次のリストでは、Horizon Linux デスクトップでサポートされる主な機能を示します。
- Active Directory の統合
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次の Linux ディストリビューションを実行しているインスタント クローン デスクトップでは、PBISO (PowerBroker Identity Services Open) を使用して Active Directory とのオフライン ドメイン参加を実行できます。
- Ubuntu 16.04 および 18.04
- SLED/SLES 12.x SP3
- SLES 12.x SP5
- オーディオ入力
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クライアント ホストからリモート Linux デスクトップへのオーディオ入力リダイレクトがサポートされます。この機能は、USB リダイレクト機能をベースにしていません。この機能を有効にするには、インストール時にこの機能を選択する必要があります。オーディオ アプリケーションの「PulseAudio サーバ(ローカル)」デバイスで、システムのデフォルト オーディオを選択する必要があります。この機能は、次の Linux ディストリビューションでサポートされます。
- MATE または Gnome Flashback (Metacity) デスクトップ環境の Ubuntu 16.04
- MATE または Gnome Ubuntu デスクトップ環境の Ubuntu 18.04
- KDE または Gnome デスクトップ環境の RHEL 7.x
- Gnome デスクトップ環境の RHEL 8.x
- SLED/SLES 12.x SP3
- SLES 12.x SP5
- オーディオ出力
- オーディオ出力リダイレクトがサポートされます。この機能は、デフォルトで有効になっています。この機能を無効にするには、 RemoteDisplay.allowAudio オプションを false に設定する必要があります。Chrome または Firefox ブラウザを使用している場合、VMware Horizon HTML Access により、Linux デスクトップにオーディオ出力サポートが提供されます。
- 自動化されたフル クローン デスクトップ プール
- 単一セッションの Linux デスクトップ用に、自動化されるフル クローン デスクトップ プールを作成できます。
- クライアント ドライブのリダイレクト
- クライアント ドライブ リダイレクト (CDR) 機能を有効にすると、ローカル システムの共有フォルダとドライブにアクセスできます。リモート Linux デスクトップのユーザーのホーム ディレクトリにある tsclient フォルダを使用します。この機能を使用するには、CDR コンポーネントをインストールする必要があります。
- クリップボード リダイレクト
- クリップボード リダイレクト機能を使用すると、リッチ テキストまたはプレーン テキストをクライアント ホストとリモートの Linux デスクトップ間でコピー アンド ペーストできます。 Horizon Agent のオプションを使用して、コピー/ペーストの方向と最大テキスト サイズを設定できます。この機能は、デフォルトで有効になっています。インストール時にこの機能を無効にできます。
- FIPS 140-2 モード
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FIPS (Federal Information Processing Standard) 140-2 モードは、NIST 暗号モジュール認証制度 (CMVP) で検証されていませんが、Linux デスクトップで使用できるようになりました。CentOS を実行しているデスクトップは FIPS モードをサポートしていません。
Horizon Agent for Linux は、FIPS 140-2 準拠の暗号モジュールを実装します。これらのモジュールは、CMVP 証明書 #2839 および #2866 に記載されている動作環境で検証され、このプラットフォームに移植されました。ただし、VMware の NIST CAVP および CMVP 証明書に新しい動作環境を追加するための CAVP および CMVP テスト要件は、プロダクト ロードマップに従って完了します。
注: FIPS 140-2 モードを使用するには、TLS (Transport Layer Security) プロトコル バージョン 1.2 が必要です。 - ヘルプ デスク ツール
- Horizon Help Desk Tool は、Linux デスクトップ セッションのトラブルシューティングに使用できる Web アプリケーションです。 Horizon Help Desk Tool を使用して Horizon ユーザー セッションのステータスを取得したり、トラブルシューティングやメンテナンス操作を実行できます。 Horizon Console での Horizon Help Desk Tool の使用を参照してください。
- Horizon スマート ポリシー
- VMware Dynamic Environment Manager を使用して、特定のリモート Linux デスクトップでの USB リダイレクト、クリップボード リダイレクト、クライアント ドライブ リダイレクト機能の動作を制御する Horizon スマート ポリシー ポリシーを作成できます。 スマート ポリシー の使用を参照してください。
- H.264 エンコーダ
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H.264 は、特に低いバンド幅ネットワークでは、Horizon デスクトップの Blast Extreme のパフォーマンスを改善できます。クライアント システムで H.264 を無効にすると、Blast Extreme は自動的に JPEG/PNG のエンコーディングに戻ります。
