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更新日:2019 年 3 月 20 日

VMware Tools | 2017 年 7 月 27 日 | ビルド 6082533

各リリース ノートで、追加または更新された情報をご確認ください。

リリース ノートの概要

本リリース ノートには、次のトピックが含まれています。

新機能

VMware Tools は、仮想マシンのゲスト オペレーティング システムのパフォーマンスを強化し、仮想マシンの管理を拡張するユーティリティ一式です。

  • VMware Tools 10.1.10 におけるゲスト OS のサポート
    • windows.iso:Windows Vista 以降をサポートします。
    • linux.iso:Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 5 以降、SUSE Linux Enterprise Server (SLES) 11 以降、Ubuntu 10.04 以降の Linux ゲスト OS をサポートします。バージョン 2.5 以降の glibc を使うその他のディストリビューションもサポートします。
    • darwin.iso:Mac OS X バージョン 10.11 以降をサポートします。
    • freebsd.iso:FreeBSD の各種バージョンをサポートします。
    • solaris.iso:Solaris の各種バージョンをサポートします。
  • 解決した問題:解決した問題のセクションに記載されている問題は、VMware Tools 10.1.10 のこのリリースで解決されています。

VMware Tools の以前のリリース

VMware Tools 10.0.0 以前のリリースについては、VMware Tools のドキュメント ページを参照してください。

ご使用前の注意事項

VMware Tools の ISO イメージのうち、提供が終了したいくつかのゲスト OS 向けのイメージは凍結されています。いくつかの ISO イメージは、tools-light VIB では ESXi と合わせて提供されません。詳細については、VMware Tools のドキュメント ページを参照してください。VMware Tools のすべての ISO イメージは、http://my.vmware.com からダウンロードできます。

VMware Tools(Windows 用)は、32 ビットおよび 64 ビットのインストーラ実行ファイル (.exe) としてダウンロードできます。これらのファイルは、Windows ゲスト OS で VMware Tools のインストールやアクセスを簡単にするために提供されています。

FreeBSD 用の VMware Tools の VMware サポートはバージョン 10.1.x では凍結されました。OS のベンダーから再配布される open-vm-tools を使用することを推奨します。現在、FreeBSD のリリース 10.x、11.x、および FreeBSD 開発ブランチ 12.0 で open-vm-tools が利用可能なので、サポートは停止しています。

  • VMware Tools 10.1.x が利用可能で、サポートされる FreeBSD 10.x OS リリースにインストールできます。
  • VMware Tools 10.1.5 は、FreeBSD 11.x にインストールできる FreeBSD 用の VMware Tools の最新バージョンです。

ESXi 5.5 Update 3b 以降へのアップグレードに関する重要なお知らせ

旧バージョンの Horizon View Agent を使用して、ESXi ホストを ESXi 5.5 Update 3b または ESXi 6.0 Update 1 以降にアップグレードするときの互換性に関する問題の解決方法や一般的なガイドラインについては、ナレッジベースの記事を参照してください。

利用可能な言語

VMware Tools 10.1.10 は、次の言語で使用可能です。

  • 英語
  • フランス語
  • ドイツ語
  • スペイン語
  • イタリア語
  • 日本語
  • 韓国語
  • 簡体字中国語
  • 繁体字中国語

互換性

VMware Tools 10.1.10 は、VMware vSphere ESXi 5.5 以降、VMware Workstation 12.0、VMware Fusion 8.0 のサポートされているバージョンと互換性があります。詳細については、VMware 互換性ガイドを参照してください。

VMware Tools 10.1.10 は、VMware Workstation 12.0、VMware Fusion 8.0、および VMware vSphere(必要な機能が仮想デバイスでサポートされていること)で使用される場合に、Windows ゲストで DirectX 10.0 および OpenGL 3.3 をサポートします。Windows および Linux 用 VMware ゲスト OS OpenGL ドライバは、OpenGL 3.3 コア プロファイルのみをサポートします。OpenGL 3.3 互換性プロファイルはサポートされません。互換性プロファイルのため、OpenGL ゲスト ドライバはバージョン 3.0 のみをサポートします。

オペレーティング システムに付属する Linux カーネル モジュールを上書きする VMware Tools インストーラのオプションは廃止されます。VMware Tools(Linux 用)の今後のバージョンでは、上書きオプションはインストーラから削除されます。

