NSX Data Center for vSphere のインストールまたはアップグレードを行う前に、ネットワーク構成とリソースについて検討します。vCenter Server ごとに 1 つの NSX Manager をインストールできます。ESXi ホストあたり 1 つの ゲスト イントロスペクション インスタンス、データ センターあたり複数の NSX Edge インスタンスをインストールできます。
ハードウェア
次の表は、NSX Data Center for vSphere アプライアンスのハードウェア要件です。
アプライアンス | メモリ | vCPU | ディスク容量 |
---|---|---|---|
NSX Manager | 16 GB(大規模な環境の場合は 24 GB) | 4 大規模な環境の場合: 8 以下(6.4.0 から 6.4.6) 32 以下(6.4.7 以降) |
60 GB |
NSX Controller | 4 GB | 4 | 28 GB |
NSX Edge (分散論理ルーターは Compact アプライアンスとしてデプロイ) |
[Compact]: 512 MB [Large]: 1 GB Quad Large:4 GB(6.4.9 以降)、2 GB(6.4.0 ~ 6.4.8) [X-Large]:8 GB |
[Compact]: 1 [Large]: 2 [Quad Large]: 4 [X-Large]: 6 |
[Compact、Large]:640 MB のディスク 1 台 + 512 MB のディスク 1 台 [Quad Large]:640 MB のディスク 1 台 + 512 MB のディスク 2 台 [X-Large]:640 MB のディスク 1 台 + 2 GB のディスク 1 台 + 512 MB のディスク 1 台 |
ゲスト イントロスペクション | 2 GB | 2 | 5 GB(プロビジョニング後の容量は 6.26 GB) |
一般的なガイドラインとして、NSX で管理する環境に 256 を超えるハイパーバイザーが含まれる場合、NSX Manager のリソースを少なくとも vCPU 8 個とメモリ 24 GB に増やしてください。vCPU は 32 個以下にしてください。構成の上限については、VMware 構成の上限ツールの「NSX Data Center for vSphere」セクションを参照してください。記載されている構成の上限は、NSX Manager アプライアンスのサイズが Large であることを前提としています。特定のサイジングに関する情報については、VMware サポートにお問い合わせください。
仮想アプライアンスへのメモリと vCPU の割り当てを増加させる方法については、『vSphere 仮想マシン管理』の「メモリ リソースの割り当て」と「仮想 CPU 数の変更」を参照してください。
ゲスト イントロスペクション アプライアンスにプロビジョニングされた容量は、ゲスト イントロスペクション に 6.26 GB と表示されます。これは、クラスタ内の複数のホストが 1 つのストレージを共有している場合、vSphere ESX Agent Manager が高速クローン用にサービス仮想マシンのスナップショットを作成するためです。このオプションを ESX Agent Manager で無効にする方法については、ESX Agent Manager のドキュメントを参照してください。
ネットワークの遅延
コンポーネント | 遅延の最大値 |
---|---|
NSX Manager と NSX Controller ノード | 150 ms RTT |
NSX Manager と ESXi ホスト | 150 ms RTT |
NSX Manager と vCenter Server システム | 150 ms RTT |
NSX Managerと Cross-vCenter NSX 環境の NSX Manager | 150 ms RTT |
NSX Controller と ESXi ホスト | 150 ms RTT |
ソフトウェア
最新の相互運用性の情報については、http://partnerweb.vmware.com/comp_guide/sim/interop_matrix.phpで、製品の相互運用性マトリックスを参照してください。
NSX Data Center for vSphere、vCenter Server、ESXi の推奨バージョンについては、アップグレードする NSX Data Center for vSphere バージョンのリリース ノートを参照してください。リリース ノートは、NSX Data Center for vSphere ドキュメント サイト https://docs.vmware.com/jp/VMware-NSX-for-vSphere/index.html で入手できます。
コンポーネント |
バージョン |
---|---|
NSX Manager | 6.2 以降 |
NSX Controller | 6.2 以降 |
vCenter Server | 6.0 以降 |
ESXi | ESXi 6.0 以降 NSX 6.2 以降の VIB が準備されているホスト クラスタ |
Cross-vCenter NSX 環境のすべての NSX Manager を 1 つの vSphere Web Client から管理するには、vCenter Server システムを拡張リンク モードで接続する必要があります。『vCenter Server およびホスト管理』の「拡張リンク モードの使用」を参照してください。
パートナーのソリューションと NSX との互換性を確認するには、VMware 互換性ガイドで ネットワークとセキュリティ (http://www.vmware.com/resources/compatibility/search.php?deviceCategory=security) を参照してください。
クライアントとユーザー アクセス
- 正引き/逆引きの名前解決。これは、vSphere インベントリに ESXi ホストを名前で追加した場合に必要です。この機能がないと、NSX Manager は IP アドレスを解決できません。
- 仮想マシンを追加、パワーオンの権限。
- 仮想マシンのファイルを保存するデータストアへのアクセス、そのデータストアにファイルをコピーするためのアカウント権限。
- NSX Manager ユーザー インターフェイスにアクセスするには、Web ブラウザで Cookie を有効にする必要があります。
- NSX Manager と ESXiホスト、vCenter Server、デプロイする NSX Data Center for vSphere アプライアンスの間でポート 443 を開く必要があります。このポートは、ESXi ホストから OVF ファイルをダウンロードして展開するために必要です。
- 使用している vSphere Client または vSphere Web Client のバージョンでサポートされている Web ブラウザは次のとおりです。サポートされている Web ブラウザのリストについては、https://docs.vmware.com/jp/VMware-NSX-Data-Center-for-vSphere/6.4/rn/nsx-vsphere-client-65-functionality-support.htmlを参照してください。
Microsoft Internet Explorer ブラウザ(32 ビットおよび 64 ビット)は NSX 6.4.x ではサポートされていません。
- vSphere 6.5 と NSX Data Center for vSphere 6.4 で vSphere Client (HTML5) を使用する方法については、https://docs.vmware.com/jp/VMware-NSX-for-vSphere/6.4/rn/nsx-vsphere-client-65-functionality-support.html を参照してください。