This site will be decommissioned on December 31st 2024. After that date content will be available at techdocs.broadcom.com.

ワークロード クラスタでの Prometheus の展開

このトピックでは、ワークロード クラスタに Prometheus を展開する方法について説明します。次の手順は、vSphere、Amazon Web Services (AWS)、および Azure の展開に適用されます。

Prometheus

Prometheus はオープンソース システムの監視およびアラート ツールキットです。Tanzu Kubernetes Grid には Prometheus 用の署名付きバイナリが含まれており、ワークロード クラスタに展開してクラスタの健全性とサービスを監視できます。

前提条件

重要

Tanzu Kubernetes Grid での IPv6 アドレスのサポートは制限されています。「IPv6 でのクラスタの展開(vSphere のみ)」を参照してください。IPv6 のみのネットワーク環境に展開しない場合は、次の手順で IPv4 アドレスを指定する必要があります。

Prometheus 展開のためのワークロード クラスタの準備

クラスタを準備するには、次の手順を実行します。

  1. Prometheus を展開するワークロード クラスタの管理者認証情報を取得します。例:

    tanzu cluster kubeconfig get my-cluster --admin
    
  2. kubectl のコンテキストをクラスタに設定します。例:

    kubectl config use-context my-cluster-admin@my-cluster
    

(オプション)Prometheus の入力方向の有効化

入力方向を有効にするには、次のオプションのパッケージをインストールできます。

  1. cert-manager をインストールします。詳細については、「証明書管理用の cert-manager のインストール」を参照してください。
  2. Contour をインストールします。詳細については、「入力方向制御のための Contour のインストール」を参照してください。

次の「ワークロード クラスタへの Prometheus の展開」に進みます。

ワークロード クラスタへの Prometheus の展開

Prometheus をインストールするには、次の手順を実行します。

  1. クラスタに、tanzu-standard リポジトリなどの Prometheus パッケージがインストールされたパッケージ リポジトリがない場合は、次の方法でインストールします。

    プランベースのクラスタ(レガシー)をターゲットとする場合は、この手順をスキップします。プランベースのクラスタの場合は、tanzu-standard パッケージ リポジトリは、すべてのクラスタの tanzu-package-repo-global 名前空間で自動的に有効になります。

    tanzu package repository add PACKAGE-REPO-NAME --url PACKAGE-REPO-ENDPOINT --namespace tkg-system
    

    ここで、

    • PACKAGE-REPO-NAME はパッケージ リポジトリの名前です。tanzu-standard や、ADDITIONAL_IMAGE_REGISTRY 変数で構成されたプライベート イメージ レジストリの名前が入ります。
    • PACKAGE-REPO-ENDPOINT はパッケージ リポジトリの URL です。

      • このリリースでは、tanzu-standard の URL は projects.registry.vmware.com/tkg/packages/standard/repo:v2.2.0 です。Tanzu CLI からこの値を取得するには、「パッケージ リポジトリの一覧表示」を参照してください。また、Tanzu Mission Control では [クラスタ (Cluster)] ペインの [アドオン (Addons)] > [リポジトリ (Repositories)] リストを参照してください。
  2. Prometheus パッケージがワークロード クラスタで使用可能であることを確認します。

    tanzu package available list -A
    
  3. 使用可能なパッケージのバージョンを取得します。

    tanzu package available list prometheus.tanzu.vmware.com -A
    | Retrieving package versions for prometheus.tanzu.vmware.com...
     NAME                           VERSION                          RELEASED-AT           NAMESPACE
     prometheus.tanzu.vmware.com    2.37.0+vmware.3-tkg.1            2020-11-24T18:00:00Z  tanzu-package-repo-global
    
    重要

    ワークロード クラスタが Kubernetes 1.25 を実行している場合は、Prometheus バージョン 2.37.0+vmware.3-tkg.1 をインストールする必要があります。Prometheus パッケージの以前のバージョン(バージョン 2.37.0+vmware.1-tkg.1 など)はリポジトリで使用できますが、Kubernetes 1.25 と互換性がありません。