ゲスト OS のカスタマイズ サポート

ゲスト OS カスタマイズ サポート マトリックス(英語)では、カスタマイズがサポートされるゲスト OS について、詳細に説明しています。

本リリースのインストールとアップグレード

VMware Tools は、製品のダウンロード ページからダウンロードできます。

VMware Tools のオペレーティング システム固有パッケージは、http://packages.vmware.com/tools/releases/index.html からダウンロードできます。OSP のインストールの詳細については、『Operating System Specific Packages 向け VMware Tools のインストール ガイド』を参照してください。

VMware Tools のインストール手順は、お使いの VMware 製品およびインストールしているゲスト OS によって異なります。通常の VMware 製品に VMware Tools をインストールする一般的な手順については、「VMware Tools の全般的なインストール手順 (1014294)」を参照してください。productLocker が共有データストアを参照するように設定する方法については、ナレッジベースの記事 KB2004018 を参照してください。

VMware Tools のインストール、アップグレード、構成に関するそれぞれの手順については、VMware Tools のドキュメントページを参照してください。

アップグレード情報

VMware Tools の将来のバージョンでのアップグレードのサポート

サポートが終了した ESXi に同梱されている古いバージョンの VMware Tools から、古いバージョンの ESXi がサポート終了を迎えた時点での最新バージョンの ESXi と同時にリリースされたより新しいバージョンの VMware Tools へのアップグレードがサポートされます。

ESXi 5.0 および ESXi 5.1 に同梱される VMware Tools のサポート

  • サポートの拡張:ESXi 5.0 および ESXi 5.1 に同梱される VMware Tools のサポートが拡張されます。
  • アップグレード:ESXi 5.0 および ESXi 5.1 では、レガシー ゲスト OS を使用する場合、VMware Tools バージョン 10.0.12 へのアップグレードはサポートされません。VMware Tools 10.0.12 を実行している仮想マシンは ESXi 5.0 および 5.1 でサポートされます。

アップグレードの影響

アップグレード サポートでは、レガシー以外のゲスト OS で 9.4. x より前の VMware Tools を 10.1.0 以降のバージョンにアップグレードする場合、ユーザーは 2 段階のアップグレード プロセスを実行する必要があります。

  1. 9.4.x より前の VMware Tools は、まず VMware Tools バージョン 10.1.0 にアップグレードする必要があります。2 番目の手順として、VMware Tools を 10.1.0 以降の新しいバージョンにアップグレードできます。
  2. VMware Tools 9.4.x 以降のバージョンでは、使用可能な VMware Tools の最新バージョンに直接アップグレードできます。

ESXi にバンドルされた VMware Tools のバージョンのマッピングについては、http://packages.vmware.com/tools/versions を参照してください。

簡単にアップグレードするには、サポートされているバージョンの ESXi に同梱される VMware Tools にアップグレードしてください。 

VMware Tools は、ESXi と前方および後方互換性があります。新しいバージョンの VMware Tools は、サポートされる古いバージョンの ESXi と互換性があり、その逆も成り立ちます。VMware ESXi 5.5 のパッチ リリース ESXi550-201608001 以降および VMware ESXi 6.0 のパッチ リリース ESXi600-201608001 以降で実行されるレガシー ゲスト OS では、VMware Tools 10.0.12 へのアップグレードが、サポートされる最後のアップグレードです。

VMware Tools によってインストールされる Windows ゲスト ドライバ

VMware Tools 10.1.10 は、Windows ゲスト OS で次のドライバ バージョンをサポートしています。

    ハードウェア ドライバ
    ドライバ
    バージョン
    vmci 9.8.6.0
    vsock 9.8.8.0
    pvscsi 1.3.8.0
    wddm 8.15.1.51
    xpdm 12.1.8.0
    vmxnet3 1.7.3.2:NDIS 6.0
    vmxnet2 2.2.0.0
    vmmouse 12.5.7.0
    vmusbmouse 12.5.7.0
    vmaudio 5.10.0.3506

    ソフトウェア ドライバ
    ドライバ
    バージョン
    vmrawdsk.sys 1.1.0.1
    vmmemctl.sys 7.4.1.1
    vmhgfs.sys 11.0.14.2:Windows Vista 以降のオペレーティング システム用
    vsepflt.sys 10.1.10.0
    vnetflt.sys 10.1.10.0:カーネル モードのコード署名用
    vnetWFP.sys 10.1.10.0

