ユーザー プロビジョニングの設定の一環として、ID プロバイダから VMware Identity Services に同期するユーザー属性を指定します。これらの属性の一部は、基本的な機能をサポートするために VMware Identity Services および Workspace ONE サービスで必要になります。その他の属性はオプションです。VMware Identity Services は、任意のユーザー属性の同期に使用できるカスタム属性もサポートします。

必要な SCIM 属性

基本的な Workspace ONE 機能を使用できるようにするには、次の SCIM 属性を ID プロバイダから VMware Identity Services に同期する必要があります。

ID プロバイダで、[SCIM 属性] 列に一覧表示されている属性を追加し、ID プロバイダ属性にマッピングします。[Workspace ONE 属性] 列には、Workspace ONE サービスに表示される属性の名前が表示されます。

表 1. Workspace ONE で必要な SCIM 属性
SCIM 属性 Workspace ONE 属性 説明
userName userName ユーザーの一意の識別子(多くの場合、user@domain 形式)。userName は通常、ユーザーが認証に使用します。

すべてのユーザーには、一意の空でない userName の値が必要です。userName の値が欠落しているユーザーがある場合、プロビジョニングは成功しません。

externalId externalId Workspace ONE ディレクトリ内のユーザーの一意の識別子。

すべてのユーザーには、一意の空でない externalId 値が必要です。externalId の値が欠落しているユーザーがある場合、プロビジョニングは成功しません。

注: VMware Identity Services は、ユーザーがプロビジョニングされた後のユーザーの externalId 値の更新に対応していません。ユーザーの externalId 値を更新するには、ユーザーを削除して ID プロバイダから再プロビジョニングする必要があります。
emails email ユーザーのメール アドレス(通常は業務用のメール アドレス)。

すべてのユーザーには、この属性に対して空でない値が必要です。

name.givenName firstName ユーザーの名。

すべてのユーザーには、この属性に対して空でない値が必要です。

name.familyName lastName ユーザーの姓。

すべてのユーザーには、この属性に対して空でない値が必要です。

active active ユーザーがアクティブか非アクティブかを示す識別子。

すべてのユーザーには、この属性に対して空でない値が必要です。

オプションの SCIM 属性

必須属性に加えて、Workspace ONE は次のオプション属性をサポートします。

ID プロバイダで、[SCIM 属性] 列に一覧表示されている属性を追加し、ID プロバイダ属性にマッピングします。[Workspace ONE 属性] 列には、Workspace ONE サービスに表示される属性の名前が表示されます。

表 2. Workspace ONE でサポートされるオプションの SCIM 属性
SCIM 属性 Workspace ONE 属性
urn:ietf:params:scim:schemas:core:2.0:User:displayName displayName
urn:ietf:params:scim:schemas:core:2.0:User:name.familyName lastName
urn:ietf:params:scim:schemas:core:2.0:User:name.givenName firstName
urn:ietf:params:scim:schemas:core:2.0:User:nickName nickName
urn:ietf:params:scim:schemas:core:2.0:User:phoneNumbers phone
urn:ietf:params:scim:schemas:core:2.0:User:profileUrl profileUrl
urn:ietf:params:scim:schemas:core:2.0:User:title title
urn:ietf:params:scim:schemas:core:2.0:User:userName userName
urn:ietf:params:scim:schemas:extension:enterprise:2.0:User:costCenter costCenter
urn:ietf:params:scim:schemas:extension:enterprise:2.0:User:department department
urn:ietf:params:scim:schemas:extension:enterprise:2.0:User:division division
urn:ietf:params:scim:schemas:extension:enterprise:2.0:User:employeeNumber employeeID
urn:ietf:params:scim:schemas:extension:enterprise:2.0:User:manager.value managerId
urn:ietf:params:scim:schemas:extension:enterprise:2.0:User:organization organization
urn:ietf:params:scim:schemas:extension:ws1b:2.0:User:adSourceAnchor sourceAnchor
urn:ietf:params:scim:schemas:extension:ws1b:2.0:User:distinguishedName distinguishedName
urn:ietf:params:scim:schemas:extension:ws1b:2.0:User:domain domain
urn:ietf:params:scim:schemas:extension:ws1b:2.0:User:userPrincipalName userPrincipalName

カスタムの SCIM 属性

必須属性とオプション属性に加えて、Workspace ONE はいくつかのカスタム属性をサポートします。これらのカスタム属性を使用して、ID プロバイダの任意の属性を同期できます。

ID プロバイダで、[SCIM 属性] 列に一覧表示されている属性を追加し、同期する ID プロバイダ属性にマッピングします。urn:ietf:params:scim:schemas:extension:ws1b:2.0:User:customAttribute3 のように、完全な属性パスを使用していることを確認します。[Workspace ONE 属性] 列には、Workspace ONE サービスに表示される属性の名前が表示されます。

表 3. Workspace ONE でサポートされるカスタム属性
SCIM 属性 Workspace ONE 属性
urn:ietf:params:scim:schemas:extension:ws1b:2.0:User:customAttribute1 Custom1
urn:ietf:params:scim:schemas:extension:ws1b:2.0:User:customAttribute2 Custom2
urn:ietf:params:scim:schemas:extension:ws1b:2.0:User:customAttribute3 Custom3
urn:ietf:params:scim:schemas:extension:ws1b:2.0:User:customAttribute4 Custom4
urn:ietf:params:scim:schemas:extension:ws1b:2.0:User:customAttribute5 Custom5

属性をマッピングする方法

ID プロバイダでユーザー属性をマッピングする方法の詳細については、以下を参照してください。