H.264 エンコーダには、ハードウェア H.264 のサポートとソフトウェア エンコーダのサポートの両方が含まれます。ハードウェア H.264 のサポートには次の要件があります。- NVIDIA グラフィック カードで vGPU が構成されていること。
- NVIDIA ドライバ 384 シリーズ以降が NVIDIA グラフィック カードにインストールされていること。
システムが前述の要件を満たしている場合、Horizon Agent for Linux はハードウェア H.264 エンコーダを使用します。それ以外の場合には、ソフトウェア H.264 エンコーダが使用されます。
- インスタント クローン フローティング デスクトップ プール
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単一セッションの Linux デスクトップ用に、インスタント クローン フローティング デスクトップ プールを作成できます。この機能は、CentOS を実行しているシステムで使用できません。
詳細については、Linux のインスタント クローン フローティング デスクトップ プールの作成を参照してください。
- K デスクトップ環境
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次の Linux ディストリビューションで K デスクトップ環境 (KDE) がサポートされています。
- RHEL/CentOS 7.x
- Ubuntu 16.04 および 18.04
- キーボード レイアウトおよび言語の同期
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この機能は、クライアントのシステム言語と現在のキーボード レイアウトを Linux デスクトップと同期させるかどうかを指定します。この設定を有効にする、あるいは構成しない場合、同期が許可されます。この設定を無効にすると、同期が許可されません。
この機能は、Horizon Client for Windows のみでサポートされ、英語、フランス語、ドイツ語、日本語、韓国語、スペイン語、簡体字中国語、および繁体字中国語の言語でのみサポートされます。
- 可逆圧縮 PNG
- デスクトップで生成される画像とビデオは、クライアント デバイスで正確なピクセル レベルで表示されます。
- 手動デスクトップ プール
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単一セッションの Linux デスクトップ用に手動デスクトップ プールを構成する場合、マシン ソースに対して次のオプションから選択できます。
- 管理対象仮想マシン - vCenter Server 仮想マシンのマシン ソース。管理対象仮想マシンは、新規およびアップグレードの展開にサポートされます。
- 管理対象外の仮想マシン - 他のソースのマシン ソース。管理対象外の仮想マシンは、管理対象外の仮想マシンの展開からアップグレードする場合にのみ、サポートされます。
注: パフォーマンスを維持するため、管理対象外の仮想マシンは使用しないでください。 - MATE デスクトップ環境
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次の Linux ディストリビューションで MATE デスクトップ環境がサポートされています。
- Ubuntu 16.04
- Ubuntu 18.04
- 複数のモニター
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vGPU デスクトップは、任意の配置の 4 台のモニターで最大 2560 x 1600 の解像度をサポートします。
VMware vSphere® 6.0 以降の 2D デスクトップでは、次の最大解像度がサポートされます。
- 任意の配置の 3 台のモニター - 2560 x 1600
- 任意の配置の 4 台のモニター - 2048 x 1536
- 次の構成の 4 台のモニター - 2560 x 1600:
- 2 台のモニターを下部に配置し、2 台のモニターを上部に配置
- 4 台のモニターを縦に並べて配置。
横に並べて配置した 4 台のモニターで 2560 x 1600 の解像度はサポートされません。
注: 複数のモニター機能を使用するには、 サポート対象のデスクトップ環境の説明に従って、サポートされているデスクトップ環境でデスクトップが実行されていることを確認します。 - VMware Blast のネットワーク インテリジェンス サポート
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VMware Blast のネットワーク インテリジェンス トランスポートがサポートされます。この機能は、デフォルトで有効になっています。
UDP (ユーザー データグラム プロトコル) を有効にすると、Blast は、TCP (伝送制御プロトコル) と UDP の両方の接続を確立します。Blast は、現在のネットワーク条件に基づいて、データ転送を動的に選択し、最高のユーザー エクスペリエンスを実現します。たとえば、ローカル エリア ネットワークでは UDP よりも TCP のほうが適しているため、Blast はデータ転送に TCP を選択します。また、ワイド エリア ネットワーク (WAN) では、UDP のほうが TCP よりもパフォーマンスが良いため、Blast は UDP 転送を選択します。