Prometheus を展開する準備ができたら、次の操作を実行できます。

vSphere with Tanzu:vSphere Supervisor Cluster によって作成されたワークロード クラスタに Prometheus パッケージを展開するには、カスタム値を使用して展開する必要があります。Prometheus パッケージは、vSphere 7.0 U3 上のワークロード クラスタに対しては検証されていません。

デフォルト構成での Prometheus の展開

パッケージのバージョンを確認して取得したら、パッケージをインストールできます。

  1. デフォルト値を使用して Prometheus パッケージをインストールします。

    tanzu package install prometheus \
    --package prometheus.tanzu.vmware.com \
    --version AVAILABLE-PACKAGE-VERSION \
    --namespace TARGET-NAMESPACE
    

    ここで、

    • TARGET-NAMESPACE は、Prometheus パッケージをインストールする名前空間です。たとえば、my-packages または tanzu-cli-managed-packages 名前空間などです。

      • --namespace フラグが指定されていない場合、Tanzu CLI は default 名前空間を使用します。Prometheus ポッドおよび Prometheus コンポーネントに関連付けられているその他のリソースは、tanzu-system-monitoring 名前空間に作成されます。この名前空間には Prometheus パッケージをインストールしないでください。
      • 指定された名前空間は、たとえば kubectl create namespace my-packages を実行することによってすでに存在している必要があります。
    • AVAILABLE-PACKAGE-VERSION は、前述の手順で取得したバージョンです。例:2.37.0+vmware.3-tkg.1

    例:

    tanzu package install prometheus --package prometheus.tanzu.vmware.com --namespace my-packages --version 2.37.0+vmware.3-tkg.1
    
    \ Installing package 'prometheus.tanzu.vmware.com'
    | Getting package metadata for 'prometheus.tanzu.vmware.com'
    | Creating service account 'prometheus-my-packages-sa'
    | Creating cluster admin role 'prometheus-my-packages-cluster-role'
    | Creating cluster role binding 'prometheus-my-packages-cluster-rolebinding'
    - Creating package resource
    \ Package install status: Reconciling
    
    Added installed package 'prometheus' in namespace 'my-packages'
    
  2. vSphere with TanzuvSphere with Tanzu 機能が有効になっている vSphere 8 および vSphere 7.0 U2 では、tanzu package install prometheus コマンドで、「Failed to get final advertise address: No private IP address found, and explicit IP not provided」というエラーが返されることがあります。

    このエラーを修正するには、パッケージ オーバーレイを作成して適用し、alertmanager コンポーネントを再構成します。

    1. 次を含むファイル overlay-alertmanager.yaml を作成します。

      ---
      #@ load("@ytt:overlay", "overlay")
      
      #@overlay/match by=overlay.and_op(overlay.subset({"kind": "Deployment"}), overlay.subset({"metadata": {"name": "alertmanager"}}))
      ---
      spec:
        template:
          spec:
            containers:
              #@overlay/match by="name",expects="0+"
              - name: alertmanager
                args:
                  - --cluster.listen-address=
      
    2. オーバーレイのシークレットを作成します。

      kubectl create secret generic alertmanager-overlay -n tanzu-package-repo-global -o yaml --dry-run=client --from-file=overlay-alertmanager.yaml | kubectl apply -f -
      
    3. シークレットを使用してパッケージに注釈を付けます。

      kubectl annotate PackageInstall prometheus -n tanzu-package-repo-global ext.packaging.carvel.dev/ytt-paths-from-secret-name.1=alertmanager-overlay
      

以下の「Prometheus の展開の確認」に進みます。

カスタム値を使用した Prometheus の展開

ユーザー指定の値を使用して Prometheus パッケージをインストールするには、次の手順を実行します。

  1. 構成ファイルを作成します。このファイルは、Prometheus パッケージを構成します。

    tanzu package available get prometheus.tanzu.vmware.com/PACKAGE-VERSION --default-values-file-output FILE-PATH
    

