Swift は、分散オブジェクト ストレージを提供する OpenStack のコンポーネントです。

重要:

VMware Integrated OpenStack 5.1 では、Swift はテクニカル プレビューのみでの提供となります。現在、本番環境のワークロードの実行はサポートされません。

注:

Swift クラスタ内のノードを削除することはできません。クラスタからノードを削除する場合は、クラスタ全体を削除してから、作成し直す必要があります。

Swift の詳細については、OpenStack Swift ドキュメントを参照してください。

前提条件

  • Swift をデプロイできる十分なリソースがあることを確認します。必要なリソースは、デプロイの規模によって異なります。最小要件については、VMware Integrated OpenStack のハードウェア要件の「追加コンポーネント」セクションを参照してください。

  • Swift 用のネットワークが準備されていることを確認します。必要なネットワーク ポートの関連する表を参照してください。

手順

  1. vSphere Client で、Swift 用の新しいクラスタを作成し、1 台以上のホストとデータストアを追加します。

    Swift は専用のクラスタにデプロイする必要があります。

    • Swift クラスタが管理ネットワークを介して管理クラスタと通信できることを確認します。

    • Swift クラスタ内のすべてのホストがローカル データストアを使用していることを確認します。

  2. OpenStack 管理サーバviouser としてログインします。
  3. Swift クラスタを作成します。
    sudo viocli swift create-cluster --cluster-moid swift-cluster --datastores swift-ds [--storage-node-count storage-nodes] [--proxy-node-count proxy-nodes] [--disk-size GB] [--swift-partition-power-count part-power] [--swift-replica-count replicas] [--swift-min-part-hours time]

    オプション

    説明

    --cluster-moid

    Swift に使用する vSphere クラスタの管理対象オブジェクト ID (MOID) を入力します。

    --datastores

    Swift ストレージに使用する 1 つ以上のデータストアを指定します。エントリが複数ある場合はコンマで区切ります。

    重要:

    Swift ではデータストア クラスタはサポートされません。

    --storage-node-count

    (オプション)作成する Swift ストレージ ノードの数を入力します。デフォルト値は 3 です。

    --proxy-node-count

    (オプション)作成する Swift プロキシ ノードの数を入力します。デフォルト値は 2 です。

    --disk-size

    (オプション)Swift ストレージ ノードのディスク サイズを入力します(GB 単位)。デフォルト値は 2048 です。

    --swift-partition-power-count

    Swift リングのパーティションのべき乗を指定します。リングによって管理されるパーティションの数は、パーティションの値で 2 をべき乗した値に等しくなります。デフォルト値は 10 です。

    --swift-replica-count

    Swift に格納されているオブジェクトに作成するレプリカの数を入力します。デフォルト値は 3 です。

    注:

    レプリカの数は、デプロイ内のストレージ ノードの数を超えることはできません。

    --swift-min-part-hours

    パーティションを別のストレージ ノードに割り当てられるようになるまでの期間(時間単位)を指定します。デフォルト値は 1 です。

    または、JSON 形式で目的の仕様を準備し、sudo viocli swift create-cluster -f spec-file.json を実行して、クラスタを作成することもできます。必要な形式の詳細については、viocli swift コマンドを参照してください。

タスクの結果

Swift クラスタに必要な仮想マシンが作成され、サービスが有効になります。

次のタスク

ストレージ ノードおよびプロキシ ノードをクラスタに追加して、デプロイ環境を拡張できます。詳細については、Swift クラスタへのノードの追加を参照してください。

admin または _member_ ロールのユーザーはデフォルトで Swift 操作を実行できます。ロールを追加または変更するには、custom.yml 内の swift_operator_roles パラメータをコメント解除し、パラメータの値を変更して必要なロールを含めます。次に、viocli deployment configure --tags add_proxy_node --limit swift_proxy,swift_storage を実行して、更新された設定をデプロイします。