NSX Data Center 6.4.2 以降では、マルチキャスト ルーティングがサポートされます。

NSX は、Internet Group Management Protocol (IGMPv2) と Protocol Independent Multicast (PIM) の 2 つのマルチキャスト ルーティング プロトコルを使用します。PIM スパース モードがサポートされます (PIM-SM)。PIM は、ESG で使用されますが、分散論理ルーターでは使用されません。

  • ESG と分散論理ルーターの間では、マルチキャスト ルーティングがサポートされます。
  • 受信側のホストがローカルのマルチキャスト ルーターにグループ メンバーシップをアドバタイズし、マルチキャスト グループへの参加や離脱を可能にします。
  • Protocol-Independent Multicast (PIM) は、ルーター間の通信に使用されます。レシーバが開始したメンバーシップの IP マルチキャスト サービス モードを維持します。

ルーティング プロトコルが初めて有効になった後(または、無効になって再度有効になった後)、プロトコルが収束し、トラフィックに対応するルートが学習されて配置されるまで、トラフィックは転送されません。マルチキャスト ネットワークの場合、トラフィック転送でユニキャストとマルチキャストの両方のルーティング プロトコルが収束する必要があります。また、PIM スパース モードの場合、マルチキャスト グループの制御トラフィックまたはデータ トラフィックが処理される前に、マルチキャスト グループのランデブー ポイント (RP) が認識される必要があります。PIM ブートストラップ メカニズムで RP 情報が配布される場合、PIM ネイバーからのブートストラップ メッセージが受信された後にのみ候補の RP が学習されます。これらのメッセージでは、RFC のデフォルト周期が 60 秒に設定されています。静的 RP が設定されている場合、RP 情報はすぐに利用できるため、ブートストラップ メカニズムに関連する遅延を回避できます。

サポートと制限:
  • IPv4 がサポートされます。
  • IGMPv2 がサポートされます。
  • PIM スパース モードがサポートされます。
  • ランデブー ポイント情報は、ブートストラップ メッセージを介して配信することも、静的に設定することもできます。
  • レプリケーションのマルチキャスト範囲は、トランスポート ゾーンのマルチキャスト範囲と重複しないようにする必要があります。
  • Edge Services Gateway (ESG) は、ブートストラップの候補ルーターにできません。
  • ESG は、ランデブー ポイント (RP) にできません。
  • マルチキャストのレシーバとなる仮想マシンを vMotion で移行中に、1 ~ 2 秒間マルチキャスト トラフィックが失われることがあります。
  • NSX 6.4.7 以降では、マルチキャスト トラフィックで分散ファイアウォール (DFW) がサポートされています。ただし、IPFIX はマルチキャストでサポートされていません。
  • NSX 6.4.7 以降では、マルチキャスト トラフィックで Edge ファイアウォールがサポートされています。Edge ファイアウォールは、IP ヘッダーのプロトコルに基づく IGMP パケットのフィルタリングをサポートします。このファイアウォールは、メンバーシップ レポートやグループの離脱など、IGMP パケットのタイプをフィルタリングできません。
トポロジ:
  • Cross-vCenter 環境では、同じユニバーサル TLS にマルチキャストの 2 つの Edge サービス ゲートウェイを接続することはできません。
  • Edge Services Gateway の 1 つの階層がサポートされています。
  • 単一の分散論理ルーター。つまり、ESG で 1 つのダウンリンクのみ。
  • NSX 6.4.5 以降では、ESG ごとに 2 つまでのアップリンク インターフェイスと 1 つのダウンリンク インターフェイスでマルチキャストがサポートされます。ただし、NSX Edge が 6.4.4 以前の場合は、ESG ごとに 1 つのアップリンク インターフェイスと 1 つのダウンリンク インターフェイスでマルチキャストがサポートされます。
  • 分散論理ルーターでは、1 つのアップリンク インターフェイスと複数の内部インターフェイスでマルチキャストがサポートされます。
  • NSX 6.4.7 以降では、各 ESG に対して 1 つの GRE トンネルで PIM がサポートされます。PIM は、ESG のアップリンク インターフェイス(最大 2 つまで)または 1 つの GRE トンネル インターフェイスで有効にできますが、両方で同時に有効にすることはできません。NSX ネットワークの外部にある送信元、受信者、RP にアクセスするには、スタティック ルートで、GRE トンネル エンドポイントの IP アドレスをネクスト ホップとして設定する必要があります。
  • ESG 高可用性を有効にすると、アクティブ/スタンバイの高可用性がサポートされます。ECMP によるアクティブ/アクティブの高可用性はサポートされません。
  • 30 秒間の高可用性フェイルオーバー時間。
  • コールド スタンバイ。mroutes または mFIB の同期はありません。
  • マルチキャスト ルーティングの論理スイッチで、L2 ブリッジはサポートされません。
  • マルチキャスト ルーティングの論理スイッチで、ハードウェア VTEP ゲートウェイ(ToR ゲートウェイ)はサポートされません。