    ここで、PACKAGE-VERSION はインストールする Prometheus パッケージのバージョンで、FILE-PATHprometheus-data-values.yaml などの構成ファイルを保存する場所です。上記のコマンドを実行すると、デフォルト値を含む prometheus-data-values.yaml という名前の構成ファイルが作成されます。以前のバージョンでは、このファイルは prometheus-data-values.yaml と呼ばれていました。

    prometheus-data-values.yaml で使用する構成パラメータの詳細については、以下の「Prometheus パッケージ構成パラメータ」を参照してください。

  2. vSphere with Tanzu:vSphere Supervisor Cluster によって作成されたワークロード クラスタに Prometheus を展開する場合は、prometheus-data-values.yaml ファイルの prometheus.pvc.storageClassName および alertmanager.pvc.storageClassName に null 以外の値を設定します。

    ingress:
      enabled: true
      virtual_host_fqdn: "prometheus.corp.tanzu"
      prometheus_prefix: "/"
      alertmanager_prefix: "/alertmanager/"
      prometheusServicePort: 80
      alertmanagerServicePort: 80
    prometheus:
      pvc:
        storageClassName: STORAGE-CLASS
    alertmanager:
      pvc:
        storageClassName: STORAGE-CLASS
    

    ここで、STORAGE-CLASS は、kubectl get storageclass によって返されるクラスタのストレージ クラスの名前です。

  3. prometheus-data-values.yaml ファイルに必要な変更を加えた後、そのファイルのすべてのコメントを削除します。

    yq -i eval '... comments=""' prometheus-data-values.yaml
    
  4. パッケージの展開:

    tanzu package install prometheus \
    --package prometheus.tanzu.vmware.com \
    --version PACKAGE-VERSION \
    --values-file prometheus-data-values.yaml \
    --namespace TARGET-NAMESPACE
    

    ここで、

    • TARGET-NAMESPACE は、Prometheus パッケージ、Prometheus パッケージ アプリケーション、およびパッケージを記述するその他の Kubernetes リソースをインストールする名前空間です。たとえば、my-packages または tanzu-cli-managed-packages 名前空間などです。--namespace フラグが指定されていない場合、Tanzu CLI は default 名前空間を使用します。Prometheus ポッドおよび Prometheus コンポーネントに関連付けられているその他のリソースは、tanzu-system-monitoring 名前空間に作成されます。この名前空間には Prometheus パッケージをインストールしないでください。
    • PACKAGE-VERSION は、前述の手順で取得したバージョンです。例:2.37.0+vmware.3-tkg.1

以下の「Prometheus の展開の確認」に進みます。

Prometheus の展開の確認

Prometheus を展開したら、展開が成功したことを確認できます。

  1. Prometheus パッケージがインストールされていることを確認します。例:

    tanzu package installed list -A
    / Retrieving installed packages...
    NAME            PACKAGE-NAME                       PACKAGE-VERSION                STATUS                   NAMESPACE
    cert-manager    cert-manager.tanzu.vmware.com      1.1.0+vmware.1-tkg.2           Reconcile succeeded      my-packages
    prometheus      prometheus.tanzu.vmware.com        2.37.0+vmware.3-tkg.1          Reconcile succeeded      my-packages
    antrea          antrea.tanzu.vmware.com                                           Reconcile succeeded      tkg-system
    metrics-server  metrics-server.tanzu.vmware.com                                   Reconcile succeeded      tkg-system
    vsphere-cpi     vsphere-cpi.tanzu.vmware.com                                      Reconcile succeeded      tkg-system
    vsphere-csi     vsphere-csi.tanzu.vmware.com                                      Reconcile succeeded      tkg-system
    

    prometheus パッケージと prometheus アプリケーションは、tanzu package install コマンドを実行するときに指定した名前空間にインストールされます。

  2. prometheus アプリケーションが正常に調整されていることを確認します。

    kubectl get apps -A
    

    例:

    NAMESPACE     NAME                                DESCRIPTION           SINCE-DEPLOY   AGE
    my-packages   cert-manager                        Reconcile succeeded   74s            29m
    my-packages   prometheus                          Reconcile succeeded   20s            33m
    tkg-system    antrea                              Reconcile succeeded   70s            3h43m
    [...]
    