使用するインライン コンポーネントのいずれかで UDP がサポートされていない場合、Blast は TCP 接続のみを確立します。たとえば、Horizon Connection Server の Blast Security Gateway コンポーネントを使用している場合、TCP 接続のみが確立されます。クライアントとエージェントの両方で UDP が有効な場合でも、Blast Security Gateway が UDP をサポートしていないため、接続では TCP が使用されます。ユーザーが会社のネットワークの外部から接続している場合、UDP コンポーネントは、UDP をサポートする VMware Unified Access Gateway を必要とします。
UDP ベースの Blast 接続を確立するには、次の情報を使用します。- クライアントが Linux デスクトップに直接接続している場合には、クライアントとエージェントの両方で UDP を有効にします。デフォルトでは、クライアントとエージェントの両方で UDP が有効になっています。
- クライアントが Unified Access Gateway を介して Linux デスクトップに接続している場合には、クライアント、エージェント、Unified Access Gateway で UDP を有効にします。
- 公開デスクトップとアプリケーション プール
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手動ファームか、複数セッションの Linux ホスト マシンの自動インスタント クローン ファームのいずれかをベースにして公開デスクトップ プールとアプリケーション プールを作成できます。各公開デスクトップまたはアプリケーションで、同時に複数のユーザー セッションをサポートできます。
公開デスクトップと公開アプリケーションの複数セッション ホストとして構成できるのは、RHEL Workstation 7.8、8.1、8.2 または Ubuntu 18.04 を実行している仮想マシンだけです。公開アプリケーションでは、vGPU 機能はサポートされていません。
詳細については、複数セッションを使用する場合の Linux 公開デスクトップとアプリケーションの設定を参照してください。
- セッション共同作業
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セッション共同作業機能により、ユーザーは既存のリモート Linux デスクトップ セッションに参加するユーザーを招待できます。また、別のユーザーから招待を受信したときに、共同作業セッションに参加できます。この機能は、次の Linux ディストリビューションがインストールされているデスクトップでのみサポートされます。
- Gnome デスクトップ環境の Ubuntu 18.04
- Gnome Classic または KDE デスクトップ環境の RHEL 7.5
- Gnome Classic デスクトップ環境の RHEL 7.6 以降
- Gnome Classic デスクトップ環境の RHEL 8.x
- シングル サインオン
- Linux デスクトップ用の Active Directory シングル サインオン (SSO) を構成できます。
- スマート カード リダイレクト
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スマート カード リダイレクトでは、ローカルのクライアント システムに接続されたスマート カード リーダーを使用して、Linux デスクトップのユーザー認証を行うことができます。この機能は、CentOS を実行しているデスクトップで使用できません。
この機能は、PIV (Personal Identity Verification) カードと CAC (Common Access Card) をサポートします。詳細については、スマート カード リダイレクトの設定を参照してください。
- True SSO のサポート
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Linux デスクトップで True SSO 機能を構成できます。
詳細については、Linux デスクトップでの True SSO のセットアップを参照してください。
- USB リダイレクト
- USB リダイレクト機能により、リモート Linux デスクトップからローカルに接続された USB デバイスにアクセスできます。USB 機能を使用するには、USB リダイレクト コンポーネントと USB VHCI ドライバカーネル モジュールをインストールする必要があります。リダイレクトする USB デバイスを使用できる十分な権限がユーザーに付与されていることを確認します。
- 3Dconnexion マウス
- 3Dconnexion マウスを使用するには、適切なデバイス ドライバをインストールし、Linux デスクトップで USB デバイスの接続メニューを使用してマウスをペアリングする必要があります。
- 3D グラフィックス
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Linux ディストリビューションでは vGPU グラフィックス機能がサポートされています。NVIDIA グラフィック カードの詳細については、NVIDIA のドキュメントを参照してください。
注: vGPU 機能をサポートする NVIDIA グラフィック カードと Linux ディストリビューションの詳細については、 https://docs.nvidia.com/grid/latest/product-support-matrix/index.htmlを参照してください。
Linux デスクトップの制限事項
Linux デスクトップには、次の制限事項があります。
- ロケーション ベースの印刷、リアルタイム ビデオはサポートされません。
- VMware HTML Access ファイル転送はサポートされていません。
複数セッションの公開デスクトップと公開アプリケーションには、追加の制限が適用されます。詳細については、Linux ファーム、公開デスクトップ、公開アプリケーションの考慮事項を参照してください。