VMware Tools 12.3.5 | 2023 年 10 月 26 日 | ビルド No 22544099

各リリース ノートで、追加または更新された情報をご確認ください。

新機能

  • このリリースでは、CVE-2023-34057 および CVE-2023-34058 が解決されています。この脆弱性および VMware 製品への影響の詳細については、https://www.vmware.com/security/advisories/VMSA-2023-0024.html を参照してください。

  • open-vm-tools ソース リリースでは、CVE-2023-34059(Linux のみ)が解決されています。

  • OpenSSL のバージョンを 3.0.10 に更新しました。

  • glibmm バージョンを 2.70.0 に更新しました。

  • libsigc++ バージョンを 3.0.6 に更新しました。

VMware Tools の以前のリリース

  • VMware Tools の以前のリリースについては、VMware Tools のドキュメント ページを参照してください。

ご使用前の注意事項

  • VMware Tools 12.3.5 は次のゲスト OS をサポートしています。

    • windows.iso は Windows 7 SP1 または Windows Server 2008 R2 SP1 以降をサポートしています。 

      • Microsoft Visual C++ 再頒布可能パッケージは、VMware Tools for Windows 12.3.5 をインストールするための前提条件であり、VMware Tools 12.3.5 ダウンロード パッケージに含まれています。インストール用の Windows ゲストを準備している間、VMware Tools は Microsoft Visual C++ 再頒布可能パッケージ インストーラを実行し、ゲストにより新しいバージョンが存在するかどうかを確認します。ゲストにより新しいバージョンがすでに存在する場合、パッケージはインストールされません。

        32 ビット Windows ゲストの場合、前提条件となるバージョンは Microsoft Visual C++ 2015-2022 Redistributable (x86) バージョン 14.36.32532.0 です。

        64 ビット Windows ゲストの場合、前提条件となるバージョンは Microsoft Visual C++ 2015-2022 Redistributable (x86) バージョン 14.36.32532.0 および Microsoft Visual C++ 2015-2022 Redistributable (x64) バージョン 14.36.32532.0 です。

        サポートされている最新の Visual C++ ダウンロードについては、Microsoft の更新 KB2977003 を参照してください。

      • VMware Tools 12.3.5 のインストールまたはアップグレードは、前提条件を満たしていない Windows バージョンではサポートされません。VMware Tools 12.3.5 の前提条件を満たすために Windows OS をアップデートするまで、引き続き VMware Tools 11.0.6 を使用するか、VMware Tools 11.0.6 にアップグレードする必要があります。

      • Windows OS レベルの前提条件

        • Windows Server 2022

        • Windows 11

        • Windows Server 2019

        • Windows Server 2016

        • Windows 10

        • Microsoft Update KB2919355 が適用された Windows Server 2012 R2

        • Microsoft Update KB2919355 が適用された Windows 8.1

        • Windows Server 2012 

        • Windows 8

        • Microsoft Update KB4474419 が適用された Windows Server 2008 R2 Service Pack 1 (SP1)

        • Microsoft Update KB4474419 が適用された Windows 7 Service Pack 1 (SP1)

    • Windows Arm の windows.iso は、Windows 10 1709 Arm 64 ビット以降に対応します。 

      • Windows Arm ゲストの場合、前提条件となるバージョンは Microsoft Visual C++ 2022 Redistributable パッケージ (Arm64) - 14.36.32532.0 です。サポートされている最新の Visual C++ ダウンロードについては、Microsoft の更新 KB2977003 を参照してください。

      • VMware Tools 12.3.5 のインストールまたはアップグレードは、前提条件を満たしていない Windows Arm バージョンではサポートされません。

      • Windows OS レベルの前提条件

        • Windows 11 Arm

        • Windows 10 1709 Arm

    • darwin.iso バージョンの詳細については、VMware Tools 12.1.0 リリース ノートを参照してください。

    • linux.iso の詳細については、VMware Tools 10.3.26 リリース ノートを参照してください。

    • solaris.iso の詳細については、VMware Tools 10.3.10 リリース ノートを参照してください。

  • 提供が終了したいくつかのゲスト OS 向けの VMware Tools の ISO イメージは凍結されています。いくつかの ISO イメージは、tools-light VIB では ESXi と合わせて提供されません。詳細については、VMware Tools のドキュメント ページを参照してください。VMware Tools のすべての ISO イメージは、https://customerconnect.vmware.com/home からダウンロードできます。

  • VMware Tools for Windows: 32 ビットおよび 64 ビットのインストーラ実行ファイル (.exe) をダウンロードできます。これらのファイルは、Windows ゲスト OS で VMware Tools のインストールやアクセスを簡単にするために提供されています。