    ステータスが Reconcile succeeded でない場合は、prometheus アプリケーションの完全なステータスの詳細を表示します。完全なステータスを表示すると、問題のトラブルシューティングに役立ちます。

    kubectl get app prometheus --namespace PACKAGE-NAMESPACE -o yaml
    

    ここで、PACKAGE-NAMESPACE は、パッケージをインストールした名前空間です。

  3. クラスタで実行されているすべてのポッドを一覧表示して、新しいサービスが実行されていることを確認します。

    kubectl get pods -A
    

    tanzu-system-monitoring 名前空間に、ポッドで実行されている prometheusalertmanagernode_exporterpushgatewaycadvisor および kube_state_metrics サービスが表示されます。

    NAMESPACE               NAME                                    READY   STATUS    RESTARTS   AGE
    [...]
    tanzu-system-monitoring   alertmanager-d6bb4d94d-7fgmb                             1/1     Running   0          35m
    tanzu-system-monitoring   prometheus-cadvisor-pgfck                                1/1     Running   0          35m
    tanzu-system-monitoring   prometheus-kube-state-metrics-868b5b749d-9w5f2           1/1     Running   0          35m
    tanzu-system-monitoring   prometheus-node-exporter-97x6c                           1/1     Running   0          35m
    tanzu-system-monitoring   prometheus-node-exporter-dnrkk                           1/1     Running   0          35m
    tanzu-system-monitoring   prometheus-pushgateway-84cc9b85c6-tgmv6                  1/1     Running   0          35m
    tanzu-system-monitoring   prometheus-server-6479964fb6-kk9g2                       2/2     Running   0          35m
    [...]
    

Prometheus ポッドおよび Prometheus コンポーネントに関連付けられているその他のリソースは、prometheus-data-values.yaml で指定した名前空間に作成されます。デフォルトの名前空間を使用している場合は、tanzu-system-monitoring 名前空間に作成されます。

Prometheus パッケージ構成パラメータ

Prometheus パッケージの構成パラメータを表示するには、次の 2 つの方法があります。

パッケージ スキーマの確認

パッケージ スキーマを取得するには、次の手順を実行します。

tanzu package available get prometheus.tanzu.vmware.com/2.37.0+vmware.3-tkg.1 -n AVAILABLE-PACKAGE-NAMESPACE --values-schema

このコマンドは、Prometheus パッケージの構成パラメータとそのデフォルト値を一覧表示します。この出力を使用して、上記の「 カスタム値を使用した Prometheus の展開」で作成した prometheus-data-values.yml ファイルを更新できます。

構成パラメータの確認

次の表に、Prometheus パッケージの構成パラメータとそのデフォルト値を示します。

上記の「カスタム値を使用した Prometheus の展開」で作成した prometheus-data-values.yml ファイルに次の構成値を設定できます。

