ID プロバイダから VMware Identity Services にプロビジョニングされたディレクトリのプロビジョニングおよび認証エラーをトラブルシューティングするには、ID プロバイダ、VMware Identity Services、および Workspace ONE AccessWorkspace ONE UEM などの Workspace ONE サービスのログと監査イベントを確認します。

ID プロバイダのプロビジョニング ログの確認

プロビジョニング エラーについては、まず ID プロバイダのプロビジョニング ログを確認して、VMware Identity Services へのユーザーまたはグループのプロビジョニングでエラーがあったかを調べ、エラーを解決します。

たとえば、Azure Active Directory 管理コンソールでは、プロビジョニング アプリケーションの [プロビジョニング] ページでプロビジョニング ログを確認できます。

[管理] - [プロビジョニング] を選択し、[プロビジョニング ログの表示] リンクをクリックします。

[プロビジョニング ログ] 画面で、ユーザーをクリックして詳細を表示します。
[プロビジョニング ログの詳細] ペインに、ユーザーに関する詳細が表示されます。

VMware Identity Services プロビジョニング ログの確認

VMware Identity Services にログインした監査イベントを確認して、VMware Identity Services から Workspace ONE AccessWorkspace ONE UEM などの Workspace ONE サービスにユーザーをプロビジョニングしたときにエラーが発生したかどうかを調べます。

  1. Workspace ONE コンソールで、[アカウント] > [エンド ユーザー管理] を選択します。
  2. プロビジョニングされたディレクトリ カードの [表示] をクリックします。
  3. 特定のユーザーまたはグループのイベント ログ、またはディレクトリのイベント ログを表示します。
    • ユーザーのイベント ログを表示するには、[ユーザー] タブを選択し、ユーザーを見つけ、ユーザー名の横にある展開アイコンをクリックして、[イベント] タブを選択します。
    • グループのイベント ログを表示するには、[グループ] タブを選択し、グループを見つけ、グループ名の横にある展開アイコンをクリックして、[イベント] タブを選択します。
    • ディレクトリのイベント ログを表示するには、ディレクトリ ページの [イベント] タブをクリックし、イベントを選択して [詳細の表示] リンクをクリックします。
例:
ディレクトリの [イベント] ページには更新イベントが表示され、その横に [詳細の表示] リンクが表示されます。

プロビジョニング エラーは、[ユーザー] タブと [グループ] タブに表示されます。

Workspace ONE UEM ログの確認

Workspace ONE UEM の次のトラブルシューティング リソースを使用します。

  • 次のフォルダにあるプロビジョニング ログと初期構成ログ:

    C:\AirWatch\Logs\AW_Core_Api

  • 構成エラーの場合:
    • 構成には次の GET API を使用します。

      Workspace_ONE_UEM_URL/api/system/provisioning/config/locationgroupuuid

    • コア API ログのエラーを確認します。
  • プロビジョニングの問題については、コア API ログを確認し、SCIM API からのエラーまたは例外を見つけます。

Workspace ONE Access 監査イベントの確認

Workspace ONE Access の監査イベントで認証の失敗を確認します。

  1. Workspace ONE Access コンソールで、[監視] > [レポート] の順に選択します。
  2. ドロップダウン メニューから [監査イベント] を選択します。
  3. ユーザーを指定し、イベントのタイプを選択して時間枠を指定し、[表示] をクリックします。

    認証の失敗については、[LOGIN] および [LOGIN_ERROR] イベントを確認してください。

一般的な問題

  • OpenID Connect を使用して Azure AD がサードパーティ ID プロバイダとして構成されている場合、ユーザーが認証できない

    Azure AD の OpenID Connect アプリケーションから、VMware Identity Services ウィザードのステップ 5、[OpenID Connect の構成] に正しい値をコピーしたことを確認します。特に、[クライアント シークレット][アプリケーション (クライアント) ID] の値を確認します。ステップ 5:認証の構成を参照してください。

  • Azure AD でユーザーを削除しても、VMware Identity Services からユーザーが削除されない

    Azure AD でユーザーを削除すると、アカウントは削除される前に一定期間サスペンドされます。その期間、ユーザーは VMware Identity Services で非アクティブ化されます。削除されたユーザーのユーザー名も Azure AD で変更され、変更は VMware Identity Services に反映されます。詳細については、Azure AD ユーザーの削除方法を参照してください。

  • Azure AD でユーザーおよびグループの属性値を削除しても、VMware Identity Services で値が削除されない

    Azure AD では、すでに VMware Identity Services と同期されているユーザーまたはグループの属性値を削除しても、VMware Identity Services および Workspace ONE サービスで値が削除されません。Azure AD は null 値を伝達しません。

    回避策として、値を完全にクリアする代わりに、スペース文字を入力します。

  • VMware Identity Services が Okta と統合されている場合、VMware Identity Services と同期するグループ属性マッピングを Okta で指定することはできません。ユーザー属性のみをマッピングできます。
  • OpenID Connect プロトコルを使用してサードパーティの ID プロバイダを VMware Identity Services と統合すると、login_hint 機能が動作しません。証明書利用者が login_hint を送信した場合、VMware Identity Services はそれを ID プロバイダに渡しません。
  • Azure AD からプロビジョニングされたグループに対して VMware Identity Services で変更を加えた場合(たとえば、ユーザーまたはグループを削除した場合)、データをリストアするには、Azure AD 管理センターでプロビジョニングを再開する必要がある場合があります。詳細については、Microsoft ドキュメントのAzure Active Directory でのプロビジョニングに関する既知の問題を参照してください。