ファイル)をダウンロードできるようにするには、[ダウンロード] をクリックします。
      3. ペアリング コードの横にあるコピー アイコンをクリックして、コードをコピーします。
      4. Windows インストーラ パッケージを、Horizon Availability Monitoring クライアントを実行する Windows システム上のフォルダに移動します。
      5. Windows システムで、Windows インストーラ パッケージのインストールを開始して完了します。
        • よりわかりやすいクライアント名が必要な場合は、クライアントの名前を変更します。
        • プロンプトが表示されたら、適切なテキスト ボックスにペアリング コードを入力します。

          [可用性監視の開始] ページに、「ペアリングが完了しました」など、更新されたペアリング プロセスのステータスが表示されます。

      6. [次へ] をクリックします。
    • クラウドで Horizon Availability Monitoring クライアントを構成するには、次の手順を実行します。
      1. [タイプの選択] オプションで [クラウド] を選択します。
      2. [名前] テキスト ボックスにクライアントの名前を入力します。
      3. [リージョン] ドロップダウン メニューからリージョンを選択します。

        [リージョン] ドロップダウン メニューには、環境内の利用可能なリージョンがすべて含まれます。

  4. テスト タイプを選択して保存します。
    前述の [接続][認証][リソースの起動][シミュレートされた起動] の各テスト タイプの説明を参照してください。
  5. 要求された情報を入力し、テストを保存します。
    ページで要求される情報の量は構成するテスト タイプごとに異なり、 [接続] テスト、 [認証] テスト、 [リソースの起動] テスト、 [シミュレートされた起動] テストの順に多くなります。
    すべてのテスト タイプに適用可能なプロンプト 説明
    タイプ 実行するテスト タイプを選択します。
    名前 テストの名前を作成します。
    クライアント テストを実行するクライアントを選択します。

    最初のテストでは、このクライアントは Horizon Availability Monitoring ウィザードの最初の手順で追加したクライアントです。

    今後クライアントを作成する場合は、クライアントを別のクライアントに変更するか、クライアントを追加して、このテストを構成できます。

    注: 複数のクライアントが同じテストを使用できます。
    間隔 テストを実行する頻度を選択します。

    テストは、間隔を変更するか、テストを削除するまで、選択した間隔で継続的に実行されます。

    URL テスト ターゲットに使用される Horizon Edge の URL。
    [認証] および [リソースの起動] テスト タイプに適用可能な追加プロンプト 説明
    ユーザー名 この Horizon Availability Monitoring テストのテスト アカウントのユーザー名を入力します。
    パスワード この Horizon Availability Monitoring テストのテスト アカウントのパスワードを入力します。
    ドメイン(オプション) テスト ターゲットに使用される Horizon Edge のドメイン。
    [リソースの起動] テスト タイプに適用可能な追加プロンプト 説明
    プール名 起動するデスクトップまたはアプリケーションの名前を指定します。
    [シミュレートされた起動] テスト タイプに適用可能な追加プロンプト 説明
    Horizon Edge HST テストのターゲットとして機能する Edge を選択します。
    Unified Access Gateway のアドレス Unified Access Gateway のアドレス。
    SSL の検証 [SSL の検証] を切り替えます。このオプションをオンに切り替えると、テストはサーバ ID 証明書の有無と信頼性を検証します。

結果

[可用性監視] ページが更新された外観で再表示され、構成されたテスト、クライアント、および結果に関する情報が表示されます。この更新された外観が、今後のページで永続的に表示されます。

最初のテストの構成後の [可用性監視] ページのスクリーンショット

実行できる Horizon Availability Monitoring アクション

最初の Horizon Availability Monitoring テストを作成したら、[可用性監視] ページからいくつかの異なるアクションを実行できます。これにより、最終的に Horizon Availability Monitoring 機能を使用して、Horizon Edge 環境の健全性をテストできます。

次のアクションを実行できます。その多くは、最初の Horizon Availability Monitoring テストを構成する手順と同じか、似ています。最初の Horizon Availability Monitoring テストの構成を参照してください。

注: Horizon Availability Monitoring テストが失敗すると、 [通知] ページに通知が表示されます。このページは、任意のページの右上隅にあるベル ( 通知ベル アイコン) アイコンからアクセスできます。
アクション 説明
[可用性監視] ページで情報をフィルタリングする。 [可用性監視] ページの各タブから、列フィルタを使用して、ニーズに最適な方法で情報を表示できます。
構成済みのテストを追加、編集、削除、または実行する。 [可用性] > [構成済みのテスト] を選択して、次のいずれかのアクションを実行します。
  • 別の Horizon Availability Monitoring テストを追加します。
  • 既存の構成済みのテストを編集します。たとえば、クライアントの追加や変更、テスト間隔の変更を行います。テスト タイプに応じて、テスト アカウントの認証情報を変更したり、プール名を変更したりすることもできます。
  • 既存の構成済みのテストを削除します。たとえば、テストが役に立たなくなった場合などです。
  • 既存の構成済みのテストを手動で実行します。たとえば、次にスケジュール設定されたテストの実行を待つのではなく、今すぐテストを実行する場合などです。
テスト用クライアントを追加、編集、または削除する。 [可用性] > [クライアントのテスト] を選択して、次のいずれかのアクションを実行します。
  • 新しいテスト用クライアントを追加します。
    「インストール可能」クライアント タイプの場合、新しいテスト用クライアントを別の Windows システムにのみ追加できます。
    注: 特定のオペレーティング システムで、一度に 1 つの Horizon Availability Monitoring クライアントがサポートされます。
  • 既存のテスト用クライアントを編集します。

    「インストール可能」クライアント タイプで、クライアントをホストする Windows システムで障害が発生し、再インストールが必要な場合は、新しいクライアントをインストールして元のクライアント レコードと再ペアリングできます。

  • 既存のテスト用クライアントを削除します。たとえば、クライアントが役に立たなくなった場合などです。
テスト結果を表示する。 [可用性] > [テスト結果] を選択して、テスト結果のリストを表示します。

このリストには、30 日間のテスト結果が含まれています。

ページでは、テスト結果のリストを表示できます。たとえば、成功したテストと失敗したテスト(ある場合)を表示できます。失敗したテスト タイプと失敗したタイミングを考慮して、失敗したテストのトラブルシューティングを行います。詳細については、前述のテスト タイプの情報を参照してください。