解決した問題

  • VMware Tools アンインストーラで VMware Tools サービスを停止できない
    Linux ゲスト OS で VMware Tools をアンインストールするときに、VMware Tools アンインストーラで vmtoolsd サービスを停止できません。この問題は Ubuntu 15.04 以降、RHEL7 以降、SLES12 以降などの Linux ディストリビューションで発生します。

    今回のリリースで、この問題は解決されています。

  • VMware Tools を 64 ビットの Windows 仮想マシンにインストールするとエラーが発生する場合がある
    VMware Tools を 64 ビットの Windows 仮想マシンにインストールすると、仮想マシンを起動したときに、システムで次のエラーが表示される場合があります。
    VMware Tools のリカバリ不能なエラー: (vthread-4)
    例外 0xc0000005 (アクセス違反) が発生しました。

    今回のリリースで、この問題は解決されています。

  • Windows 仮想マシンへの RDP セッションでのマウスの移動が MKS コンソールのマウス移動の影響を受ける
    管理者が vSphere Client を使用して、複数ユーザーがターミナル セッションを介してログインしている Windows 仮想マシンのコンソールを開くと、ユーザーのマウスの動きが管理者のマウスの動きと同期することがあります。
    注意:これらの変更により、システム トレイの VMware Tools アイコンが RDP セッションに表示されません。VMware Tools のバージョンを確認するには、コマンド プロンプトで次のコマンドを実行します。

    "C:\Program Files\VMware\VMware Tools\VMwareToolboxCmd.exe" -v

    今回のリリースで、この問題は解決されています。

  • Windows オペレーティング システムで電源入れ直しの際に VMware Tools をアップグレードすると失敗する
    Windows オペレーティング システムで電源入れ直しの際に VMware Tools をアップグレードすると処理が完了しません。この問題は、マニフェスト ファイルの破損が原因です。

    今回のリリースで、この問題は解決されています。

  • /tmp が noexec としてマウントされている場合、VMware Tools のアップグレードが失敗する
    /tmpnoexec オプションを使用してマウントされている Linux システムでは VMware Tools のアップグレードが失敗します。この問題は、アップグレード バイナリを /tmp ディレクトリから実行できないために発生します。

    今回のリリースで、この問題は解決されています。

  • vSphere の日本語版 Windows Server 2008 R2 で静止スナップショットが失敗する
    日本語版 Windows Server 2008 R2 の VMware Tools を VMware Tools 10.1.0 以降にアップグレードした後、静止スナップショットの作成中に NT サービス プロセスの VMware Tools サービスが失敗します。

    今回のリリースで、この問題は解決されています。

  • VMware Tools 10.1.0 を使用する Windows Server 2012 および Windows Server 2012 R2 仮想マシンの静止スナップショットがエラーで失敗する
    VMware Tools 10.1.0 を使用する Windows Server 2012 および Windows Server 2012 R2 仮想マシンの静止スナップショットがエラーで失敗します。この問題は、VMware Tools サービスが応答に失敗し、自動的に仮想マシンのステータスが変更されると発生します。

    今回のリリースで、この問題は解決されています。

  • 修復モードで VMware Tools を再インストールすると警告が発生する
    修復モードで VMware Tools を再インストールすると次のような警告メッセージが表示されます。
    "setup failed to install physical disk driver automatically...."(「物理ディスク ドライバを自動的にインストールするための設定に失敗しました....」)

    今回のリリースで、この問題は解決されています。

  • View に接続するとブラック スクリーンが断続的に表示されて失敗する
    このリリースでは、ESXi 6.5 でホストされている Horizon View Agent を使用して View に接続するときにブラック スクリーンが表示される問題が解決されました。

    今回のリリースで、この問題は解決されています。

  • Windows ゲスト OS で VMware Tools を 10.1.0 にアップグレードすると、システム イベント ログが発生する
    VMware Tools を 10.1.0 にアップグレードした後、Windows ゲスト OS の DCOM によって 10010 エラー イベントがシステム イベント ログに生成されます。

    今回のリリースで、この問題は解決されています。

  • Windows ゲスト OS で WMI パフォーマンス アダプタ サービスが失敗する
    WMI パフォーマンス アダプタ サービス (wmiapsrv.exe) が、Windows 10 および Windows Server 2016 を実行している仮想マシンで失敗します。

    今回のリリースで、この問題は解決されています。

既知の問題

  • VMware Tools を 10.1.x から 10.1.10 にアップグレードするときに ventflt および vnetWFP ドライバを削除できない
    VMware Tools のアップグレード中に ventflt および vnetWFP ドライバを削除するように選択すると、ドライバが停止しません。この問題は、VMware Tools を 10.1.x から 10.1.10 にアップグレードする場合にのみ発生します。