パラメータ 説明 タイプ デフォルト
namespace Prometheus が展開される名前空間。 文字列 tanzu-system-monitoring
prometheus.deployment.replicas Prometheus レプリカの数。 文字列 1
prometheus.deployment.containers.args Prometheus コンテナの引数。このパラメータを構成して、保持時間を変更できます。Prometheus ストレージ パラメータの構成の詳細については、Prometheus のドキュメントを参照してください。 保持時間が長い場合は、保持時間が短い場合よりも多くのストレージ容量が必要になります。保持時間を大幅に増やす場合は、パーシステント ボリューム要求サイズを増やす必要がある場合があります。 リスト 該当なし
prometheus.deployment.containers.resources Prometheus コンテナのリソース要求と制限。 マップ {}
prometheus.deployment.podAnnotations Prometheus 展開ポッドの注釈。 マップ {}
prometheus.deployment.podLabels Prometheus 展開ポッドのラベル。 マップ {}
prometheus.deployment.configMapReload.containers.args Configmap-reload コンテナの引数。 リスト 該当なし
prometheus.deployment.configMapReload.containers.resources Configmap-reload コンテナのリソース要求と制限。 マップ {}
prometheus.service.type Prometheus を公開するサービスのタイプ。サポートされる値:ClusterIP 文字列 ClusterIP
prometheus.service.port Prometheus サービス ポート。 整数 80
prometheus.service.targetPort Prometheus サービスのターゲット ポート。 整数 9090
prometheus.service.labels Prometheus サービス ラベル。 マップ {}
prometheus.service.annotations Prometheus サービスの注釈。 マップ {}
prometheus.pvc.annotations ストレージ クラスの注釈。 マップ {}
prometheus.pvc.storageClassName パーシステント ボリュームの要求に使用するストレージ クラス。これはデフォルトで null で、デフォルトのプロビジョナが使用されます。 文字列 null
prometheus.pvc.accessMode パーシステント ボリューム要求に対しアクセス モードを定義します。サポートされる値:ReadWriteOnceReadOnlyManyReadWriteMany 文字列 ReadWriteOnce
prometheus.pvc.storage パーシステント ボリューム要求に対しストレージ サイズを定義します。 文字列 150Gi
prometheus.config.prometheus_yml グローバル Prometheus 構成の詳細については、Prometheus のドキュメントを参照してください。 YAML ファイル prometheus.yaml
prometheus.config.alerting_rules_yml Prometheus アラート ルールの詳細については、Prometheus のドキュメントを参照してください。 YAML ファイル alerting_rules.yaml
prometheus.config.recording_rules_yml Prometheus レコーディング ルールの詳細については、Prometheus のドキュメントを参照してください。 YAML ファイル recording_rules.yaml
prometheus.config.alerts_yml ここでは、追加の Prometheus アラート ルールを構成します。 YAML ファイル alerts_yml.yaml
prometheus.config.rules_yml ここでは、追加の Prometheus レコーディング ルールを構成します。 YAML ファイル rules_yml.yaml
alertmanager.deployment.replicas alertmanager レプリカの数。 整数 1
alertmanager.deployment.containers.resources Alertmanager コンテナのリソース要求と制限。 マップ {}
alertmanager.deployment.podAnnotations Alertmanager 展開ポッドの注釈。 マップ {}
alertmanager.deployment.podLabels Alertmanager 展開ポッドのラベル。 マップ {}
alertmanager.service.type Alertmanager を公開するサービスのタイプ。サポートされる値:ClusterIP 文字列 ClusterIP
alertmanager.service.port Alertmanager サービス ポート。 整数 80
alertmanager.service.targetPort Alertmanager サービスのターゲット ポート。 整数 9093
alertmanager.service.labels Alertmanager サービス ラベル。 マップ {}
alertmanager.service.annotations Alertmanager サービスの注釈。 マップ {}
alertmanager.pvc.annotations ストレージ クラスの注釈。 マップ {}
alertmanager.pvc.storageClassName パーシステント ボリュームの要求に使用するストレージ クラス。これはデフォルトで null で、デフォルトのプロビジョナが使用されます。 文字列 null
alertmanager.pvc.accessMode パーシステント ボリューム要求に対しアクセス モードを定義します。サポートされる値:ReadWriteOnceReadOnlyManyReadWriteMany 文字列 ReadWriteOnce
alertmanager.pvc.storage パーシステント ボリューム要求に対しストレージ サイズを定義します。 文字列 2Gi
alertmanager.config.alertmanager_yml アラート マネージャのグローバル YAML 構成の詳細については、Prometheus のドキュメントを参照してください。 YAML ファイル alertmanager_yml
kube_state_metrics.deployment.replicas kube-state-metrics レプリカの数。 整数 1
