RequiredAppLinks パラメータは、ランタイム時に基本パッケージにインポートする必要のあるパッケージのリストを指定します。このパラメータは、基本パッケージの Package.ini ファイルで構成できます。

依存するパッケージのインポート操作が失敗すると、エラー メッセージが表示され、ベースの実行可能ファイルが終了します。ロード エラーが発生した場合でも、 OptionalAppLinks パラメータを使用して続行することができます。ワイルドカード パターンを使用してパッケージを指定し、ファイルがワイルドカード パターンに一致しない場合、ThinApp はエラー メッセージを生成しません。

パッケージのインポートには、次の操作が含まれます。
  • インポートしたパッケージからの VBScripts の実行
  • インポートしたパッケージからの自動起動サービスの開始
  • インポートしたパッケージからのフォントの登録
  • Windows XP から Windows Vista への SxS DLL ファイルの再配置

パッケージのプライマリ データ コンテナへのリンクを作成する必要があります。他のショートカット パッケージにリンクすることはできません。

リンクはクライアント マシン上での実行時に有効になるため、パス名は展開マシンに設定されています。リンクされたパッケージを区切るにはセミコロンを使用します。パス名の形式の詳細については、Application Link のパス名の形式を参照してください。

アプリケーションを .NET にリンク

dotnet.exe パッケージの .NET Framework をパッケージ化して、.NET アプリケーションを使用する場合は、そのアプリケーションを起動する前に dotnet.exe ファイルへのリンクを設定する必要があることを指定できます。

RequiredAppLinks=C:\abs\path\dotnet.exe

相対パスを指定できます。

RequiredAppLinks=<relative_path>\dotnet.exe

UNC パスを指定できます。

RequiredAppLinks=\\server\share\dotnet.exe

パスの値では ThinApp フォルダ マクロを使用できます。

RequiredAppLinks=%SystemSystem%\Package.dat

パスの値には環境変数を使用できます。環境変数を使用することのリスクとして、アプリケーションを起動する前にユーザーが値を変更し、管理者が設定したものとは別に Application Link の依存関係を作成することが考えられます。

RequiredAppLinks=%MyEnvironmentVariable%\Package.dat

ベースの実行可能ファイルと同じディレクトリにある単一のパッケージをインポートできます。

RequiredAppLinks=Plugin.exe

ベースの実行可能ファイルのサブディレクトリにある単一のパッケージをインポートできます。

RequiredAppLinks=plugins\Plugin.exe

プラグイン ファイルのディレクトリにあるすべての実行可能ファイルをインポートできます。ファイルが有効な ThinApp パッケージになっていないこと、あるいはセキュリティの問題が発生したことが原因で、実行可能ファイルがインポートできない場合、ベースの実行可能ファイルのロードに失敗します。

RequiredAppLinks=plugins\*.exe

n:\plugins 絶対パスにあるすべての実行可能ファイルをインポートできます。

RequiredAppLinks=n:\plugins\*.exe

PLUGINS 環境変数を展開して、この場所にあるすべての実行可能ファイルをインポートできます。

RequiredAppLinks=%PLUGINS%\*.exe

指定した 2 つのプラグイン ファイルとプラグインの場所にある実行可能ファイルのリストを読み込むことができます。

RequiredAppLinks=plugin1.exe;plugin2.exe;plugins\*.exe