サーバ プールを追加すると、バックエンド サーバを柔軟かつ効率的に管理、共有することができますサーバ プールはロード バランサの分散方法を管理するもので、サービス モニターで健全性チェック パラメータを確認できます。
手順
- vSphere Web Client にログインします。
- [ネットワークとセキュリティ (Networking & Security)] > [NSX Edge] の順にクリックします。
- NSX Edge をダブルクリックします。
- [管理 (Manage)] > [ロード バランサ (Load Balancer)] > [プール (Pools)] の順にクリックします。
- [追加 (Add)] をクリックします。
- ロード バランサ プールの名前と説明を入力します。
- 有効にしたサービスごとにアルゴリズム調整方法を選択できます。
オプション 説明 IP-HASH 送信元 IP アドレスのハッシュ、および実行されているすべてのサーバの重みの合計に基づいて、サーバを選択します。
このオプションでは、アルゴリズムのパラメータは無効になります。
LEASTCONN サーバの既存の接続数に基づいて、クライアント要求を複数のサーバに配信します。
新しい接続は、接続数が最も少ないサーバに送信されます。
このオプションでは、アルゴリズムのパラメータは無効になります。
ROUND_ROBIN 各サーバは、割り当てられている重みに従って順番に使用されます。
これは、サーバの処理時間が等分されたままになる場合に、最も円滑で公平なアルゴリズムです。
このオプションでは、アルゴリズムのパラメータは無効になります。
URI URI の左側の部分 (疑問符の前の部分) がハッシュされ、実行中のサーバの合計重みによって除算されます。
結果により、要求を受信するサーバが指定されます。これにより、サーバが起動したり停止したりしない限り、URI がいつも同じサーバに送信されるようにします。
URI アルゴリズム パラメータには 2 つのオプション(uriLength=<len> 、uriDepth=<dep>)があります。長さのパラメータの範囲は 1<=len<256 です。深さのパラメータの範囲は 1<=dep<10 です。
長さと深さのパラメータには、正の整数が続きます。これらのオプションでは、URI の最初の部分のみに基づいてサーバの調整を行うことができます。長さのパラメータは、アルゴリズムが URI の最初の部分に定義された文字だけを対象としてハッシュを計算することを示します。
深さのパラメータは、ハッシュの計算に使用されるディレクトリの最大の深さを示します。要求に含まれる各スラッシュが 1 つのレベルとして数えられます。両方のパラメータが指定されている場合は、いずれかのパラメータに達したときに評価が停止します。
HTTPHEADER 各 HTTP 要求で HTTP ヘッダー名の検索が行われます。
かっこで囲まれたヘッダー名は、ACL の hdr() 関数と同様に大文字と小文字が区別されません。ヘッダーがない、または値を含んでいない場合は、ラウンド ロビン アルゴリズムが適用されます。
HTTPHEADER アルゴリズム パラメータのオプションは 1 つ (headerName=<name>) です。たとえば、host を HTTPHEADER アルゴリズム パラメータとして使用できます。
URL 引数に指定される URL パラメータは、各 HTTP GET 要求のクエリ文字列内で検索されます。
パラメータの後ろに等号の = と値が続く場合、その値がハッシュされ、実行されるサーバの重みの合計で割られます。結果により、要求を受信するサーバが指定されます。このプロセスを使用して要求に含まれるユーザー ID が追跡され、サーバの起動または停止が起こらない限り、常に同じユーザー ID が同じサーバに送信されます。
値またはパラメータが検出されない場合は、ラウンド ロビン アルゴリズムが適用されます。
URL アルゴリズム パラメータのオプションは 1 つ (urlParam=<url>) です。
- (オプション) [モニター (Monitors)] ドロップダウン メニューから、既存のデフォルトまたはカスタムのモニターを選択します。
- (オプション) プールに IP トラフィックのタイプを選択します。デフォルトは、任意の IP トラフィックです。
- バックエンド サーバがクライアント IP アドレスを認識できるようにするには、[透過的 (Transparent)] オプションを有効にします。詳細については、論理ロード バランサを参照してください。
デフォルト値である [透過的] を選択しないと、バックエンド サーバは、トラフィックの送信元の IP アドレスをロード バランサの内部 IP アドレスと認識します。[透過的] を選択する場合、送信元の IP アドレスは実際のクライアント IP アドレスになり、戻りパケットに NSX Edge デバイスを経由させるには、 NSX Edge をデフォルト ゲートウェイとして設定する必要があります。
- メンバーをプールに追加します。
- [追加 (Add)] をクリックします。
- サーバ メンバーの名前と IP アドレスを入力するか、または [選択 (Select)] をクリックしてグループ オブジェクトを割り当てます。
注: IP アドレスではなくグループ オブジェクトを使用する場合は、各仮想マシンに VMware Tools がインストールされているか、有効な IP アドレス検出方法(DHCP スヌーピング、ARP スヌーピング、またはその両方)が設定されている必要があります。詳細については、 仮想マシンの IP アドレス検出を参照してください。グループ オブジェクトは、 vCenter Server または NSX のいずれかになります。
- メンバーのステータスとして [有効 (Enable)]、[無効 (Disable)]、または [ドレイン (Drain)] を選択します。
- [ドレイン (Drain)] - メンテナンスのため、サーバを正常な手順で強制的にシャットダウンします。プール メンバーを「ドレイン」に設定すると、ロード バランシングからバックエンド サーバが削除されますが、このサーバは、クライアントのパーシステンス用の既存または新規の接続に使用できます。ドレイン状態で動作するパーシステンスは、送信元の IP アドレスのパーシステンス、Cookie の挿入、Cookie へのプリフィックスの追加です。
注: [アクセラレーションの有効化 (Enable Acceleration)] が設定されている NSX Edge ロード バランサでは、ドレイン状態を有効にできません。詳細については ロード バランサ サービスの設定を参照してください。注: NSX Edge で高可用性設定を有効にして無効にすると、送信元 IP アドレスのセッション維持では、セッション維持とドレイン状態が解除されます。
- [有効 (Enable)] - サーバがメンテナンス モードから運用モードに切り替わります。プール メンバーの状態は、[ドレイン (Drain)] または [無効 (Disabled)] である必要があります。
- [無効 (Disable)] - サーバはメンテナンス モードのままになります。
注: プール メンバーの状態を [無効 (Disabled)] から [ドレイン (Drain)] には変更できません。
- [ドレイン (Drain)] - メンテナンスのため、サーバを正常な手順で強制的にシャットダウンします。プール メンバーを「ドレイン」に設定すると、ロード バランシングからバックエンド サーバが削除されますが、このサーバは、クライアントのパーシステンス用の既存または新規の接続に使用できます。ドレイン状態で動作するパーシステンスは、送信元の IP アドレスのパーシステンス、Cookie の挿入、Cookie へのプリフィックスの追加です。
- メンバーがトラフィックを受信するポートと、メンバーが健全性を監視する ping を受信する監視ポートを入力します。
関連する仮想サーバにポート範囲が設定されている場合、ポートの値は Null になります。
- [重み] に、このメンバーが処理できるトラフィックの割合を入力します。
- メンバーが処理できる最大同時接続数を入力します。
受信要求は、最大数を超えるとキューに入れられ、接続が解放されるまで待機します。
- メンバーが常に受け入れる最小同時接続数を入力します。
- [OK] をクリックします。
- [追加 (Add)] または [OK] をクリックします。