kube_state_metrics.deployment.containers.resources kube-state-metrics コンテナのリソース要求と制限。 マップ {}
kube_state_metrics.deployment.podAnnotations kube-state-metrics 展開ポッドの注釈。 マップ {}
kube_state_metrics.deployment.podLabels kube-state-metrics 展開ポッドのラベル。 マップ {}
kube_state_metrics.service.type kube-state-metrics を公開するサービスのタイプ。サポートされる値:ClusterIP 文字列 ClusterIP
kube_state_metrics.service.port kube-state-metrics サービス ポート。 整数 80
kube_state_metrics.service.targetPort kube-state-metrics サービスのターゲット ポート。 整数 8080
kube_state_metrics.service.telemetryPort kube-state-metrics サービスのテレメトリ ポート。 整数 81
kube_state_metrics.service.telemetryTargetPort kube-state-metrics サービスのターゲット テレメトリ ポート。 整数 8081
kube_state_metrics.service.labels kube-state-metrics サービス ラベル。 マップ {}
kube_state_metrics.service.annotations kube-state-metrics サービスの注釈。 マップ {}
node_exporter.daemonset.replicas node-exporter レプリカの数。 整数 1
node_exporter.daemonset.containers.resources node-exporter コンテナのリソース要求と制限。 マップ {}
node_exporter.daemonset.hostNetwork このポッドに対して要求されたホスト ネットワーク。 boolean false
node_exporter.daemonset.podAnnotations node-exporter 展開ポッドの注釈。 マップ {}
node_exporter.daemonset.podLabels node-exporter 展開ポッドのラベル。 マップ {}
node_exporter.service.type node-exporter を公開するサービスのタイプ。サポートされる値:ClusterIP 文字列 ClusterIP
node_exporter.service.port node-exporter サービス ポート。 整数 9100
node_exporter.service.targetPort node-exporter サービスのターゲット ポート。 整数 9100
node_exporter.service.labels node-exporter サービス ラベル。 マップ {}
node_exporter.service.annotations node-exporter サービスの注釈。 マップ {}
pushgateway.deployment.replicas pushgateway レプリカの数。 整数 1
pushgateway.deployment.containers.resources pushgateway コンテナのリソース要求と制限。 マップ {}
pushgateway.deployment.podAnnotations pushgateway 展開ポッドの注釈。 マップ {}
pushgateway.deployment.podLabels pushgateway 展開ポッドのラベル。 マップ {}
pushgateway.service.type pushgateway を公開するサービスのタイプ。サポートされる値:ClusterIP 文字列 ClusterIP
pushgateway.service.port pushgateway サービス ポート。 整数 9091
pushgateway.service.targetPort pushgateway サービスのターゲット ポート。 整数 9091
pushgateway.service.labels pushgateway サービス ラベル。 マップ {}
pushgateway.service.annotations pushgateway サービスの注釈。 マップ {}
cadvisor.daemonset.replicas cadvisor レプリカの数。 整数 1
cadvisor.daemonset.containers.resources cadvisor コンテナのリソース要求と制限。 マップ {}
cadvisor.daemonset.podAnnotations cadvisor 展開ポッドの注釈。 マップ {}
cadvisor.daemonset.podLabels cadvisor 展開ポッドのラベル。 マップ {}
ingress.enabled prometheus および alertmanager に対し、入力方向を有効または無効にします。 Boolean false
ingress.virtual_host_fqdn promethues および alertmanager にアクセスするホスト名。 文字列 prometheus.system.tanzu
ingress.prometheus_prefix prometheus のパス プリフィックス。 文字列 /
ingress.alertmanager_prefix alertmanager のパス プリフィックス。 文字列 /alertmanager/
ingress.prometheusServicePort トラフィックをプロキシする Prometheus サービス ポート。 整数 80
ingress.alertmanagerServicePort トラフィックをプロキシする Alertmanager サービス ポート。 整数 80
ingress.tlsCertificate.tls.crt 独自の TLS 証明書を使用する場合は、入力方向のオプション証明書。自己署名の証明書はデフォルトで生成されます。 tls.crt はキーであり、ネストされていません。 文字列 Generated cert
ingress.tlsCertificate.tls.key 独自の TLS 証明書を使用する場合は、入力方向のオプション証明書プライベート キー。
tls.key はキーであり、ネストされていません。
文字列 Generated cert key
ingress.tlsCertificate.ca.crt オプション CA 証明書。 ca.crt はキーであり、ネストされていません。 文字列 CA certificate


