IP マルチキャスト ルーティングを使用すると、ホスト(送信元)は 1 つのマルチキャスト アドレスにデータのコピーを送信できます。このデータは、IP マルチキャスト グループ アドレスという特殊な IP アドレスを使用して、受信者のグループに配信されます。マルチキャスト環境では、グループのメンバーかどうかに関係なく、任意のホストがグループにデータを送信できます。ただし、グループに送信されたパケットを受信できるのは、そのグループのメンバーだけです。
NSX は、Internet Group Management Protocol (IGMPv2) と Protocol Independent Multicast (PIM) の 2 つのマルチキャスト ルーティング プロトコルを使用します。PIM スパース モードがサポートされます (PIM-SM)。PIM は、ESG で使用されますが、分散論理ルーターでは使用されません。
NSX でのマルチキャスト サポートの詳細については、 マルチキャスト ルーティングのサポート、制限、およびトポロジーを参照してください。前提条件
トランスポート ゾーンには、マルチキャスト アドレス範囲を設定する必要があります。『NSX インストール ガイド』で「セグメント ID プールとマルチキャスト アドレス範囲の割り当て」を参照してください。
IGMP 設定は、Edge Services Gateway と分散論理ルーター間で同じにする必要があります。
VXLAN に参加しているホストが接続している L2 スイッチで IGMP スヌーピングを有効にします。IGMP スヌーピングが L2 で有効になっている場合は、マルチキャスト対応のネットワークと接続しているルーター または L3 スイッチ上で IGMP クエリアを有効にする必要があります。「論理スイッチの追加」を参照してください。
手順
結果
show logical-router host <host ID> dlr <DLR instance> mrouting-domain
を実行します。
次の出力例で、ホストは host-19、分散論理ルーター インスタンスは edge-1 です。
cli>show logical-router host host-19 dlr edge-1 mrouting-domain VDR Mcast Routing Domain configurations: Vdr Name: edge-1 Vdr ID: 0x00002328 Multicast Routing Doman: Enabled Replication Mcst Grp Start IP: 237.0.0.0 Replciation Mcast Grp Mask: 255.255.255.0 Control VNI: 9008 Uplink VNI: 9007 IGMP Query Interval: 30 sec IGMP Query Response Interval: 10 sec IGMP Robustness Variable: 2 Group membership Interval: 70 se