ユーザーによるビジネスクリティカルなアプリケーションの使用頻度が高くない場合があります。そのようなアプリケーションを、必要な場合にのみユーザーに配信できるようになりました。このセルフサービスに似た機能により、パッケージの作成時に各アプリケーション パッケージの配信モードを設定したり、パッケージの編集時にこのモードを変更したりすることができます。
パッケージ配信モードには、Classic
と On-demand
の 2 種類があります。デフォルトでは、パッケージ配信モードは Classic
に設定されています。
デフォルト(従来)の動作では、割り当てられたアプリケーションは、コンピュータの起動時またはユーザー ログイン時に、アプリケーションがエンド ユーザーによってすぐに要求されない場合でも、エンド ユーザーに配信されます。ユーザーがアプリケーションを必要としている場合にのみアプリケーションを配信するために、オンデマンド配信モードを使用できます。
管理者がパッケージの配信モードに On-demand
を選択すると、[起動] メニューまたはデスクトップでアプリケーションのショートカットのみがエンド ユーザーに表示されます。エンド ユーザーがショートカットを開くと、アプリケーション ボリュームがエンド ユーザーに配信され、仮想化されて起動されます。仮想化時に、アプリケーションの App Volumes オンデマンド ショートカットがアプリケーションのショートカットに置き換えられます。アプリケーションの起動に数秒程度の時間がかかる場合は、アプリケーションの提供が進行中であることを示すメッセージ ボックスがエンド ユーザーに表示されます。
オンデマンド アプリケーション パッケージの配信基準
- Horizon Agent インストーラ ビルド
23.1.0.21387799
以降がインストールされていることを確認します。以前のバージョンの Horizon Agent インストーラを使用してインストールされたエージェント コンピュータにエンド ユーザーがログインし、エンド ユーザーに
on-demand
でアプリケーションを使用する資格が付与されている場合、エンドユーザーにパッケージは配信されません。 - パッケージ化プロセス中にインストールされるアプリケーション プログラムにはショートカットが必要です。
オンデマンドで配信されるアプリケーション パッケージの特性
- ユーザーに割り当てられたアプリケーションのショートカットは、そのユーザーにのみ表示されます。
- オンデマンドで配信されるアプリケーションのパッケージ添付ファイルは、エンド ユーザーがアプリケーションのシミュレーションされたショートカットを起動した後にのみ発生します。
- ファイル タイプの関連付け
既存のパッケージの場合、管理者はパッケージを更新して、パッケージ内のファイル タイプの関連付けデータをキャプチャする必要があります。
- コンテキスト メニュー項目を表示する一部のアプリケーション(7-Zip など)の場合、App Volumes エージェントではアプリケーションを配信するためのエントリ ポイントのみを表示します。コンテキスト メニューでエンド ユーザーに表示されるエントリ ポイントは、パッケージ化中に [VMware App Volumes - パッケージのファイナライズ] ウィンドウで構成された名前です。アプリケーションがエンド ユーザーに配信されると、このエントリ ポイントはアプリケーション固有のメニュー項目に置き換えられます。
- 本質的に動的である OLE と COM、プレビュー ハンドラー、TypeLib は、ユーザーがアプリケーションのオンデマンド ショートカットを起動するまでは使用できません。
- エンド ユーザーは、アプリケーション パスを使用して、オンデマンドでアプリケーションを提供できます。
例:エンド ユーザーは winword.exe を使用して Microsoft Word アプリケーションを開くことができます。この場合、winword.exe がアプリケーション パスです。アプリケーション パスの使い方の詳細については、マイクロソフト社のドキュメントを参照してください。
- 管理者が、カスケードされたサブメニューと、ショートカット、ファイル タイプの関連付け、アプリケーション パスなどのその他の機能を備えたアプリケーションをオンデマンドとして構成した場合、エンド ユーザーは、アプリケーション パッケージが配信された場合にのみカスケードされたサブメニューを表示できます。
- パッケージ化中、App Volumes は、パッケージ マシンで使用されるオペレーティング システムの言語で静的テキストを保存します。パッケージが多言語をサポートしており、エンド ユーザーのエージェント コンピュータで使用されている OS 言語がパッケージ化コンピュータで使用されている言語と異なる場合、エンド ユーザーには、アプリケーション名、ツール チップ、ファイルの説明、およびその他のテキスト要素がパッケージ化マシンで使用されている OS 言語で表示される可能性があります。
パッケージの作成方法の詳細については、Horizon Cloud Service - next-gen を使用した App Volumes アプリケーションの追加を参照してください。