  • VMware Tools for Windows Arm:インストーラ実行ファイル (.exe) をダウンロードできます。

利用可能な言語

VMware Tools 12.3.5 は、次の言語で使用可能です。

  • 英語

  • フランス語

  • ドイツ語

  • スペイン語

  • イタリア語

  • 日本語

  • 韓国語

  • 簡体字中国語

  • 繁体字中国語

製品サポートに関する注意事項

  • VMware Tools 12.1.0 は、Mac OS 向けの最後の通常リリースでした。詳細については KB 88698 を参照してください。報告されたセキュリティ脆弱性に対処するため、更新された darwin.iso 12.1.1 がリリースされました。

  • VMware Tools の Windows Vista 以前の ISO イメージは ESXi に含まれていません。Windows Vista 以前の ISO イメージは、ダウンロードのみが可能です。ダウンロードの詳細については、製品のダウンロード ページを参照してください。

機能サポート終了日に関する注意事項

  • AppDefense のサポートは、VMware Tools 12.0.0 以降のバージョンから削除されました。

  • VMware Tools の ISO には、PVSCSI ディスク コントローラに OS をインストールするための PVSCSI フロッピー イメージと PVSCSI ドライバが同梱されています。OS バージョン Vista、Server 2008、および Windows 7 をサポートする PVSCSI フロッピー イメージは、VMware Tools 12.1.0 以降のリリースから削除されています。

  • 「VMXNET 2(拡張)」ネットワーク アダプタはサポートされていません。

    Windows Server 2008 R2 バージョンの Windows を実行している仮想マシンを「VMXNET 2(拡張)」アダプタを使用して構成したユーザーの場合は、VMXNET3 ネットワーク アダプタに切り替えることをお勧めします。

  • VMware Tools 10.3.x リリースに付属の tar ツール (linux.iso) と OSP は引き続きサポートされます。ただし、VMware Tools 10.3.5 以降のリリースには、重要な修正とセキュリティの修正のみが含まれます。これらのタイプの VMware Tools(tar ツールおよび OSP)では、新機能は提供されません。open-vm-tools パッケージを提供する Linux ディストリビューションでは、open-vm-tools を使用することをお勧めします。open-vm-tools の詳細については、KB 2073803 を参照してください。VMware Tools とゲスト OS の互換性については、KB 90203 を参照してください。

互換性について

  • VMware Tools のバージョン 10.2.0 以降では、FreeBSD に対する Perl スクリプト ベースの VMware Tools のインストールを終了しました。FreeBSD システムは FreeBSD パッケージ リポジトリから直接入手できる open-vm-tools パッケージからのみがサポートされます。open-vm-tools 10.1.0 以降の FreeBSD パッケージは、FreeBSD パッケージ リポジトリから入手できます。

ゲスト OS のカスタマイズ サポート

ゲスト OS カスタマイズ サポート マトリックス』では、カスタマイズ サポート対象のゲスト OS について詳細に説明しています。

相互運用性マトリックス

VMware 製品の相互運用性マトリックスでは、VMware 製品の現在のバージョンと以前のバージョンとの互換性について、詳細に説明しています。 

本リリースのインストールとアップグレード

VMware Tools は、製品のダウンロード ページからダウンロードできます。

VMware Tools のインストール手順は、お使いの VMware 製品およびインストールしているゲスト OS によって異なります。通常の VMware 製品に VMware Tools をインストールする一般的な手順については、VMware Tools の一般的なインストール手順 (1014294) を参照してください。