    回避策:
    1. Windows ゲスト OS を再起動します。
    2. VMware Tools のアップグレード後に VMware Tools インストーラを実行し ventflt および vnetWFP ドライバを削除します。

以前のバージョンからの既知の問題

以前のバージョンから該当する既知の問題のリストを表示するには、ここをクリックします。

  • VMware Tools 10.1.0 に VMware Site Recovery Manager 6.1.1 以前との互換性がない
    VMware Site Recovery Manager 6.1.1 以前によって管理された仮想マシン上で VMware Tools を 10.1.0 にアップグレードすると、VMware Site Recovery Manager ワークフローが中断されます。VMware Site Recovery Manager バージョン 6.1.2 および 6.5 には VMware Tools 10.1.0 との互換性があります。

    回避策:VMware Tools のバージョン 10.1.0 をインストール、またはこれにアップグレードする前に、VMware Site Recovery Manager をバージョン 6.1.2 または 6.5 にアップグレードします。仮想マシンが VMware Site Recovery Manager 6.1.1 以前で管理されている場合は、VMware Tools バージョン 10.1.0のインストール、またはこのバージョンへのアップグレードを行わないでください。この互換性の要件は、各種の Linux ディストリビューションでパッケージされている open-vm-tools 10.1.0 にも適用されます。互換性の詳細については、VMware 製品の相互運用性マトリックスを参照してください。
  • FreeBSD 6.x または 7.x ゲスト OS に VMware Tools をインストールしようとするとエラーで失敗する
    FreeBSD 6.x または 7.x ゲスト OS に VMware Tools をインストールしようとすると、失敗して次のようなエラーが表示されます。

    Guest operating system daemon: done
    Attempting to run vmtoolsd after installation will result in the following error
    "Segmentation fault: 11 (core dumped)"


    回避策:FreeBSD 6.x または 7.x の仮想マシンに VMware Tools 10.1.0 をインストールする前に、次の操作を実行します。
    1. 次のファイルが存在しない場合は作成します。
       
       /etc/libmap.conf
    2. /etc/libmap.conf ファイルに次の内容を追加します。

       [/usr/local/lib/vmware-tools/]
       libpthread.so.2 libthr.so.2
       libpthread.so libthr.so


    VMware Tools 10.1.0 がすでにインストールされている場合は、次の操作を実行します。
    1. /etc/libmap.conf を次のように更新します。

       [/usr/local/lib/vmware-tools/]
       libpthread.so.2 libthr.so.2
       libpthread.so libthr.so
    2. /usr/local/bin/vmware-config-tools.pl を実行して設定を完了します。

    注意:この回避策は、FreeBSD バージョン 7.x 以降を実行している仮想マシンには適用できません。

  • open-vm-tools 内の共通のエージェント フレームワークが Ubuntu 14.04 でビルドに失敗する
    open-vm-tools 内の共通のエージェント フレームワークは、rabbitmq-c のバージョンが 0.8.0 より前の Ubuntu 14.04 でビルドに失敗します。

    回避策:共通のエージェント フレームワークで TLSv1.2 がサポートされるように、rabbitmq-c をバージョン 0.8.0 以降にアップグレードします。
  • vmusr プラグインが Solaris 10 Update 11 でロードされない
    VMware Tools 10.1 を Solaris 10 Update 11 ゲスト OS で実行していると、次の vmusr プラグインはロードされません。
    • libdesktopEvents.so
    • libdndcp.so
    • libresolutionSet.so

    この問題は Solaris バージョン 11.2 でも発生します。

    回避策:Solaris 11.3 にアップグレードします。
  • VMware Tools 10.0.x で、Linux カーネルで重複したドライバがロードされる場合がある
    この問題は、ドライバが /lib/modules/<kernel version>/ の直下に インストールされている場合に発生します。これによって、VMware Tools がドライバを正常に検出できず、不要なドライバがインストールされる場合があります。
  • 回避策:この問題を回避するには、VMware Tools をインストールまたは再インストールする前に、モジュールを /lib/modules/<kernel version>/ / のサブディレクトリにインストールします。

    次に例を示します。
    cd /lib/modules/$(uname -r)/
    mkdir foobar
    mv foo.ko bar.ko foobar/
    depmod -a

     

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