実行中の Prometheus 展開の更新

展開後に Prometheus パッケージの構成を変更するには、展開された Prometheus パッケージを更新します。

  1. prometheus-data-values.yaml ファイルで Prometheus 構成を更新します。

  2. インストール済みパッケージを更新します。

    tanzu package installed update prometheus \
    --version 2.37.0+vmware.3-tkg.1 \
    --values-file prometheus-data-values.yaml \
    --namespace my-packages
    

    予期される出力:

    | Updating package 'prometheus'
    - Getting package install for 'prometheus'
    | Updating secret 'prometheus-my-packages-values'
    | Updating package install for 'prometheus'
    
     Updated package install 'prometheus' in namespace 'my-packages'
    

Prometheus パッケージは、追加した新しい値を使用して調整されます。kapp-controller が変更を適用するまでに最大 5 分かかることがあります。

更新の詳細については、「パッケージの更新」を参照してください。

Prometheus 展開の削除

クラスタで Prometheus パッケージを削除するには、次のコマンドを実行します。

tanzu package installed delete prometheus --namespace my-packages

削除の詳細については、「パッケージの削除」を参照してください。

アラート マネージャでの通知の構成

アラート マネージャの通知を構成するには、prometheus-data-values.yml ファイルの alertmanager.config.alertmanager_yml セクションを編集します。

Slack や E メールなどの通知の構成の詳細については、Prometheus のドキュメントの「構成」を参照してください。

Prometheus ダッシュボードへのアクセス

デフォルトでは、Prometheus では入力方向は有効になっていません。これは、Prometheus ダッシュボードへのアクセスが認証されていないためです。Prometheus ダッシュボードにアクセスするには、次の手順を実行します。

  1. クラスタに Contour を展開します。

    Contour の展開の詳細については、「入力方向制御のための Contour のインストール」を参照してください。

  2. 以下の ingress.enabled セクションを prometheus-data-values.yaml にコピーします。

    ingress:
      enabled: false
      virtual_host_fqdn: "prometheus.system.tanzu"
      prometheus_prefix: "/"
      alertmanager_prefix: "/alertmanager/"
      prometheusServicePort: 80
      alertmanagerServicePort: 80
      #! [Optional] The certificate for the ingress if you want to use your own TLS certificate.
      #! We will issue the certificate by cert-manager when it's empty.
      tlsCertificate:
        #! [Required] the certificate
        tls.crt:
        #! [Required] the private key
        tls.key:
        #! [Optional] the CA certificate
        ca.crt:
    
  3. ingress.enabledfalse から true に更新します。

  4. DNS レコードを作成して、prometheus.system.tanzu を Envoy ロード バランサのアドレスにマッピングします。

    Envoy ロード バランサのアドレスを取得するには、「入力方向制御のための Contour のインストール」を参照してください。

  5. ブラウザで https://prometheus.system.tanzu に移動して、Prometheus ダッシュボードにアクセスします。

    Prometheus ダッシュボード

次の手順

これで、Prometheus パッケージが実行され、クラスタからデータがスクレイピングされます。Grafana ダッシュボードでデータを視覚化するには、「ワークロード クラスタへの Grafana の展開」を参照してください。

check-circle-line exclamation-circle-line close-line
Scroll to top icon