productLocker が共有データストアを参照するように設定する方法については、ナレッジベースの記事 KB2004018 を参照してください。

このリリースでは、GuestStore を使用して、VMware Tools 11.2.5 以降の展開をアップグレードするためのパッケージが提供されています。

VMware Tools のインストール、アップグレード、構成に関する個別の手順については、VMware Tools のドキュメント ページを参照してください。

VMware Tools によってインストールされる Windows ゲスト ドライバ

VMware Tools 12.3.5 には、Windows x86 および x64 用の次のドライバ バージョンが用意されています。

  • ドライバ
  • VMware Tools 12.3.5

ハードウェア ドライバ

efifwfromhost.bin

1.0.0.0

pvscsi.sys

1.3.26.0

vmaudio.sys

5.10.0.3506

vmci.sys

9.8.18.0

vmmouse.sys

12.5.12.0

vmusbmouse.sys

12.5.12.0

vmxnet3.sys

1.9.14.0

vm3dmp.sys

9.17.06.0005

ソフトウェア ドライバ

vmhgfs.sys

11.0.44.0

vmmemctl.sys

7.5.7.0

vmrawdsk.sys

1.1.7.0

vnetWFP.sys

12.2.0.0

vsepflt.sys

12.3.0.0

vsock.sys

9.8.19.0

セキュリティ DLL

vmwsu.dll

2.5.1.0

VMware Tools 12.3.5 には、Windows Arm 用の次のドライバ バージョンが用意されています。

  • ハードウェア ドライバ

VMware Tools 12.3.5

vmusbmouse.sys

12.5.13.0

vmxnet3.sys

1.9.14.0

vm3dmp.sys

9.17.06.0005

解決した問題

  • WSL2 をインストールすると VMXNET 3 ドライバを使用している Windows 仮想マシンに障害が発生し、ブルー スクリーンが表示される

    Windows は初期化されていない Net Buffer List の値を使用しますが、この値はクリアされていないため、ブルー スクリーンが表示されて失敗します。ブルー スクリーンには、TcpRecvSegCoalesceInfo の初期化されていない値が 32 ビットであることが示されます。その結果、Windows NDIS ドライバはブルー スクリーンが表示されて失敗します。

    回避策:この修正を適用していない以前のリリースでは、RSC を無効にできます。

    たとえば、disable-netadapterRsc -name " ethernet" -ipv4 のように指定します。

    今回のリリースで、この問題は解決されています。

  • VMware Tools 12.3.0 または VMware Tools 12.3.5 バージョンが VMware Fusion 13.0 で実行されている場合、Windows 11 ARM 仮想マシンで 3D ワークロードを実行すると、仮想マシンが突然シャットダウンし、エラーが表示される

    VMware Tools 12.3.0 または VMware Tools 12.3.5 バージョンが VMware Fusion 13.0 で実行されている場合、Windows 11 ARM 仮想マシンで 3D ワークロードを実行すると、仮想マシンが突然シャットダウンし、vmware.log に「vcpu-0 PANIC: Unhandled exit: VPC=0xfffff80ca96a3e50 ec=0x24 iss=0x47」のようなエラーが記録されることがあります。

    回避策:VMware Fusion 13.5.0 へアップグレードする。

    今回のリリースで、この問題は解決されています。

  • Eclipse 3D アプリケーション ウィンドウのサイズを変更すると、イメージが誤ってクリップされる場合がある

    Eclipse 3D アプリケーションを実行すると、グラフィック ウィンドウを最小化して最大化した後に、グラフィック ウィンドウのイメージが不正確にクリップされることがあります。

    今回のリリースで、この問題は解決されています。

既知の問題

VMware Tools の問題

このセクションで説明する問題は、Windows Arm には該当しません。

  • Ortec アプリケーション実行時のメモリ リーク

    Ortec アプリケーションを実行すると、メモリ使用量が増加し、メモリ エラーが表示されることがあります。

    回避策:この問題を回避するには、システム環境変数をゼロに設定します(SVGA_ALLOW_LLVMPIPE=0)。

  • Windows 7 SP1 および Windows Server 2008 R2 SP1 では、SHA-2 コード署名がサポートされていないと VMware Tools のアップグレードは失敗する。

    Microsoft 社では、2019 年 12 月 3 日以降、SHA-2 アルゴリズムのみを使用するように Windows ドライバの署名を変更しました。SHA-2 コード署名をサポートしていないレガシー Windows システムでは、ドライバ署名の検証に失敗します。

    KB 78708 を参照してください。

Windows Arm での VMware Tools の問題

  • Windows Arm 仮想マシンで DPC_WATCHDOG_VIOLATION による BSOD が発生するか、またはハングする

    通常、VMware Tools 12.3.0 で 3D ゲームを行ったり、リモート デスクトップのサイズ変更を行うと、Windows Arm 仮想マシンで DPC_WATCHDOG_VIOLATION による BSOD が発生するか、ハングします。

    仮想マシン設定で 3D アクセラレーションを無効にすることができます。詳細については、ナレッジベースの記事 KB 95283 を参照してください。

VMware Workstation または Fusion での VMware Tools の問題

  • Ubuntu でドラッグ機能が動作しない

    簡易インストールを使用してインストールされた Ubuntu 16.04.4 の 32 ビット仮想マシンでは、ドラッグ機能が動作しません。また、同じシステムでコピー & ペーストに失敗することが確認されています。

    注意:この問題は、VMware Workstation および VMware Fusion で実行されている VMware Tools で発生します。

    Linux カーネル起動オプション modprobe.blacklist=vmwgfx を追加します。より大きな解像度にアクセスするには、仮想マシン構成から svga.guestBackedPrimaryAware = "TRUE" 設定を削除します。

以前のリリースからの既知の問題

  • VMware Tools 12.3.0 以降を NSX ゲスト イントロスペクション コンポーネントとともに Windows 仮想マシンにインストールすると、タスクバー内に情報メッセージが表示される

