ThinApp パッケージを組織のカタログに追加し、Workspace ONE Access ユーザーにその ThinApp パッケージの使用資格を付与すると、現在のパッケージからユーザー割り当てを削除してユーザーを新しいパッケージに割り当てなくても、そのパッケージを更新すればユーザーは新しい(再作成された)バージョンの ThinApp パッケージを使用できます。

そのパッケージの新しいバージョンの Windows アプリケーションがリリースされたり、アプリケーションのパッケージャでパッケージによって使用されるパラメータ値が変更されたために、更新済み ThinApp パッケージが提供されることがあります。

ThinApp には、Workspace ONE Access で使用される ThinApp パッケージの更新メカニズムが用意されています。この ThinApp 更新メカニズムは、Workspace ONE Access 環境外で使用される他の ThinApp パッケージ用の更新メカニズムとは異なります。Workspace ONE Access に更新済みパッケージを展開し、ユーザーに自動的に新規バージョンが表示されるようにするには、更新済み ThinApp パッケージをこのメカニズムで更新する必要があります。

Workspace ONE Access で管理される ThinApp パッケージの場合、Workspace ONE Access で 2 つの Package.ini パラメータを使用して、パッケージが他のパッケージの更新バージョンかどうかが判断されます。

AppID
Workspace ONE Access 内の ThinApp パッケージの一意の ID。パッケージのアプリケーションのすべてのエントリ ポイント(実行可能ファイル)に、同じ AppID が割り当てられます。ThinApp パッケージを組織の Workspace ONE Access カタログと同期すると、パッケージの AppID が ThinApp パッケージのリソース ページの GUID 列に表示されます。この値は、次の例のように各セットがダッシュで区切られた、キャラクタ セットのパターンの英数字で構成されます。
XXXXXXXX-XXXX-XXXX-XXXX-XXXXXXXXXXXX 
Workspace ONE Access では、同じ AppID の ThinApp パッケージは同じアプリケーション バージョンであると見なされます。
VersionID
ThinApp パッケージのバージョン番号。 Workspace ONE Access では VersionID を使用して、さまざまなバージョンの管理対象 ThinApp パッケージを追跡します。 VersionID 値を 1 ずつ増やすことで、同じ AppID を保持しながら、ThinApp パッケージが他のパッケージの更新版であることを示します。

更新済みパッケージは、管理対象 ThinApp パッケージ用に構成されたネットワーク共有フォルダの新規フォルダに置きます。Workspace ONE Access がネットワーク共有フォルダでスケジュール設定された同期を実行する際、他のアプリケーションと同じ AppID を持つアプリケーションを検出すると、VersionID の値を比較します。最も VersionID の値が大きい ThinApp パッケージが最新の更新として使用されます。Workspace ONE Access により、前のユーザーの使用資格が最も VersionID の値が大きい ThinApp パッケージに自動的に組み込まれて、ユーザーのシステムのショートカットが更新済みパッケージを参照するように同期されます。

重要: 管理対象 ThinApp パッケージを正常に更新するには、標準の ThinApp InventoryName パラメータが重要です。以前の ThinApp パッケージと更新済み ThinApp パッケージの InventoryName パラメータは、同じ値であることが必要です。ThinApp パッケージを作成するユーザーがパッケージで InventoryName を変更してから更新済みパッケージを作成する場合、 InventoryName 値が Workspace ONE Access で適切に機能するには、値が更新版と一致している必要があります。

ThinApp パッケージの Package.ini ファイルで使用されるさまざまなパラメータの詳細については、『VMware ThinApp Package.ini パラメータ リファレンス ガイド』を参照してください。