    VMware Tools 12.3.0 以降を NSX ゲスト イントロスペクション コンポーネントとともに Windows 仮想マシンにインストールすると、タスクバー内に NSX 分散マルウェア防止アイコンが表示され、「VMware NSX 分散マルウェア防止サービスで保護が失われました」というメッセージが表示されることがあります。

    詳細については、VMware ナレッジベースの記事 (KB95309) を参照してください。

  • 共有フォルダのマウントを Linux 仮想マシンで利用できない

    Linux 仮想マシンでパワーオフの状態で 「共有フォルダ」 機能を有効にすると、再起動時に共有フォルダのマウントを使用できなくなります。

    注意:この問題は、VMware Workstation および VMware Fusion で実行されている VMware Tools で発生します。

    仮想マシンがパワーオンの場合、インターフェイスから 「共有フォルダ」 機能を一度無効にしてから有効にします。問題を永久的に解決するには、/etc/fstab を編集し、起動時に共有フォルダを自動的にマウントするためのエントリを追加します。

    たとえば、次の行を追加します。

    vmhgfs-fuse   /mnt/hgfs    fuse    defaults,allow_other    0    0

  • 仮想マシンでの Windows Vista、Server 2008、または Windows 7 のインストールが失敗する

    起動ディスクが PVSCSI コントローラにある仮想マシンに Windows OS Vista、Server 2008、または Windows 7 をインストールすると、必要な PVSCSI ドライバのインストールに失敗します。

    https://customerconnect.vmware.com/ から VMware Tools パッケージ バージョン 11.1.5 をダウンロードし、コンテンツを展開し、VMware Tools の windows.iso または Windows OS Vista か Server 2008 のフロッピーを使用します。

    注意:

    ESXi ホストを管理しているユーザー、または PVSCSI コントローラで同じ Windows OS バージョンの複数のインストールを実行する必要があるユーザーは、KB 84200 に記載されている手順に従って操作を実行できます。

  • ICMP 関連の IDFW ルールが機能しない

    VMware Tools 12.0.0 バージョンにアップグレードした後、ICMP 関連の IDFW ルールが NSX-IDFW のユーザーが期待したとおりに動作しないことがあります。

    この問題は、VMware Tools 12.x.x バージョン リリース以降、ICMP パケット ロスの問題が原因で ICMP フィルタリングがデフォルトで無効になるために発生します。レジストリ設定を有効にして ICMP フィルタリングを有効にする方法については、KB 88273 を参照してください。

  • VMware Tools のアップグレードがエラー コード 1072(指定されたサービスは削除対象としてマークされている)で失敗した。

    VMware Tools を新しいバージョンにアップグレードするときに、前のバージョンの VMware Tools サービスが完全に削除されていない場合、この不完全なサービスの削除によって新しいバージョンの VMware Tools サービスのインストールが失敗し、アップグレードで致命的なエラーが発生します。

    VMware Tools のアップグレードが毎回致命的に失敗するのを防ぐために不完全なサービスの削除を検出すると、新しいサービスの作成は一時停止し、条件がクリアされるかどうかを確認するために再試行します。VMware Tools インストーラは、最大 2 分半の間一時停止します。その後、致命的なエラーが発生します。条件がクリアされると、アップグレードによって新しいサービスが作成され、続行されます。

    詳細については、VMware ナレッジベースの記事 84269 を参照してください。

    回避策:Windows システムを再起動し、VMware Tools のインストールを再開します。

  • NetworkIntrospection 機能を削除するインストーラ パラメータを使用して新しいバージョンの VMware Tools にアップグレードした後でも、古いバージョンの vnetflt または vnetWFP ドライバ サービスが引き続き実行される

    アップグレード後、NetworkIntrospection 機能はシステムの VMware Tools MSI データベースには表示されませんが、この機能の vnetflt または vnetWFP ドライバ サービスはまだ存在しています。

    KB 78016 を参照してください。 

    注意:この問題は、VMware Tools を 11.1.0 より古いバージョンからアップグレードする場合にのみ適用されます。

  • VMware Tools 10.3.0 以前のバージョンのインストールまたは VMware Tools 10.3.0 以前のバージョンから VMware Tools 11.1.x へのアップグレードに時間がかかり、Windows OS の再起動が必要になる場合がある

    インストール プロセスが進行中の可能性があり、次のようなメッセージが表示されます:「VMware Tools のインストールを準備しています...」

    このプロセス中に、ユーザーはオペレーティング システムを再起動するように要求されることがあります。 

    詳細については、VMware ナレッジベースの記事 55798 を参照してください。

check-circle-line exclamation-circle-line close-line
Scroll to top icon